MOOCsで居ながらにして世界の大学の講義が受けられる
インターネットの発達は世の中のあらゆる方面へ僥倖をもたらしていますが、教育も例外ではありません。
教育はこれまで長い間貧富の差に左右され、金持ちだけがよい教育を受けられ貧乏人は受けようにも受けることができませんでした。このことが格差をますます広げていった元凶とも言われています。
例えば小中学生を見てもそれがよく分かります。富裕層の家庭では親が金銭にいとめをつけず私学へかよわせたり、優秀な家庭教師を雇ったり、あるいは優秀な教師のいる学習塾へと師弟を送り込みますから、学業成績はますます優秀になります。
その結果良い高校へ進学でき、その先の高等教育でもレベルの高い大学へ進むことができますから、当然のごとく卒業後は収入やステイタスの高い立派な職業に就くことができます。
これに反して貧困家庭では義務教育を受けさせるのがやっとで、高等教育の道を選択することは困難なのではないでしょうか。
これでは社会的にも低い位置に甘んじなければなりませんから、格差はますます広がっていきます。
しかも格差は世代間で連鎖しますから、抜け出すのは容易ではありません。
こうした格差のそもそもの原因は教育を受ける機会の差によるものではないのでしょうか。つまり教育を受けるための平等な機会が与えられていないのです。
そうしたことを改善することを目的の一つとして作られたのがMOOCsです。
MOOCsは講義もテストも無料で受けられる
MOOCsは(Massive open online course) は、WEB上で無料で参加可能な大規模講義のことです。
おもにアメリカの大学で運営されており、基本的に無料で参加することができる各種アプリケーションが開発されており、ビデオ講義を受けるだけでなく、知識確認のための試験問題などを受けることができます。
また参加者のユーザーコミュニティーも用意されており、コース運営側にも有益なフィードバックがかえるため講義運営の効率も向上しています。
東京大学や京都大学でも
講座動画を配信する代表的なプラットフォーム
・Coursera:スタンフォード大学の複数の教授らが設立。スタンフォード大学、プリンストン大学、東京大学などが参加。
・Udasity:スタンフォード大学の元教授セバスチャン・スランが設立。スタンフォード大学、サンノゼ州立大学、ジョージア工科大学などが参加。
・Future Learn:イギリスの放送大学により設立。オークランド大学、パース大学、バーミンガム大学などが参加。
・edX:ハーバード大学とマサチューセッツ工科大学が設立。ハーバード大学、マサチューセッツ工科大学、カルフォルニア大学バークレー校、京都大学などが参加。
MOOCs 3つの特徴
①誰でも無料で受講可能:学生の方以外でも、さまざまな分野を無料で学習することが できます
②自分の興味・関心で受講が可能:入学試験や修了義務がないので、どなたでも気軽に受けられます
③世界に広がるコミュニティー:講座の講師と掲示板でのやりとりが可能。参加者同士の会合も開かれており、交流も深まります。
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