老いてますます明るい不良 嵐山孝三郎 新潮社
エッセイで数々の賞を受賞している著者の作品にしてはやや物足りなさを感じる。
週刊朝日の連載作品だけに、すべて長さが同じで読みやすい。
作家や文学に関するネタでは内外を問わずその造詣の深さに脱帽するが、総じてエッセイ集としては題材に新鮮味が乏しい。
週刊誌の連載物は締め切りに追われることもあって、執筆時の諸々の条件が作品のクオリティに影響し、時としては駄作も生まれるのは仕方ないことか?
ヤンキー村の農業革命 田中健二 宝島社
株式会社ベジフルファームという農産物生産会社を立ち上げ、日本の農業に革命を起こそうと企てる著者は暴走族のヤンキーあがり。
その点がユニークで注目されていることもあるが、なかなかの切れ者で、経営者としての説得力とリーダーシップは抜群に優れている。
父親が青果仲卸会社の経営者であることも大きな追い風。
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