アメリカ人は人前でよく唾を吐くのか?
先週の土曜日テレビでプロ野球の日韓戦を見ていた時のことです。
韓国チームのある選手がバッターボックスに立っているときグラウンドにペッと唾を吐いていました。
そのしぐさを見て、「何となく大リーグの選手に似ているけど、ひょっとして真似をしているのでは」と思いました。
大リーグの選手もよくグラウンドに唾を吐くからです。
韓国選手は日本選手以上に大リーグに対するあこがれが強いようですから、それも十分考えられる、と思ったのです。
しかし、韓国選手にこんな真似をさせるほど、なぜ大リーグの選手はグランドに唾を吐くのでしょうか。
ひょっとしてアメリカ人は外で唾を吐くことに対して寛大なのでしょうか。
いいえ決してそんなことはないはずです。
こうはっきり言えるのは、その時、ふと数十年も前に目にしたニューヨークの地下鉄の駅での光景が目に浮かんできたからです。
それは地下鉄のホームでのことでした。
そのホームは一方が壁になっていましたが、ホームの中ほどの壁に50センチ四方ぐらいの白いプレートがかかっていました。
そのプレートには文字が書かれています。読んでみると次のような内容でした。
NewYork
City・ City Code (ニューヨーク市 シティコード)
・No
Spitting (
唾を吐くな)
・No
Littering (散らかすな)
・No
Loitering (うろうろするな)
(注)日本語は筆者
(注)日本語は筆者
これは地下鉄を待つときの禁止事項について書いているものです。
その第1に「唾を吐くな」とあったのです。
これでも分かるようにアメリカでも、公共の場で唾を吐くことを禁じてるのです。
決して寛大なわけではありません。
実際に街を歩いていても唾を吐く人を見ることは日本より少ないぐらいです。
したがって大リーガー選手だけを見て、アメリカ人は人前でよく唾を吐く、と考えるのは間違いです。
大リーガーの選手はあくまで例外でしかないのです。
日本のプロ野球選手に真似して唾を吐く人がほとんどいないのが幸いです。
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