2022年11月27日日曜日

こんなに多くいる! 孤独感を抱いている人たち

 秋から冬にかけては寂しさを感じ人恋しくなる季節だが

人は寂しい動物であると言ったのは誰だっただろうか

ことに秋から冬に移ろうとしている今の季節にはとりわけ身に染みる言葉である

以下でご紹介するのは孤独感に関しての社会実情データ図録サイトに掲載された図表と記事である


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 人はどのぐらい孤独感を抱いているのだろうか内閣官房の孤独・孤立対策担当室が行ったのつながりに関する基礎調査ではこの点が調べられているので紹介しよう

 質問はあなたはどの程度孤独であると感じることがありますかであり、「決してない」、「ほとんどない」、「たまにある」、「ある」、「しばしばある・常にある5択から選ぶ方式であるこれは直接質問であり参照のためつきあい取り残され感孤立感のつの設問の総合点から得る間接質問も行われているここでは直接質問の結果だけを扱う

 男性の4.9%、女性の4.1%しばしばある・常にあると回答しているが年齢や未婚か既婚かの配偶関係によって違いが大きいと思われるので、「しばしばある・常にあるの回答割合について性・年齢・配偶関係別の集計結果をグラフに示した

 以下のような点が読み取れて興味深い
・孤独感の強い30代未婚男女

最も孤独感を抱いている者が多いのは男女とも30代の未婚者16.7%、15.3%)である。10、20代ではさほどでなかった孤独感が30代に入ると急増する点が印象的である勉学や遊びの仲間が結婚して減ってくるからだろうか

・結婚で解消する孤独感

未婚と既婚と比較すると男女・年齢別でいずれの層でもほぼ未婚者の方がより大きな孤独感を抱いている

・孤独を紛らわせない未婚の中高年男性

女性の未婚者は40代以上は年齢を重ねるにつれて孤独感を抱く者がほぼ10%程度をピークにだんだんと少なくなるが男性の場合は、50~60代でなお13%台とかなり多い友達や親族とのかかわりの違いなのか男性の場合女性と比べて未婚ゆえの孤独を紛らわすことが難しいようだ

・孤独な既婚者も一定の割合で存在する

既婚者は孤独感を抱く者が少ないがそれでも男性の場合は40代で4.5%、女性の場合は30代で3.8%とそれほど少なくもないし性別や年齢を問わず孤独感の一定割合が認められる配偶者がいたとしても人間が根本的に抱く孤独感ゆえなのかそれとも配偶者と折り合いが悪く孤独感を抱かざるを得ないのかの判別は難しい

・離婚で孤独になるのは男女とも

離婚後再婚していない離別者の孤独感は男女とも5~10%と既婚者よりもずっと大きくなる傾向が認められる女性は離別しても子どもと一緒の場合が多いから孤独感は男性より小さいと思ったがそうでもないらしいシングルマザーの社会的孤立を反映した結果とも言えよう

・死別で孤独がます高齢層

死別の場合も離別ほどではないが当然ともいえるが特に高齢層で既婚を上回る孤独感となっている

    出典社会実情データ図録 (20221122日収録

2022年11月25日金曜日

外国人の日本語・流ちょうなのより、たどたどしい方に愛着がわくのはなぜ?


中国からの観光客(A)(B) 2人の日本語どちらが好ましい

(A)日本は自然の景色が美しいしレストランが豊富で食べ物がおいしいところが大好きです

(B)日本景色きれいとおいしいいっぱいだから好きあるよ


上の(A)(B)は外国人中国人がしゃべった日本語ですがご覧のように例のうち、(A)は文法的にもまとまったきれいで問題のない日本語です

でも(B)の方はいかにもたどたどしくいわゆるてにをはなどが抜けた文法を無視した表現です

でも聞く側としてどちらに親しみや愛着がわくかといえばそれは間違いなくの方です

言葉に親しみがわくということはそれをしゃべった人に対しても好感がわき親しみを感じるのは言うまでもありません

でもなぜなのでしょうか?

理由はよくわかりませんが、あえて言うとしたら、たどたどしい言葉の方が,より「人間臭さ」を感じるからなのかもしれません。


 

NYで外国人の職場仲間に嫌われなかったのは

私の英語がたどたどしかったからだろうか

かつて若いころ私は米国ニューヨーク市で現地の外国人ばかりの職場で働いていたことがあります。2000室もの多くの客室がある大きなホテルのフロントで20人ぐらいスタッフがいましたが日本人はひとりだけです

その職場において自分から言うのもなんですが私はスタッフの皆から人気があり好かれていた方ではないかと思います

でも何故好かれていたのでしょうかその原因を考えてみますと


・日本人が珍しかったから

・仕事ぶりがまじめだから

・おとなしくて素直で従順だから


などといろいろ思い浮かびましたがどれも最適な答えとは思えません


もちろんこれらも理由の一端にはなったかもしれませんが決定的な要素とは言えないのです

では正解はいったい何だったのかといえば、それは私のしゃべる英語だったのではないでしょうか

私の英語は自分ではある程度勉強していて聞く人も耳にはそれなりのレベルの言葉として届いているのではと自負していました

でもそれは自分勝手な独りよがりで実際のところは上に上げた中国人(B)のようなたどたどしいレベルの言葉であったのではないでしょうか

そのおぼつかない言葉でひとり現地人に交じって懸命に仕事をしている姿に仲間たちは好感を持ってくれたのではないでしょうか

まり私がしゃべる言葉としての英語が仲間たちに親しみを抱かせ魅力を感じさせたのではないかと思うのです

きっとそうだったに違いありません私が中国人観光客のぎこちなくてたどたどしい日本語にたまらなく親しみを感じたように

もちろん英語については渡米前にはそれなりに勉強して現地で相手になんとか通じるレベルまでには達していたと思っていました

でも自分の思いとは裏腹にわたしの英語のレベルは自分の思いよりんと低かったのかもしれません

要するに上の例で挙げた(B)外国人がしゃべるようなたどたどしいものであったのかもしれないのです

 

タメ口で話しかけてくる若い女性が親しみやすく感じるのは同じような理由なのか?

次に書くことはは外国や外国人のことではありませんが職場でときどき経験することですそれは若い女性の話ことばについてです

一般的に職場での言葉は適当な敬語を交えたうえで丁寧なですます話法で話すのがマナーです

これ家庭や遊び仲間同士のくだけた言葉による会話と大きく異なる点です

ことに年齢のかけ離れた上司に対する言葉遣いには相当気を使います失礼にならないような言葉の選択だけでなく敬いの気持ちを表さなければいけないと思うからです

家庭や仲間内のくだけた言葉遣いとはまるで違います

でも時としてこうしたマナーをまるっきり無視して話しかてかけてくる人たちがいるのです

それは往にして若い女性の多いのですがいわゆるタメ口というあの話法です

たとえばこんな調子です

ねえ昨日の帰りにさんと飲みにいったの?」

いいなあ男の人たちって帰りに飲みにいけるの

男同士ばかりでなくわたしも一度つれていってよ

こんな調子でタメ口もいいところです


これをうんと年長の係長なり課長なりの男性上司に対して発するのです非常識極まりないと思えることなのですが職場によってはこんなこともと時にはあるのです

一般的にタメ口ことばは男性同士だと厳しい判断をされるのですが反対に男女間では大目に見られることが多い傾向があるようです
つまり相手が男性だとキミ言葉遣いが失礼じゃないかと上司は部下に対して一喝するところを女性だと寛大でうんうんと普通に相手になっているのです
この時の男性の心理を考えてみますと上の中国人環境客(B)のような親しみを感じる故に好感をもって聞けるのではないでしょうか
それに部下の女性から甘えられているような気もしてそれに男心をそそられているのかもしれません
職場の上司に対して気後れもなく平気でタメ口を使う若い女性はそうした男性心理をよく知っているに違いありません。

2022年11月20日日曜日

《 2022 読書の秋 》この本がおすすめ 書評「文豪たちのヤバい手紙」 別冊宝島編集部


 

作家の手紙をテーマにしたいわゆる告白本の一種だが、明治、大正期のわが国を代表する文豪たちの知られざる正体をあばいているということもあって

これに限らずこの手の本は出るたびに人気になるのだが、今回のこの書も例にもれず読者からなみなみならぬ共感を寄せられているようだ

作家といえど人間なので時として弱音を吐くことがあるそれがよく出るのが親しい人への手紙ではないだろうか

この本にはそうした文豪たちのいわば弱みともいっていい本音の数がつづられている

普段読む小説などでは知ることのできない文豪たちの隠れた秘密が覗かれて興味津津で一機に読むことができた

なお過去のブログに載せたもので同種の本が点あるので巻末に写真を載せておくことにする

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出版社内容情報

給料を前借りして遊び尽くす石川啄木、〆切遅れの言い訳がひどい太宰治若い不倫相手のをたたえる斎藤茂吉……。史上に残る名作を書き文豪と称される大作家は人間くささも強烈です当たり前のように借金し踏み倒す妻子があるのに不倫を繰り返す。〆切を守れないときは開き直るか言い訳で切り抜けるなどなどまるでわざと自らを修羅場に落とすような実人生を歩んでいますむしろそうした修羅場が名作を生み出す原動力だったのかもしれませんそこでそんな文豪たちの本性が思わず溢れてしまった数の手紙を解説付きで紹介しますこの本で文豪たちを味わい尽くしましょう

 

内容説明

どうしようもない彼らだからこそ名作を生み出せた!?私信だからこそあらわになった文豪の暗黒面


目次

石川啄木借りち金は俺の金とばかり遊興と買春に使い果たす夭折の天才
齋藤茂吉婚約が決まった愛人を熱い手紙の大量投下で取り戻す
谷崎潤一郎変態上等己の性欲を芸術に昇華したマザコン大文豪
倉田百三―「聖所の×」をお守りに若いカラダに我を忘れる
林芙美子結婚していても恋は一月に一度を実践夫も公認(?)の恋愛体質
太宰治借金お詫び泣き落とし女たらし、「ヤバいのエンターテイナー
島村抱月ドジを踏んで不倫がバレたそれでも別れられない純情文豪
佐藤春夫門弟三千人といわれた大文豪もオンナとカネには弱かった
中島敦親のすねをりながら麻雀三昧あげくは学生の身でできちゃった婚
坂口安吾酒と薬物に溺れた博覧狂気な無頼派ほか


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感想・レビュー

以下の感想・レビューは株式会社ブックウォーカーの提供する読書メーターによるものです

むさみか

4

文豪の酷い話の 常連のお一人 石川啄木 今日も休む と仕事のずる休みのオンバレード はたらけど はたらけど なんて詠んでますが 働いてないです 借金して 遊郭通い 本当にヤバい手紙ばかりですが 島村抱月の純情な愛の手紙には ほっこりしました2022/10/24

クッシー

1



ローザの手紙を読んだ後にこれを読むと文豪のヤバイ手紙は本当に残念に思えるだいたい金か女性についてこのくらいの方が俗っぽくって好きなんだけど文豪でもこんなキモイ文章(上手だけど)書くんだと思った共感性羞恥みたいなの感じるものもあった思いの丈を綴るって結構恥ずかしいことなんですね〜。 黒歴史っていうのかなけどそんなのあった方が絶対に面白い現に楽しませてもらってる2022/11/05

クラゲですの読書部屋

1

やばくて尊い。 まぁ文豪はぶっとんでる人多いからなぁそのヤバさ故にすごい文章を書くんだろうなぁ、、、。 やっぱり好き

                       出典:紀伊国屋書店

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《参考類似書籍》





2022年11月17日木曜日

老い先短い高齢者の金銭感覚は?「高齢者はお金を使わない」は本当か

 高齢者は金を持っていても使わないので世の中のためになっていないだから我がもらって代わりに社会に循環させているのだ

これは高齢者から金をだまし取る振り込め詐欺などの詐欺師たちの言い分である

もちろん犯罪を正当化するための詭弁にすぎないがでもかれらの言う、「高齢者はお金を使わないというのははたして本当なのだろうか


高齢者は欲望も小さいしお金を使う機会が少ないのも事実

高齢者はこれまでにさんざん物を買ってきたからもはや欲しいものは少ないいやほとんどないと言っても過言ではないだろう

およそお金は物を買うのが最も大きな出費になるのだからそれが少なかったりなかったりすればこれだけでもお金を使う機会は大幅に減るのだ

使わないお金はそのまま残っていくのは言うまでもないたとえ年金生活者だとはいえ、2か月に1度はまとまったお金が入ってくる

世の多くの高齢者は何かというと、「私は年金生活者だから・・・まるで生活困窮者のような物言いをするがこれに騙されてはいけないいまや高齢の年金生活者こそもっともお金の貯まる立場にいる人たちなのだ


人は誰もお金を持っては死ねない

高齢者はお金を使わないだから自然にお金が貯まるお金が貯まっても老い先は次第に短くなりもともとお金を使う機会が少ないのに月日とともにますますその機会は減ってくる

貯まったお金をいったいどうしたらいいのだろうかおそらくこんなふうに思案している高齢者は多いのではないだろうか

どうしようかとあれこれ思いを巡らせているときに突然モシモシと巧妙な振り込め詐欺の電話などがかかってきたりしたら

思わずこれにお金を使うのは有意義かも案外あっさりとその罠に引っかかってしまうのかもしれない


持って死ねないのなら使ってしまえと思う人は多いのだろうか

貯まったお金を持って死ねないことはおそらく多くの高齢者が気づいているだろうだとすれば残さずに存命中に使ってしまおうと思うだろうか

でもそう思ったとしても方法はどんなにして使えばいいのだろうか数千万いや人によっては億にも達する大金を

モノを買っても減る金額は知れているまとまったお金を使う海外旅行なんかも体力気力が減退した今あまり行きたくない

はてどうしよう使いきれないとなるとこのまま小や孫に残せばいいのかそれともどこかへ寄付して社会に還元するのが良いのだろうか

こんなふうに貯めたお金の処理についていま高齢者は迷いに迷っているのだ

 

老後2000万円必要は大ウソ使いきれない分をどうするのだ

それにしても老後には2000万円必要とか「2000万円なければ死ぬなどといったい誰が言ったのだろうか

今になってあれは正しくなかったと弁明する関係者も少なくないようだ

でも老後2000万円説は今では一般大衆に行きわたってしまっており老後のためになんとしても2000万円貯めようと決意を固めている人は少なくないのだ

だがいざ老後を迎えそれが使いきれないと知ったらいったいどうしたらいいのか

使いきれない分をどう処分したらいいだろうかこれが最大の問題なのではないだろうか

はたして、「老後2000万円必要は大ウソだったで済まされるだろうか


いまどき子や孫にお金を残したいと思う高齢者は多いのだろうか

高齢者にとって避けられない問題に遺産相続がある巷ではこれをめぐって骨肉の争いがくりひろげられるという話をよく聞く

だとするとお金を残すのが仇になるならいっそのこそなにも残さない方がいいのだろうかこんなふうに考える高齢者は少なくないだろう

でも残さない方がいいと思っても今あるお金をどう使いどう処分すればいいかがわからないいろいろ考えても結論が出ない

そうしてズルズルしながら結局知らず知らずのうちのお金を残したままあの世への旅立ってしまう人が多いのが現状なのではないだろうか

2022年11月8日火曜日

これ めっちゃ旨い! やまうの赤しば漬け 160円


 コンビニで 酒のつまみになにげなく買ったのだが


コンビニで日本酒のつまみにと何気なく買ったのだがこれがこの上なくおいしく、「この商品の名前 忘れたてだめだネットでパッケージの写真を検索しそれをマイピクチャーに保存しておいた

最近のコンビニ総菜コーナーは品ぞろえが豊富でおいしそうなものがよく目につそれで何気なく買ってしまうことはよくある

食べてみると思ったほどでもなく、1回きりで終わってしまうケースも少なくなくリピーターとしてまた買いたいと思うものはそれほどない

でもこの漬け物、初めて食べたのだがめっちゃおいしかった

値段も160円とリーズナブルなうえ、1回分として量も適当

コレまちがいなくリピーターになりそう

その商品の名はやまうの赤しば漬けという


 

やまう赤しば漬 商品説明


国内産のきゅうりみょうがなすしそにしその葉の漬け込みに使用したしそ液と梅酢を加え香り豊かでさわやかな酸味に仕上げています
保存料は使用しておりません

内容量:100g
原材料名きゅうりなすみょうがしそ漬け原材料しそ液砂糖食塩醸造酢梅酢酵母エキス】/調味料アミノ酸等)、アカキャベツ色素酸味料香料、(一部に大豆を含む
栄養成分表示(100gあたり):熱量30kcal、たんぱく質0.4g、脂質0.1g、炭水化物6.9g、食塩相当量3.6g(推定値
アレルゲン推奨表示品目含む):大豆


 

この前買ったラッキョウ漬けはリピーターになれなかった

上でも書いたようにコンビニの総菜売り場でいかにも旨そうに見えたものでも食べてみたらそれほどでもなくリピーターになることなく回きりの購入で終わってしまうものは少なくない

現についこの前、同じコンビニで買ったラッキョウがそうだった

ラッキョウはライスカレーによく付いて出るがあの小粒なものがカレーとの相性が絶妙で思い出すだけでも生つばが出てくるほどだ

そういう思いもあって目の前のおいしそうなラッキョウを早速購入したのだ

しかし家に帰って、早速酒のあてに食べてみるとこれが味がすごく薄くて少しもおいしくないのだ

結局なんだこれ期待外れもはなはだしい!で終わってしまったのだ

でもこのやまうの赤しば漬けは決してそんなことはなく一口食べたとき、思わず旨い!」と声が出るほどのおいしさだったのだ

だから食べ終わった瞬間また買いに行こうと思ったのだ

それも明日にでもいって個でなく複数個手に入れようとしっかりと脳にインプットしていた

 

過去にこのブログで「安くて旨いもの」をいろいろ紹介してきたが

リピートが一番長く続いたのはイーオンの鴨だしそば


このブログでは過去にも「安くて旨いものとしていろいろな商品を紹介してきた

いまその商品をすべて持ち出すことはできないがその中からここではつの商品をプレイバックとして並べてみることにする

これらつの商品は気に入ってしばらくリピート購入を続けたが中でも最も長くいまだに購入を続けているのはイーオンの鴨だしソバである











2022年11月4日金曜日

私とNYのホテル 50年前の小さな日米関係

 





紳士的だったニューヨークのホテルマネージャー


上にあるのは今から約50年前に米国ニューヨーク市のつのホテルから大坂の私に送られてきた手紙である

50年前の大阪といえば忘れもしないあの世紀の大イベントExpo ’70 大阪万博があった頃だその万博が終わった年に私はニューヨーク渡航を計画していたのだ

その頃の私は大阪のシティホテルでフロントスタッフとして働いており、12年間の間に市内つのホテルを転籍して3つ目の職場ではアシスタントマネージャーの地位を得ていた

ホテルマンとして更にステータスを上げるためにはもっと勉強が必要だと感じホテル先進国の米国行きを決意したのだ

そのために訓練生として雇ってくれる職場探しを始めその目的で私が送った手紙に返信されてきたのがこれら通の手紙なのである


見知らぬ東洋人のぶしつけな手紙に親切に応答してくれたNYの名門ホテル

それにしても当時のアメリカのホテルのマネジャーは思いやりがあふれてとても親切だった

というのも見ず知らずの東洋の一ホテルマンからいきなり送られてきたリクエストの書状に対して好意あふれ丁寧な返信を送ってくれたからだ

場合によっては紹介者もなしに失礼にもほどがある!」無視されてノーアンサーという結果に終わったかもしれないのだ

でもこれは後で気づいたことなのだが手紙を送った時節的タイミングが非常に良かったのかもしれない

それは当時のニューヨークは日本人観光客ラッシュで名だたるホテルはどこも連日日本人団体客であふれたいたのだ

そこで必要になるのが言葉の心配のない日本人スタッフだ二のニーズにぴったり当てはまったのが私が送った求職打診の手紙だったのだ

 

Mr.Parkerから始まったNYのホテルか所の面接連鎖
名のマネージャーはみな親切だった

いずれにしても私はその手紙を持参して意気揚とニューヨークへ向かったのだそしてまず訪ねたのがホテルバークレイのミスターパーカーであった

彼は手紙に書いていた通りのことをさも申し訳なさそうに言って代わりにいい人を紹介してあげると連絡してくれたのがホテルアメリカーナのセールスマネジャーギルフォイル氏であった

ホテルアメリカーナはパーカー氏のバークレイに比べると歴史や伝統はそれほど感じられないがいかにも近代的でしゃれた感じの高層の建物であった

ここで働けるのかと喜んでいたらギルフォイル氏はさらに次のホテルを推薦してくれたのだ

私のところよりもっと日本人客が多いところの方が良いのではという理由で紹介してくれたのがニューヨークヒルトンなのである。

そこまでことが進んで私は最終的にNYの職場は有名なヒルトンホテルになったかとすっかり満足してしていた

もっとも配属されたのはさらに日本人客が多い系列のスタットラーヒルトンというホテルであった

そこで出会ったのが直属上司となるフロントマネージャーのスレイター氏であった

かくして

バークレイアメリカーナニューヨークヒルトンスタットラーヒルトン

と経由してやっとつ目でNYでの勤務先のテルが決まったわけだ

それにしてもニューヨークのホテルのマネージャーは人ともみんな親切な人ばかりだった

 

手紙をくれたHotelBarcley,HotelTaft(現ミケランジェロは今も健在


Hotel Barclay


                 (旧) Hotel Taft



私に手紙をくれたニューヨークの二つのホテルは半世紀が過ぎた今も健在である

上に載せたのはHotel Barclayの現在の写真と、Hotel Taftの建物過去の写真である

Hotel Barclayは当時も歴史のある立派なホテルだったが、50年を経た今もインターコンチネンタルホテル傘下でニューヨークの名門ホテルとして君臨している

一方のHotelTaftは経営者が代わりホテルザ・ミケランジェロとして今も健在だ

50年を経た今もあのつのホテルが健在であることは私にとっては限りなく喜ばしいことである