2023年5月11日木曜日

ホストにはまる女たち 

 書評ホス狂い宇都宮直子 小学館

なぜホストクラブは存在するのか、なぜ歌舞伎町に何千人ものホストがあつまるのか なぜそこで女たちは大金を使うのか。

門外漢のものには、この理由はさっぱりわからない。

だがこの本を読むと、都会という場所に宿る邪悪な一面が見えてくる。 




(内容説明)

緊急事態宣言中でも県をまたいで週で歌舞伎町に通い詰める人妻好きで好きで仕方なかったという動機でホストを刺した女虐待といじめを受け地元から逃げ出して歌舞伎町の女性が集まるシェアハウスに居場所を作った少女圧倒的な美貌と財力を武器に人気ホストの彼女の座を手にした女王


自らホス狂いと名乗りお金も時間も労力も体も人生のすべてを賭けてホストクラブに通う女性たちは何を得ようとしたのか


日本一の歓楽街に入り込み見つめ続けた歌舞伎町ノンフィクション


 

(目次)

 歌舞伎町ホスト刺殺未遂事件(「刺されたホスト琉月さんの復帰;「あのコにも僕を刺す理由があった」 ほか

 「人妻ホス狂いいちごチェリーさんクラスター発生 コロナ禍の歌舞伎町歌舞伎町のコロナ対策 ほか

 「“ホス狂いユーチューバーあおいちゃんゴミ屋敷・虐待・いじめ・家出凄絶な半生;「鈴木葵「“ホス狂いあおいちゃんになるまで ほか

 「好きな人がたまたまホストだっただけねねさん(「ホス狂いではなく担当狂い」;絶対的エースになって彼の恩に報いたい ほか

 「歌舞伎町の女王エミカさん(「マッチングアプリとしての歌舞伎町女王様の「3回ルール」 ほか


 

(著者等紹介)

宇都宮直子ウツノミヤナオコ
1977年千葉県生まれ多摩美術大学美術学部卒業後出版社勤務などを経てフリーランス記者に。「女性セブン」「週刊ポストなどで事件や芸能スクープを中心に取材を行う本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです
書籍に掲載されている著者及び編者訳者監修者イラストレーターなどの紹介情報です


 

(感想・レビュー)


ゆいまある

110

歌舞伎町のホストに嵌まる女性達のノンフィクションいつも指名するホストは担当と呼ばれその太い客は一緒に暮らすこともあるという

金が介在する疑似恋愛なのだが自己肯定感の低い女性は風俗で働いてまでホストに使う金を増やすことで、「頑張りを認められるシステムに取り込まれる

惚れた相手ならホスト辞めてもらえばいいじゃないかと思うが間に金があるから関係が拗れてもそれは自分のせいではなく金が足りないからだと思えて傷つかずに済むのだろう余りにも重くて暗くてこんな世界もあるのか。2022/10/30


kinkin

101

新宿歌舞伎町のホストクラブで大金を使う女性名の身辺とインタビューで構成されている

 ホストクラブなど男だから当然行ったことが無いが高価なシャンパンをホストたちが 一気飲みすることは知っていた

本数万から数十万のシャンパンっていったいどんな味が するのだろうと考えながら読んでいた個人的にはそれほどインパクトのある 本ではなかった

著者の文章の癖ながあってこのあたりは週刊誌の記者らしいせいか図書館本2022/12/04


ma-bo

72

歌舞伎町のホストに嵌まるホス狂いの女性達のノンフィクション刺殺未遂を起こした女性5で通いつめる人妻ホス狂いユーチューバー美貌や財力で人気ホストの彼女の座に登り詰めた女王

縁のない自分にとっては共感し難い感覚だけど知らない世界を覗かせて貰えた本でしたそれにしてもNo.1にするためだとか誰よりも高額なシャンパンタワーだとか結局は金銭が評価軸になるのはつらいな。2023/02/10


GAKU

49

ホストクラブにはまった若い女性達もホストになった男性達も多くは育った家庭環境に問題があるように感じた

ホス狂いの女性とホストとの関係の愛情表現は唯一お金”。わかり易いと言えばわかり易い

そして若い娘が一晩に数百万円以上もホストに貢ごうとしたら当然風俗に身を沈めるしかないというのも納得私達一般人には到底理解できない世界が描かれていた

キャバクラ嬢や風俗嬢にのめり込んだ男性達よりホストにのめり込んでしまった女性達の方が地獄か......。2022/11/10


たまきら

38

ホストかあかくれオネエな先輩が自分の行きつけに連れて行ってくれましたがなんでこんな人たちにお金を払わなきゃいけないかちっともわからないままでした

そしてこの本を読んでもわからないままでした大体著者が何を言いたいのかがわからない彼女たちはホストに投資しているのか、「貢いでいるのかそこも自分にはよくわかりません

ただきちんと自分を分析できる女性たちのインタビューは読みごたえがありました。2023/05/08]


(出典紀伊国屋書店

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