2024年2月24日土曜日

今月読んだ女性作家のエッセイ2冊 どちらもよかった

ないものねだるな  阿川佐和子



先月のアガワ随筆傑作選」文藝春秋 に続いて読んだ中央公論新社から出た阿川佐和子のエッセイ集である

中央公論新社といえば女性向け総合雑誌婦人公論の出版社だけに女性作家のエッセイ集を多く出版しているがこの作品も同誌に連載されたものである

作家のエッセイ集は多いがシリーズものとなるとにして作品のクオリティは必ずしも安定せず中にはこれがi一流作家のエッセイかと読者を嘆かせる低品質なものも混じっていることがある

しかしこの作家に限ってはそのようなことはなくを読んでもウーンさすが阿川佐和子こちらをうならせる優れた作品ぞろいなのだ

これは読者を退屈させてはいけないという阿川佐和子のプロ根性の賜物に違いない


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ないものねだるな 阿川佐和子 中央公論新社


出版社内容情報

コロナ禍で激変した生活母亡き後の実家の片づけ忍び寄る老化現象なんのこれしき奮闘の日々。読むと気持ちが楽になるアガワ流あるもので乗り越える人生のコツ。『婦人公論人気連載エッセイ待望の第

 

                    出典紀伊国屋書店


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センス・オブ・シェイム 恥の感覚  酒井順子



前回男尊女卑という作品の書評にはまるで社会学者のような鋭さと絶賛のコメントを書いたが今回も同様で読んでいていたく感心するばかりであった

おさめられた作品は上のアガワ作品同様に雑誌に連載されたものだがこちらの方はどちらかといえば男性読者が多い文藝春秋のオール読物である

センス・オブ・シェイムというタイトルがついている通りこの作品はテーマが恥のかきかたで一貫している

人間だれしも恥をかくものだがそのかきかたに対する考察社会学者顔負けの鋭さで読者をうならせるばかりだ


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センス・オブ・シェイム 恥の感覚  酒井順子 文藝春秋


内容説明

世間様にどう見られているかネット社会に何をさらすか日本人の恥の感覚は、SNS時代到来によって激変したフェイスブックでの自慢バブルを斬った中年とSNS」がネットで大反響!!共感の嵐を呼び起こす傑作エッセイ集

                   出典紀伊国屋書店

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