レンホーさんの事業仕分けでもとりあげられた日本の宝くじシステムだが、ここへきてそのからくりが次第にクローズアップされてきて、そのあくどい実態について、あらためて多くの国民が驚かされている。
一部のインターネットサイトでは、そのタイトルに「ヤクザもたじろぐ悪徳錬金術」などというような過激なキャッチフレーズをつけて、その実態について詳しく紹介している。
いったい日本の宝くじはどうしてこのようなひどい状態になってしまったのであろうか。
庶民は宝くじを買うことを称して、よく「夢を買う」などと表現しているようであるが、
いまのひどい実態を直視するならば、決してそのような甘いことを言っては居られないのではなかろうか。
ではなにがそんなにひどいのか具体的にのべてみると、まず第一に挙げられるのがその「テラ銭」の額の大きさである。
テラ銭、分かりやすく言えば主催者側が取る手数料とか、コミッションのことです。
このテラ銭の率が実に53%という驚くべき高率で設定されているのである。
と言うことは、賞金に還元されるのは差し引き47%で、実に半分以下という少なさなのである。
一体、誰が、どうして、いつ、このような「あくどくてえげつないシステム」を決めたのであろうか。
これでは庶民に対して[夢を売る]どころか、「絶望」を売っているだけではないのか。
宝くじはどちらかと言うとギャンブルとは呼べない。
しかし、この高額な率のテラ銭は他の公営ギャンブルよりひどいのである。
ちなみに代表的なギャンブルの還元率を並べてみる。
競馬、競輪、競艇・・・・約75%
toto・・・・約50%
パチンコ、スロット・・・・約80%
これを見る限り、totoはやや高いが、競馬、競輪、競艇、などの代表的な公営ギャンブルでさえテラ銭は25%で宝くじの半分でしかないのである。
そして色々と問題は含んでいるが、庶民の身近なギャンブルであるパチンコ、スロットの還元率がじつに80%もあるのである。
こうして見ると、いかに宝くじの還元率が低いかがはっきり分かるのである。
こうしたひどい状態では、庶民としてはもいかに派手でセンセーショナルなコマーシャルを流されようが、宝くじ売り場には次第に足を運ばなくなるではなかろうか。
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