2010年8月19日木曜日

世界でいちばん遅い日本の父親の帰宅時間



インターネットに「父親の帰宅時間国際比較」というちょっと興味の湧く変わったデータ(上のグラフではない)が出ていた。

見る前からある程度予想はついていたが、やはり一番遅いのは日本の父親であった。

今や高度成長期も過ぎて低成長期に入っており、一時にように仕事も忙しくはなく、長い時間会社に拘束されることも少なくなっているはずなのに、いったい日本の父親たちはどうしていまだに帰宅時間が遅いのだろうか。

仕事の終わった後、家に帰るまでの時間をはたした彼らは何をして過ごしているのであろうか。

おそらくその多くは、同僚などと一緒に「ちょっと一杯」と、盛り場の飲み屋へと繰り出しているに違いない。

ではなぜ彼らは大事な帰宅時間を遅らせてまで、飲み屋にばかり行かなければいけないのだろうか。

実は30~50代半ばまでの頃の私もその一人であったのだが、

要するに家に帰るより、飲み屋に行ったほうが楽しいからなのであり、またストレスが発散できて、再生産のためのエネルギーを蓄える為の有効な手段だと考えるからなのであろう。

では家に帰ると、こうした楽しさが奪われストレスも発散できず、再生産のためのエネルギーを得ることができないのであろうか。

こう反問してみて、応えられるのは以下のようなことである。

仕事が終わってすぐ家に帰り、家族と触れ合う時間を持とうとしないのは、そのことに重きをおいていないからなのであり、またその重要性を理解していないからなのである。

極端に言えば、それが理解できないほど日本の父親は精神的に未熟で、自分だけが楽しければいいという方向にすぐ流れてしまうのである。

そしてもう一つの理由は、家で過ごす余暇の時間を充実させる為の趣味を持っていないのである。

それ故に仕事が終わってからすぐ家に戻ろうという動機づけができないのではないだろうか。

こうして飲み屋で過ごす時間の多い日本の父親たちだが、

本人がストレス発散のためと考えていることが、健全な家庭生活を損なうだけでなく、逆に本人の疲労を蓄える原因にもなっており、強いては女性に比べて著しく早く死亡する一因にさえなっているのではないだろうか。

あるいは夫婦として触れ合う時間を少なくしていて、それが今の日本の少子化の原因の一つになっているのかも知れない。

こんなふうにも思えてくるのだが、こうした考えは間違っているだろうか・・・。

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