スーパーの食品売り場 |
若い頃ニューヨークに在住していた私は、日本と比べて随分安い食料品には大いに助けられたものだ。
でもどうやら今でもその事情はあまり変わっていないらしい。
下に記したものはある「日本人留学生」がアメリカのスーパーで15ドル(今だと日本円1250円位)遣って購入した食品のリストである。
1. お米(1袋2.27kg×2袋):3.34ドル
2. 牛ひき肉(1パック約1150g):2.52ドル
3. ポテトチップス(1袋約400g×2袋):3.49ドル
4. きゅうり(1本50c×2):1ドル
5. なす (特大で普通の3倍以上の大きさ):2ドル
6. じゃがいも(4つで約1.5kg):1.27ドル
7. グリーンオニオンという名の日本で言うワケギのような野菜(1束50c×2):1ドル
この中には例えば「牛ひき肉」のように賞味期限切れが近く通常価格より4ドルも安いものや、一つおまけのついたポテトチップスなども入っているそうだ。
そういうことを割り引いてみても、日本でこれだけの物を買うと果たしていくらするであろうか。
どうひいき目にみても同じ金額では安物の「お米」二袋買うのが精一杯なのではないだろうか。
なんと言ってももアメリカは「お米」が安い。
普通に考えれば「パン食」が主流のアメリカにおいてはお米の消費は少ないだろうし、日本よりむしろ高くて当然と思われるのだが、それがまるっきり逆でこれだと日本の約「五分の一」以下の価格ではないか。
果たしてこれはアメリカが安すぎるのか日本が高すぎるのか?
日本以外のアジアの国でも大体アメリカ並みの値段で売られているようだし、やはり日本の値段に問題がありそうだ。
でもなぜだろう、今でもわが国では一応主食としての米の位置付けは変わってないし、国本の消費量は諸外国に比べてもかなり高いはずなのに・・・。
その理由を探ってみても、アメリカの耕地面積を云々する以前にわが国の食料政策の欠陥によるもの以外は何も考えられない。
世界の大国であるアメリカの食料品の価格がこうであるなら、日本以外のアジア諸国の食品の値段は一部の国を除いて当然これ以下であることが推測される。
このところ「年金生活者」をはじめ日本から生活の拠点を外国に移す人が増えていると言うが、その最大の理由は生活費の軽減にあるのだと思う。
他のものはさておいて、生きていく上で欠かせない食料品が安いということは最大の魅力であるに違いない。
日本は今空前の「円高」である。
もちろん輸出産業には大きな痛手だが、その反面輸入産業は大変潤っているのではないだろうか。
食品産業は「小麦粉」や「大豆」のメイン商品をはじめ輸入に頼っている品目は多いはずである。
当然利益が大きくなった品目は価格に反映されなければ行かないはずだ。
でも最近の食品価格を注意深く観察しても、そうした様子はあまり伺えない。
「関係官庁」はこういうときこそ価格によく目を光らせながら適正価格を推進していくように努めなければならないのではないだろうか。
せめて「食料品」ぐらいは大国アメリカよりは安くあって欲しいと思うのは私だけであろうか。
Gooブログ「米国大学院貧乏留学生の日記」参照
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