2011年4月6日水曜日

福島原発報道でよく使われる・「建屋・たてや」という専門用語

原子炉建屋
連日報道されている東日本大地震の福島原発関連ニュースに接していて、なぜか強い違和感を感じて落ち着かない気持にさせられるのが「建屋」という用語を耳にするときである。

違和感だけでなくなにか古めかしくて語感もよくないように感じる。

こんなふうに思うのは私だけであろうか。

これまでまったく耳にしたことのない「たてや・建屋」というこの語句であるが、土木関係の専門用語だという。

ちなみにネットの土木用語辞典で調べてみると、

たて‐や 【建屋】 機器・設備を格納した建物。「原子炉—」 とある。

私たちは日頃専門外の一般の人に対してはなるべく業界の専門用語は使わないようにというの

が常識であると教えられてきたのだが今回の報道ではそうしたルールは完全に無視されたかのように「建屋」という一般人にはまったく馴染みのない言葉が頻繁に使用されているのはいったいどうしたことでであろうか。

言葉によっては専門用語であっても抵抗なく受け入れられるものも場合としては無いこともないが、なぜかこの「建屋」という用語には聞いていて違和感を感じざるを得ない。

それに「原子炉建屋」というふうにこの用語を使用する当事者であるニュースキャスターとかアナウンサーは使用に際してなぜこの言葉の意味とか由来を説明しないのであろうか。

これまでのところアナウンス上でそうした説明など聞いたことがない。

もし私がその立場だと、たとえば 「原子炉建屋の建屋というのは土木用語なのですが、言い換えるとすれば原子炉棟とか原子炉管理棟などが適当でしょうか」というふうに説明を加えるのだが。

そうは言ってもこの「建屋」という用語に何の違和感も抵抗も感じない人も世の中には多いとは思うが、要は言葉使いはセンスの問題であって語感の受け止め方は人それぞれではある。

でも万人にわかりやすい説明をするのがアナウンサーの本分だとすればやはり説明なしに専門用語を無造作に使用するのが賢明なことだとは思えない。

どうか関係諸氏におかれましてはこうしたことに関して今後はご配慮いただきたいと思うのだが・・・。

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