私のブログでは現在の日本の国力をわかり易く示すために、これまで米国やその他に国々と比べたいろいろな分野における数値について「比較」とか「ランキング」という形で掲載してきた。
最近では3回にわたり、お隣の韓国と比べ日本が遅れをとっているIT関連分野についての記事を書いている。
何事においても競争があってこその発展である。
そのためには何につけてもまず上に向かって目を向けるべきである。
したがってその対象国は資本主義社会のお手本である米国になることが多い。
これまで何かにつけて引き合いに出してきた米国について今回は数の面での大きく差のついている分野について眺めて見ることにしよう。
日米で差の大きい分野・数値の比較
・弁護士の数
弁護士大国・訴訟大国と言われる米国はこの分野の数ではおよそ日本とは比較にならない。
米国では数が多い過ぎるため弁護士も仕事を得るのが大変である。
それをよく示しているのが売れない弁護士を称してアンビュランスチェイサーという言葉である。
つまり救急車を追っかけて事件現場にたどり着き仕事の糸口を見つける人という意味である。
その一方政治家で弁護士資格を持つ人の数も日本の比ではない
日本 21,2oo人
米国 1,060,000人
・ 女性国会議員の数
このところ少し増えてきた日本の女性国会議員だが、でもまだ比率からすれば米国の約半分でしかない。
日本 722人中女性54人
米国 535人中女性81人
・ 年間破産件数
一時うなぎ上りで増えていたわが国の破産件数だがここ数年は上昇も止まり、平成15年をピークに最近ではむしろ下降傾向になっている。それに比べ米国の件数はまるで留まることを知らないかのように依然として右肩上がりの状態をを続けているようである。
日本 129,500件(2008年)
米国 150万件 (2010年)
・ ホームレスの数
この数を見ればアメリカがいかに資本主義の進んだ格差の大きい社会かがよくわかる。日本はこのところ減少気味。
日本 約2万人
米国 約350万人
・ 大学の資金運用金額
アメリカのハーバード大学は大規模な資金運用部を持っておりそのスタッフだけでも170人もいるという。
それに比べ早稲田大学は3人の専任スタッフがいるだけ。
早稲田大学(日本) 1000億円
ハーバード大学(米国) 3兆5千億円
・ 殺人件数
これに関しては銃社会の米国と単純に比較することは無理があるかもしれない。
日本(100として) 100件
米国 467件
・ 軍用機の数
世界ナンバーワンと言われるアメリカ空軍だけに軍用機の数も桁違いに多い。最近ではリビアでも多国籍軍の一員として米機も大活躍した。
日本 316機
米国 2588機 (2007統計)
・ 企業の女性役員数
この分野でも日本の遅れは目立つ、決して数の差ほど男女に能力の違いがあるとは思えないのだが、日米の経営者の意識の違いであろうか。
日本 トップ10社中一人だけ
米国 トップ20社の20%が女性)
・NPOの数
NPO先進国アメリカは数の上でも圧倒的なだけでなく各組織の規模でも日本とは比べ物にならない。
日本 3万
米国 130万
・ 国民の寄付金総額
いま日本では東日本大震災に対する募金活動がかつてなかったほどすごい勢いで全国に広がっている。
この金額が入るともっと額が増えたのであろうが、この統計での額は米国に比べるよしもない。
日本 2400億円
米国 20兆円
以上、ごく一部の分野での日米「数」についての比較でした。
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