近年の流行語について
ここ数年の間は話題になった流行語と呼ばれる言葉の中にそれほど気にいったものはない。
だが少し遡ってみるとやや古いそれらの中には傑作でその上使い勝手もなかなか良く、気にいっているものが幾つかある。
もう20年ぐらい前に出て今でも廃れることなく使われている「オヤジギャル」というのもその一つである。
もっとも最近では「オッサンギャル」などと少し形を変えて使われている場合も多いようだが。
しかしそれよりもっと気にいっているのが今回テーマにしている「草食男子」あるいは「草食系男子」とという言葉である。
はじめの「オヤジギャル」は確か流行語大賞を受けているが、この方はどうだったのだろう。
2009年に「新語・流行語大賞」のトップ10に選出された程度で大賞は受けていないようである。
もっとも映画化されるほどの人気は得ているが。
でも大賞を受けていないのはいかにも残念である
私個人としては何十年に一度の傑作とも思えるすばらしい作品なのだが。
この言葉は最近の「優しさ」だけが目立つ男子のことを実にうまく表現しているではないか。
力は無いが優しさだけは人一倍もっているというような。
これが最初に世に出たのは2006年というから今から5年前である。
この傑作?を作ったのはいったい誰なのか
コラムニストの深澤真紀さんという方が2006年10月に日経ビジネスオンラインで始めて使ったそうだ。
日経ビジネスオンラインと言えばお堅いビジネス系の情報サイトである。
それだけにこの言葉も浮ついたものではなく、対象の実態を良くとらえた上での代名詞として使っているのである。
その後2008年、雑誌「non-no」に草食系男子と命名された特集が載り、女性誌の間でしだいに浸透していったのである。
当初は恋愛やセックスにガツガツしない男性を指す代名詞として使われていたようだ。
でも今は意味のとらえかたも拡大され次第に幅広く使われるようになっている。
草食系男子の生まれた背景
では草食系とは対にある肉食系とはどのように違うのであろうか。
一言で言えばそれは「守り」と「攻め」ということになるだろうか。
それ故に最近の若者は、男子が消極的で「草食系男子」、女子が積極的で「肉食系女子」などと言われている由縁である。
ではこのような草食系男子はどのような社会背景のもとに生み出されてきたのであろうか。
そしてその意味はどのように変遷し定型化されてきたのであろうか。それについて探ってみたい。
まずこうした若者が現れてきた主たる原因は社会の経済的要因によるものではないだろうか。
つまり仕事をめぐる若者の環境はこのところ高度急成長期にくらべ大きく劣化してきており、その最たるものが正規社員の減少と臨時派遣社員の増大ではなかろうか。
それによりもたらされる給与などのハンディキャップは若者(男子)の意識をマイナス方向に大きく
変えていったのである。
具体的には以下のようなことである。
・車を欲しがらない。海外旅行もしたがらない。
・姉さん女房の増加で年下の夫が多くなった
・女性に比べて男性はアフターファイブや休日を楽しく過ごしていない
・正規男性新入社員は会社依存が益々高まっている(安定志向)
このような方向へ進むのは何も自らが好んだものではなく、非正規労働者としての低賃金の身ではいたしかたない選択であるのではなかろうか。
社会の歪みが作り出したこの言葉をもてあそんではならない
したがって草食系男子を減少させて元の正常な状態に戻すのは安定した正規雇用を増やしていくしか他に道は無いのではかかろうか。
私たちはこの"草食系男子"と呼ばれる男性を単に興味の対象としての社会現象として捉えてはいけない。
これは社会の歪みが生み出したむしろ悲しむべき現象として捕らえ、その解消に勤めなけらばならないのではなかろうか。
ここ数年の間は話題になった流行語と呼ばれる言葉の中にそれほど気にいったものはない。
だが少し遡ってみるとやや古いそれらの中には傑作でその上使い勝手もなかなか良く、気にいっているものが幾つかある。
もう20年ぐらい前に出て今でも廃れることなく使われている「オヤジギャル」というのもその一つである。
もっとも最近では「オッサンギャル」などと少し形を変えて使われている場合も多いようだが。
しかしそれよりもっと気にいっているのが今回テーマにしている「草食男子」あるいは「草食系男子」とという言葉である。
はじめの「オヤジギャル」は確か流行語大賞を受けているが、この方はどうだったのだろう。
2009年に「新語・流行語大賞」のトップ10に選出された程度で大賞は受けていないようである。
もっとも映画化されるほどの人気は得ているが。
でも大賞を受けていないのはいかにも残念である
私個人としては何十年に一度の傑作とも思えるすばらしい作品なのだが。
この言葉は最近の「優しさ」だけが目立つ男子のことを実にうまく表現しているではないか。
力は無いが優しさだけは人一倍もっているというような。
これが最初に世に出たのは2006年というから今から5年前である。
この傑作?を作ったのはいったい誰なのか
コラムニストの深澤真紀さんという方が2006年10月に日経ビジネスオンラインで始めて使ったそうだ。
日経ビジネスオンラインと言えばお堅いビジネス系の情報サイトである。
それだけにこの言葉も浮ついたものではなく、対象の実態を良くとらえた上での代名詞として使っているのである。
その後2008年、雑誌「non-no」に草食系男子と命名された特集が載り、女性誌の間でしだいに浸透していったのである。
当初は恋愛やセックスにガツガツしない男性を指す代名詞として使われていたようだ。
でも今は意味のとらえかたも拡大され次第に幅広く使われるようになっている。
草食系男子の生まれた背景
では草食系とは対にある肉食系とはどのように違うのであろうか。
一言で言えばそれは「守り」と「攻め」ということになるだろうか。
それ故に最近の若者は、男子が消極的で「草食系男子」、女子が積極的で「肉食系女子」などと言われている由縁である。
ではこのような草食系男子はどのような社会背景のもとに生み出されてきたのであろうか。
そしてその意味はどのように変遷し定型化されてきたのであろうか。それについて探ってみたい。
まずこうした若者が現れてきた主たる原因は社会の経済的要因によるものではないだろうか。
つまり仕事をめぐる若者の環境はこのところ高度急成長期にくらべ大きく劣化してきており、その最たるものが正規社員の減少と臨時派遣社員の増大ではなかろうか。
それによりもたらされる給与などのハンディキャップは若者(男子)の意識をマイナス方向に大きく
変えていったのである。
具体的には以下のようなことである。
・車を欲しがらない。海外旅行もしたがらない。
・姉さん女房の増加で年下の夫が多くなった
・女性に比べて男性はアフターファイブや休日を楽しく過ごしていない
・正規男性新入社員は会社依存が益々高まっている(安定志向)
このような方向へ進むのは何も自らが好んだものではなく、非正規労働者としての低賃金の身ではいたしかたない選択であるのではなかろうか。
社会の歪みが作り出したこの言葉をもてあそんではならない
したがって草食系男子を減少させて元の正常な状態に戻すのは安定した正規雇用を増やしていくしか他に道は無いのではかかろうか。
私たちはこの"草食系男子"と呼ばれる男性を単に興味の対象としての社会現象として捉えてはいけない。
これは社会の歪みが生み出したむしろ悲しむべき現象として捕らえ、その解消に勤めなけらばならないのではなかろうか。
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