2011年4月11日月曜日

当世「店員」事情・今や「呼び込み」は必須条件


街は呼び込みサンでいっぱい

商店街はよく通る方だが、最近はどうも歩きづらい。

というのも近頃ではあちこちにやたらとチラシ配りや呼び込みに当たる人たちが立っているからである。

特に駅前のメイン商店街となるとその数も半端ではなく、10メートルぐらいの間隔でそうした人たちが間断なく立っていることも最近では珍しくない。

まあ「チラシ配り」はなにも今始まったことではないが、一方の商店の「呼び込み」はこのところ次第に多くなっている。

つい一昔までは店員さんと言えばどちらかと言うといわゆる「待ち」の仕事であり、お客さんが来店したときだけ応対すればよかったのだが近頃ではその事情は一変しており今では「呼び込み」が職務の必須要素になっていると言っても過言ではないようである。

したがっていまや店員の職務は決して待ちの仕事などとは言えなくなっているのである。

そういった街のあちこちで見かける「呼び込み」の人たちであるが、よほど訓練を受けているのか概して声が大きくしゃべり方も素人の域を脱っしていて実に上手な人が多いのである。

それに態度にしても恥ずかしそうで気後れしたようなそぶりなど少しも無く、みな堂々としている。

これはもう「呼び込み」という職種が一つの職業分野としてしっかり定着してきていて、それに対する正しい指導が機械的に成されるようになっているからに違いない。

そうでなければこれほどの堂々とした態度や上手なしゃべり方は出来ないはずである。

理想的?な呼び込みとは?

そうしたことが気になってネットで呼び込みについて検索してみた。

すると一つの面白いブログに行き当たった。

これがなかなかの傑作なのでここで引用させてもらうことにする。

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そう言えば、昔呼び込みのバイトでコツを聞いたとき

「5回言え」と教わった。
具体的にはこういうことになる。
「いらっしゃいませ、いらっしゃいませ、いらっしゃいませ、いらっしゃいませ、いらっしゃいませーー」
この時、3つ目の「いらっしゃいませ」までデクレッシェンド(だんだん弱く)。その後クレッシェンド(次第に強く)。結果的に、声のトーンは「凹」という様な形になる。
教えてくれた人に言わせると、「人間の印象に残って、かつ繰り返しによる不快感を覚える一歩手前ギリギリのライン」とゆーことになるのだが、個人差もあるだろうしそこのところはマユツバである。ただ、実際色んな場所で呼び込みを聞いていると、これに類する発声になっていることは結構多い気がする。マニュアルでもあるんだろうか。
先日、某所のマツモトキヨシでこんな呼び込みをしていた。
「マツモトキヨシ、マツモトキヨシ、マツモトキヨシ、マツモトキヨシ、マツモトキヨシでございまーーすっ!」
なるほど、トーンは同じだ。文章で書くとさっぱり伝わらないのが若干問題だけど。
根拠があるもんなのかどうかは知らないが、結構普遍的な呼び込み方なのかも知れない。
インターネット 呼び込みのコツ「不倒城」より

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"新"呼び込み心得五カ条

ところで「呼び込み」という攻めの姿勢が必須となってきた今の店員さんにとって職務上の必要条件とはどんなものになるだろうか。

以下店員の「呼び込み心得」として5項目を挙げてみた。

一つ  声が大きくよく通ること
一つ  店の前に立って物怖じせず堂々と呼び込みができること
一つ  毎日呼び込みで誘い入れる客の人数の目標を定め、その達成に向けて頑張ること。
一つ  演技力を磨くこと
一つ  他の店の呼び込みをよく観察・研究すること

とまあざっと以上のようなモノである。

呼び込み担当諸氏のご健闘を心より祈る。

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