「世界との戦い方」という壮大なテーマ
この本の何が良いかといえば、まず第一に挙げられるのはタイトルである。
「君に世界との戦い方を教えよう」というテーマはいかにも壮大で、見る人を何かハッ!とする気持ちにさせるではないか。
まあタイトルの話はここまでにしよう。
この本は世界の高等教育の分野において、いま注目すべき取り組みが行われている大学について、その進歩的な授業内容や学生の様子について書かれたものである。
特に先進的と思われる米国やシンガポールの大学、あるいは21世紀にもっとも期待できる国であるインドの大学などもとり挙げて
そこで展開されている授業の様子や、寝る間も惜しんで厳しい勉学にいそしむ学生たちの奮闘ぶりを綴ったものである。
登場する大学は多いが、特に米国のハーバードやエール大学、またアジアで成長著しいシンガポール大学、あるいは世界の中でも難関で有名なインド工科大学などである。
また、そうした世界の大学に伍して行こうと、いま懸命に新しい学究分野に力を入れているわが国の東京大学の新しい姿も詳しく紹介している。
著者は自身の留学体験を通して、海外で学ぶ日本人の現状や将来の展望などについて述べているが、文章の端々に、これからの学生に、海外への留学を勧めているのがよく表れている。
この著者は前国会議員だが、国会議員になった当初は、今も将来も日本にもっとも必要な力は経済力だと考えていたが
その後、いま日本のあらゆる面に現れている閉塞感に直面して、これからの日本に必要なのは経済よりむしろ教育の建て直しである、と考え方を修正しているのである。
大学生をはじめ社会に出たての若者には是非読んでもらいたい一冊である。
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「概 要」
ハーバードやエールなどアメリカの名門大学は、「世界で勝てる人材」を育てるために何をしているのでしょうか。国力と共に急速にレベルを上げ、日本を追い越そうとしているシンガポールやインドの教育はどう進化しているのでしょうか。
そして、どんな日本人が海外の厳しい環境で学び、成功を収めているのでしょうか。
東大をはじめ、日本の教育のグローバル化はうまく行くのか・・・?新著『君に、世界との戦い方を教えよう』を刊行し、ビジネスと研究の第一線で国際的に戦い続ける田村耕太郎さんの、教育にこめた熱い思いを語る名著である。
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著者について
【田村耕太郎】
前参議院議員。エール大学上席研究員、ハーバード大学研究員などを経て、世界で最も多くのノーベル賞受賞者を輩出したシンクタンク「ランド研究所」で唯一の日本人研究員を務めた。
国立シンガポール大学公共政策大学院名誉顧問。1963年生まれ。早稲田大学卒業、慶応義塾大学大学院修了(MBA取得)。デューク大学ロースクール修了(法学修士)、エール大学大学院修了
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・価格 1,365円(税込)
・発売日 2013年03月27日
・著者 田村耕太郎
・出版社 講談社
・ページ数 237p
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「目次」から
・アメリカの高等教育は日本の60倍も魅力的だ
・アメリカの若者はなぜ死ぬほど勉強するのか
・ハーバードの有名教授も驚いた慶大生の優秀さ
・日本人が殺到するインド式インターナショナルスクール
・欧米に引けを取らない世界No.1シンガポール大の底力
・5歳の子をヨーロッパに留学させた夫妻の英断
・コロンビア大で最高のカリキュラムを修めた日本人
・日中の「秘密結社」で東大生を圧倒した北京大生
・日本唯一の独立系ビジネススクールは世界最高レベル
4 件のコメント:
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