夏音さんに届いた全国からの激励の手紙 |
これこそ教科書に載せていいほどの美談
なでしこジャパンのことが高校の英語教科書に載ったと言うが、スポーツなどでの手柄話ではなく、これこれほど強く人の心を打つを美談がかつてあっただろうか。
殺伐とした今の世の中で、人を心の底から感動させるよう話はあまり聞かない。
そうした中で、北海道のこの父娘の話は、この先末永く語り継がれてもいいほどの価値ある美談である。
すぐにでも小学校の教科書に載せていいほどの稀にしかない美談である。
この美談の主である少女に対しては、いま全国から激励の手紙が寄せられている。
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吹雪の中、お父さんの歌が聞こえた 助かった9歳少女
町役場には夏音さんを激励する手紙やメールが相次いで届いている=北海道湧別町
【熊井洋美】父の初めての月命日が巡ってくる。猛吹雪の中、自ら覆いかぶさって体を温めてくれた父は童謡を歌って励ましてくれた。
北海道で9人が命を落とした3月2~3日の暴風雪被害から1カ月。
「あんまり泣いてはいけないよ」。先に亡くした母の言葉と、父のぬくもりとともに、9歳の少女は前を向こうとしている。
「学校に行きたい。けど、まだ、あんまり指が動かせない。どっちの足も」
足に凍傷を負った岡田夏音(なつね)さん(9)は、約10日前に病院を退院した。
数年前に母を亡くし、父幹男さん(当時53)と2人暮らしだった自宅から、使い慣れた布団やクマとキリンのぬいぐるみを運び、地元・湧別町の親族宅で暮らしている。
朝日新聞電子版 2013 4月3日
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