2014年4月14日月曜日

この新聞記事がおもしろい! ・ 多重債務者にとって飛行機内は「ショッピング天国」 朝鮮日報



機内でカードの確認が不可能な点を悪用、免税品を市場に転売



多重債務者のS容疑者(31)にとって、ソウルと日本を往復する飛行機の機内は「ショッピング天国」だった。

使用停止になったクレジットカードを使い、機内で販売される高価な免税品を心置きなく購入できたためだ。


S容疑者は昨年8月から10月にかけ、韓国と日本を21回往復。この間に機内で購入した免税品の総額は5400万ウォン(約530万円)に上った。

購入したのは主に最高級の化粧品だった。S容疑者はこれらの商品をJ容疑者(37)に渡し、購入価格の30%を受け取った。


J容疑者はさらに、ソウル・南大門市場の輸入品販売業者のH容疑者(41)に商品を転売し、市場価格の50%を受け取った。

飛行機の中ではクレジットカードが使用停止になっているか否かの確認ができないという点を悪用した、奇抜な金稼ぎだった。

往復の飛行機代よりも高額な商品ばかり購入することで、財産は全て手元に残った。


ソウル地方警察庁広域捜査隊は7日、J容疑者を逮捕するとともに、免税品を購入したS容疑者など多重債務者10人と、市場で販売したH容疑者を書類送検した、と発表した。


警察によると、多重債務者のJ容疑者は昨年1月「飛行機の機内では使用停止になったクレジットカードを使って免税品を購入できる」という話を偶然耳にした。

飛行中には通信機器の使用が不可能なため、クレジットカードの使用が停止されているか否かや、限度額を超えているかなどを確認することなく、カードで決済することができ、その代金は3-5日たってカード会社に請求される仕組みになっているからだ。


J容疑者はまず、使用停止になっている自分のカードを使い、機内で免税品を購入するのに成功した後、同じように使用停止になったカードを持っている多重債務者10人をインターネットで募集した。

J容疑者が韓国と日本や香港との間の往復航空券を安値で購入して10人に渡し、1往復につき最大300万ウォン(約29万円)程度の免税品を購入させた。

昨年1月から最近まで、J容疑者がこのような手口で購入した免税品の総額は1億8000万ウォン(約1800万円)に上る。


これらの免税品は、多重債務者10人からJ容疑者、H容疑者の手を経て市場で販売された。多重債務者10人は、カード会社が代金を請求しても「多重債務者のため、金を払えない」と主張していた。


ナム・ジョンミ記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版 2014年4月14日

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