2014年版「Global 500 ・ 世界企業500社番付
売上高順に世界の企業を番付する、恒例の米フォーチュン誌によるグローバル500社ランキングが発表されました。
今年ランクインした日本企業は前年から5社減って57社にとどまっています。
しかし今から14年前の2000年には、100社を超える日本企業が名を連ね、全体の2割以上を占めたが、年を追うごとに数が減り、今では1割強になってしまいました。
何が原因なのか。日本勢がほぼ半減する一方で、巨大国有企業を中心にした中国企業は増え続け、今年は95社がランクインしています。
これは2000年当時と比べるとまるで日中が逆転してしまったようです。
おまけに当時は陰さえなかった韓国のサムソンも、堂々と第13位にランクインしているではないですか。
このランキングと同じように、GDPでもかろうじて世界第3位を維持している日本ですが、その座は年々危うくなっているようにさえ感じます。
アベノミクス効果に期待して、来年あたりはフォーブスのランキングだけでも上昇に転じてくれないものでしょうか。
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● 中国企業の台頭
ランキングを見ていて目につくのは中国企業の台頭です。3位に「中国石油化工集団(シノペック)」、4位に「中国石油天然ガス集団(ペトロチャイナ)」、7位に「国家電網公司」とトップ10に中国企業の3社がランクインしています。
3位の「中国石油化工集団(シノペック)」と4位に「中国石油天然ガス集団(ペトロチャイナ)」は、遂にあのメジャー (国際石油資本)の王者「エクソンモービル」を売上高で抜きました。
数年前まで「エクソンモービル」を抜く企業が中国から現れるなんて夢にも思っていませんでした。
更に、500位以内にランクインした中国企業は、昨年の89社から6社増え、95社となりました(香港4社含む)。
トップ500社に入ったアメリカの企業は、昨年よりも4社少ない128社です。数年以内に中国企業の数がアメリカ企業を抜くと思われます。
● 日本企業は57社ランクイン
日本企業は、昨年よりも5社少ない57社でした。
トップ100には、「トヨタ自動車(25兆6919億円)」が前年の8位からフォルクスワーゲンに抜かれて9位、「日本郵政(15兆,2401億円)」が前年の13位から23位、45位に「ホンダ技研工業(11兆,8424億円)」、51位に「JXホールディングス(12兆,4120億円)」、
53位に「日本電信電話(10兆9251億円)」、61位に「日産自動車(10兆4825億円)」、78位に「日立製作所(9兆6162億円)」が入っています。
Global500の上位30社(2014年)
01 ウォルマート(アメリカ:小売)
02 ロイヤル・ダッチ・シェル(オランダ:石油)
03 中国石油化工集団(中国:石油)
04 中国石油天然気集団(中国:石油)
05 エクソンモービル(アメリカ:石油)
06 BP(イギリス:石油)
07 国家電網公司(中国:電力送電)
08 フォルクスワーゲン(ドイツ:自動車)
09 トヨタ自動車(日本:自動車)
10 グレンコア・エクストラータ(スイス:商社・鉱山開発)
11 トタル(フランス:石油)
12 シェブロン(アメリカ:石油)
13 サムスン電子(韓国:エレクトロニクス)
14 バークシャー・ハサウェイ(アメリカ:投資)
15 アップル(アメリカ:デジタル家電)
16 アクサ(フランス:保険・金融)
17 ガスプロム(ロシア:天然ガス)
18 E.ON(ドイツ:電力・ガス供給)
19 フィリップス66(アメリカ:石油)
20 ダイムラー(ドイツ:自動車)
21 ゼネラルモーターズ(アメリカ:自動車)
22 ENI(イタリア:石油)
23 日本郵政(日本:郵便)
24 EXORグループ(イタリア・投資)
25 中国工商銀行(中国:銀行)
26 フォード・モーター(アメリカ:自動車)
27 ゼネラル・エレクトリック(アメリカ:電機)
28 ペトロブラス(ブラジル:石油)
29 マッケソン(アメリカ:医薬品卸売)
30 バレロ・エナジー(アメリカ:石油)
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Global500の国別(カッコは前年度)
01 アメリカ 128社(132社)
02 中国 95社( 89社) 香港4社含む
03 日本 57社( 62社)
04 フランス 31社( 31社)
05 ドイツ 28社( 29社)
06 イギリス 27社( 26社)
07 韓国 17社( 14社)
08 スイス 13社( 14社)
09 オランダ 12社( 11社)
10 カナダ 10社( 9社)
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