このところのグルメブームの過熱ぶりはひどいもので、テレビでは連日のように常連のタレントが出演するグルメ関連のバラエティー番組オンパレードです。
こうした番組では、出演者たちは出てくる料理に対して、決まったように うまい!うまい!と、一つ覚えのセリフを連呼しています。
こうした番組が、ひっきりなしにお茶の間に流されていますが、これを見て「バカみたい」と、うんざりしているのは私だけではないでしょう。
グルメやうまい食べ物のテレビ番組はもう見飽きた
しかしテレビはどうしてこれほど食べ物の番組を流すのでしょうか。
ネタ切れで他に番組の良いアイデアがないからでしょうか。それとも食べ物番組は制作費が安くつくからでしょうか。
ネタ切れで他に番組の良いアイデアがないからでしょうか。それとも食べ物番組は制作費が安くつくからでしょうか。
いずれにしても出演者が「うまい、うまい」と連呼するだけのグルメ番組はもう見飽きました。いい加減に止めてもらえませんか。
たまにはまずい料理の話でも聞きたいと思っているあなたへ
たいていの人はもうおいしいグルメの料理番組は見飽きています。したがってテレビ局はこの辺でそうした番組を減らして、逆に今時珍しいマズい食べ物とか料理を紹介する番組をつくってはどうでしょうか。
今の時代どこへ行ってもうまいものだらけですから、おいしい料理は珍しくありません。
でも今時あまり見られないマズい料理だと珍しさもあって注目されるのではないでしょうか。
でも今時あまり見られないマズい料理だと珍しさもあって注目されるのではないでしょうか。
それが証拠に、最近読んだ作家・浅田次郎のエッセイ集に、これまで食べた料理の中で最もマズかったものを紹介する記事がとても面白く、かつ印象深く読めました。
ここではそれをご紹介することにします。
作家・浅田次郎が食べた 世にもマズい料理 とは
これは氏の代表作品「鉄道員」がカナダの映画祭にエントリーした時のことです。
映画祭に出席した氏は、関係者にカナダモントリオールの一流フレンチレストランに招待されました。
そのレストランは、モントリオールで最もおいしいディナーを出す店、という触れ込みでした。
その店で同伴者が薦めてくれたものはなんと豚肉のステーキで、しかも焼き方はレア(豚肉のレアなど想像しただけでもマズそう)でした。
出たきたものは500グラムぐらいの豚肉ステーキの上に、なんとてんこ盛りのジャムが乗っていました。
ひとくち口にしただけで、ものすごくマズいことがわかりました。
レアの豚肉は血と消毒液が混じったようなひどい味で、しかもソースは卒倒するほど甘いラズベリージャムなのです。
レアの豚肉は血と消毒液が混じったようなひどい味で、しかもソースは卒倒するほど甘いラズベリージャムなのです。
吐き出しそうになりましたが、なんとか我慢して半分程食べました。でも最後は我慢できず、お手洗いに行って全部吐いてしまいました。
二番目にのまずい料理はオーストリアのチロルで食べた牛モツの煮込みです。
とっておきのチロル料理と紹介されましたが、モツの嫌いの筆者は食べる前から恐れおののいていました。
あんのじょう出てきたものは最悪で、ひも状のものや、紙状のものなど、内臓のどの部分か分からないようなものがいっぱい入っており、誰が食べても不味いとしか言いようのない最悪の料理でした。
ここでも最後にベリージャムのこってり乗ったステーキが出てきました(肉をジャムで食べる習慣は世界のあちこにあるというが)。
氏はこの他にも不味い料理の代表として塩気がまったく感じられないエジプト料理を上げています。
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