汝の隣人を愛せよ、でも韓国は?
慰安婦や竹島問題などで日本をしつこく刺激し続ける韓国に対する日本人の印象はこのところ下降を続けています。
汝の隣人を愛せよ、と言う言葉も韓国に対してはいまのところ及んでいないようです。
しかし日本に対する韓国の良いところはいろいろあるはずです。
中でも次に紹介する韓国の事情を知ると、日本人の韓国に対する印象はうんと良くなるのではないでしょうか。
韓国の書店に並ぶ
日本の文学書
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日本人があまり知らない韓国の翻訳出版事情
韓国では浅田次郎の作品だけでも13冊も翻訳されている
浅田次郎のエッセイを読んでいると、「韓国で自分の著書の翻訳が13冊も出ている」と書いていました。
これは少なからずの驚きです。なぜなら浅田次郎は日本で人気作家の一人に違いありませんが、韓国でこれほど読まれているとは思わなかったからです。
もちろん代表作である「鉄道員」は海外で広く翻訳されているのは知っていましたが、それ以外の作品がそれほど海外に紹介されているとは思っていませんでした。
それが韓国で13冊も翻訳されている、と言うのですから驚かないはずがありません。
しかもこのことを書いているエッセイが出たのは10年前ですから、今は13冊どころか、もっと翻訳されているのに違いありません。
でも浅田次郎だけで驚いてはいけません。このところの韓国での日本文学作品の発行数は増える一方で、売上はうなぎのぼりなのです。
下に挙げている韓国での日本文学書に関するデータを見ると、韓国人に対する考えがうんと変わってくるのではないでしょうか。
韓国で日本の小説がベストセラーになるのは珍しくない
ソウルには有名な大型書店に教保文庫がありますが、ここでは韓国人客に交じって、日本人観光客の姿もチラホラ目にします。
この店でいつも人だかりができるのが文学書新刊コーナーです。
このコーナーには韓国の人気小説、エッセイなどとともに海外の翻訳作品も数多く並べられています。
その中で特に目立つ場所に置かれているのが日本の文学作品ですが、特に村上春樹、東野圭吾、江國香織の作品はベストセラー入りするほどの人気になることも珍しくありません。
このコーナーの他にも日本文学専門コーナーがあり、ここには大きな平台と書棚が並んでいて、源氏物語や万葉集にはじまり、松尾芭蕉、夏目漱石、森鴎外、宮沢賢治、川端康成、谷崎潤一郎、井上靖、三浦綾子、大江健三郎、など、日本を代表する作家の作品が所狭しと並んでいます。
なかでもいま日本でも売れ筋の作家、村上春樹、東野圭吾、江國香織、奥田英朗、吉本ばなな、浅田次郎、宮部みゆき、渡辺淳一.など有名作家の代表作や最新作が何点も並んでいます。
日本と違って韓国には文庫版がありませんから、陳列されている本はすべて存在感のある46判か菊判サイズばかりですから見ていて壮観です。
吾輩は猫である
韓国語版
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年間800点以上にも及ぶ日本文学の翻訳作品
韓国での日本の小説の進出ぶりは出版統計を見ても明らかです。
韓国では2010年(1〜12月)に約4万点の新刊書が刊行されていますが、このうち文学は8192点で全体の20.3%を占めています。
この中で翻訳された文学書は2323点で、文学書全体の28.3%を占めています。
これは日本の翻訳書が8%弱にも満たないのに比べれば、韓国がの翻訳書がいかに多いかがよくわかります。
こうした中で注目すべきは翻訳文学書の国別順位ですが、日本は832点(35.8%)で断然トップを占めており、アメリカ(21.4%)、イギリス(12.5%)、フランスなどを大きく引き離しています。
文学書全体の比率をみても、日本書は10.2%と際立って多いことがわかります。
つまり文学の新刊書が10冊のうちの1冊は日本文学の翻訳書なのです。
いかがでしょうか?韓国では日本の文学書がこれほど多く読まれているのです。
このアンバランスを見よ!・日本での韓国文学翻訳作品は年間わずか21点
では日本における韓国書の翻訳出版状況はどうなのでしょうか。
これに関しては、年間800点台という韓国での日本文学の翻訳出版に比べると、日本での韓国文学の翻訳出版点数は比較にならないほど少ないのが現状です。
2001年からの10年間の実績は次のとおりですが、10年間の合計は212点、1年平均では21.2点でしかありません。
800点対21点、この信じられないような差はいったい何でしょうか。
人口比も考えて計算すれば、日本は韓国の40分の1しかなりません。
韓国人の日本に対する関心より日本人の韓国に対する関心の方がうんと小さい
これは韓国の日本の関心が100対して、日本の韓国への関心が2.5しかない、ことを意味していると言っても過言ではありません。
慰安婦や竹島に関するマスコミ報道などで、表面だけを見るのでなく、韓国人の日本に対する意識を見極めるには、このデータを直視する必要があります。
と同時に日本人の韓国に対する理解度についても、改めて考えてみる必要があります。
韓国における文学翻訳作品国別ランキング
・日本 832点(35.8%)
・アメリカ (21.4%)
・イギリス (12.5%)
韓国の翻訳文学書で興味深いのは国別翻訳数です。
上の数字を見ると日本は832点(35.8%)に上っており断然トップで、アメリカ(21.4%)、イギリス(12.5%)、などを大きく引き離しています。
文学書全体に対する比率も、日本書は10.2%と際立って多いのが分かります。
これは文学の新刊書10冊に対して1冊は日本文学の翻訳書であることを意味します。
出典・をちこちMagazine
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