2022年10月29日土曜日

このネット広告が気になる

 



おそらくこの広告を見た多くの人は朝日新聞社が主催する文学賞だと思うに違いありません

でも広告の左下の小さい文字に目をやってみてください主催は文芸社となっており協催が朝日新聞社とあります問題はここです

つまりこの文学賞の主催者はあくまで文芸社であって朝日新聞社は単なる協賛者に過ぎないのです

文芸社は自費出版を主業とする出版社で公募で自費出版作品を募りそれを本にして収益を得ることを営業主体にしている会社です

今回の「Reライフ文学賞は文芸社が主催して行うものですがより多くの応募作品を集めるために信用力が強くネームバリューのある朝日新聞に協賛を仰いでいるものなのです

 

文芸社はコンテストで自費出版予備軍を集めている

文芸社は今回のような文芸コンテストを行って作品を集め、1~2点の合格作品以外は次点と称し

作者にすぐれた作品なので何とか出版したいともちかけ、作品に対して美辞麗句を並べ作者に出版を促すのです

もちろんこの出版費用は作者持ちになります費用は決して安くなく数百万円に及ぶことも珍しくありません

にもかかわらず文芸社営業スタッフのたくみな営業トークに負けてついには大金を投じて出版に及ぶ人も少なくないのです

 

広告を見たとたん百田尚樹の小説夢を売る男が胸をよぎった

夢を売る男は文藝コンテスト商法の仕組みを暴いた小説



輝かしい自分史を残したい団塊世代の男スティーブ・ジョブズに憧れるフリーター自慢の教育論を発表したい主婦

本の出版を夢見る彼らに丸栄社の敏腕編集長・牛河原はいつもの提案を持ちかける

現代では夢を見るには金がいるんだ」。

牛河原がそう嘯くビジネスの中身とは現代人のいびつな欲望を抉り出す笑いと涙の傑作長編 

出典紀伊国屋書店


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コンテスト商法とはなにか

文芸社でネット検索するとコンテスト商法というサジェストが表示されることがあります
なんとかかんとかという名を冠した賞を設けて原稿を集め落選者に営業をかける商法です


新風舎という文芸社の競合他社がコンテスト商法で多数の契約をして倒産したことからかこの商法が叩かれるようになりました


落選者という言葉を使いましたが実は落選者はほとんどいません奨励賞とかそういう名目でなんらかの賞をくれます参加賞と同じです応募者は個人情報と引き換えです講評もくれると思います


トップを獲ればコンテスト内容に書いてある出版とか賞金とかそういう条件は守られると思います

さすがにそこで嘘をつくと法的にまずいからでしょうですから詐欺ではないですねただ目的は自費出版の営業先を探すことであることは忘れないでください

営業から連絡が来ると思います彼ら彼女らは出版とか企画とか編成とか文化とか企画部門であるかのように装って連絡してきます


入賞者の名前と作品名が架空で出版社は費用が発生せず営業先だけ確保するという方法もあります文芸社グループの日本文学館でそういうことが行なわれていた疑惑があるようですが断言できません


コンテストで入賞者に無料出版と賞金というご褒美を与えたとしてもほかの著者が自費出版協力出版とか共同出版とか言い方は様ですをしてくれれば回収できるんですよだから文芸社や自費出版が主たる事業の版元にとっては広告と同じです


文芸社から無料著者の費用負担なしで出版したいならコンテストに応募して文芸社のほうから無料で出版させてくださいと言ってくるまで契約しないことです


もしあなたが文芸社のコンテストで入賞して契約しようという気になったら契約前に弁護士の契約書チェックをおすすめします 

 出典:@nifty ココログ

 

 

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