2023年8月27日日曜日

エンタメ小説の書き出し2000字 シリーズ1~8 (その1)

 



書き出しの2000字を読むだけで


面白いか否か」「読まれるかどうか」「売れるか売れな

いか


がわかる

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(その1)


編 む 女


 「くそっ、あのカップルめ、うまくしけ込んだもんだ」

 前方わずか4~5メートル先を歩いていたすごく身なりのいい中年の男女が、スッとラブホテルの入り口の高い植木の陰に隠れた時、亮介はさも羨ましそうにつぶやいて舌打ちした。


 「あーあ、こちらがこんなに苦労しているというのに、まったくいい気なもんだ」と、今度はずいぶん勝手な愚痴をこぼしながら、なおも辺りに目を凝らして歩き続けた。

 亮介は、これで三日間、この夜の街を歩き続けていた。


 はじめの日こそ、あの女め、見てろ、その内に必ず見つけ出してやるから、と意気込んでいたものの、さすがに三日目ともなると、最初の決意もいささかぐらつき始めていた。 時計は既に十一時をさしており、辺りの人影も数えるほどまばらになっていた。 この夜だけでも、もう三時間近くも、この街のあちこちを歩きまわっていたのだ。


 少し疲れたし、どこかで少し休んで、それからまた始めようか、それとも今夜はこれで止めようか。 亮介は迷いながら一ブロック東へ折れて、すぐ側を流れている淀川の土手へ出た。 道路から三メートルほど階段を上がって、人気のないコンクリートの堤防に立つと、川面から吹くひんやりとした夜風が汗ばんだ両の頬を心地よくなでた。


 「山岸恵美」といったな、あの女。城南デパートに勤めていると言ってたけど、あんなこと、どうせ嘘っぱちだろう。でも待てよ、それにしてはあの女デパートのことについて、いろいろ詳しく話していた。とすると、今はもういないとしても、以前に勤めたことがあるのかもしれない。それとも、そこに知り合いがいるとか。ものは試し、無駄かもしれないけど、一度行ってみようか。そうだ、そうしてみよう。なにしろあの悔しさを晴らすためだ。これきしのことで諦めるわけにはいかないのだ。


 川風に吹かれて、少しだけ気を取り戻した亮介は、辺りの鮮やかなネオンサインを川面に映してゆったりと流れる淀川に背を向けると、また大通りの方へと歩いて行った。


 それにしてもあの女、いい女だったなあ。少なくともあの朝までは。

 駅に向かって歩きながら、またあの夜のことを思い出していた。

 とびきり美人とは言えないが、あれほど男好きのする顔の女も珍しい。それに、やや甘え口調のしっとりとしたあの声、しかもああいう場所では珍しいあの行動。あれだと、自分に限らず男だったら誰だって信じ込むに違いない。


 すでに十一時をまわっているというのに、北の繁華街から川ひとつ隔てただけの、この十三の盛り場には人影は多く、まだかなりの賑わいを見せている。それもそうだろう。六月の終わりと言えば、官公庁や大手企業ではすでに夏のボーナスが支給されていて、みな懐が暖かいのだ。 「ボーナスか、あーあ、あの三十八万円があったらなあ」


 大通りを右折して阪急電車の駅が目の前に見えてきた所で、亮介はそうつぶやくと、また大きなため息をついた。


 一週間前のあの日の夜も、亮介はこの十三の街へ来ていた。貰ったばかりの三十八万円のボーナスを背広のポケットに入れて。


 でも、五時過ぎに職場を出て、環状線の駅に向かう時は、そうなることは露ほども予想していなかった。


 今日は梅田の行きつけのビアホールで一杯やったら、そのままアパートへ帰ろう。 歩きながら、はっきりそう考えていたのだ。それがいったいどうしたはずみで、この十三の街へ来てしまったのだろう。堺の自分のアパートとはまるで反対方向だというのに。   

 そうだ、あの人が悪いんだ。あの内田さんが。


 亮介は六時前にそのビアホールに着いて、いつものようにカウンター席に座って、揚げたてのソーセージを肴に生ビールのジョッキを傾けていた。その店のチーフ早見さんが側に来て、「ボーナス多かったですか?」と聞き、「まあね」と、亮介が答えた。


 三日前にこの店に来た時、客が少なかったこともあって、この早見さんとは一時間位も喋っていた。 「大企業はいいですねえ。六月にボーナスが貰えて。僕のとこなんか二ヶ月も遅い八月ですからねえ。おまけに額も少ないし、それに比べりゃあ橋口さんのところはいいですねよ。大手資本系列のホテルだし。さぞたくさん貰えたんでしょうねえ」

 早見さんはそんなふうに言って、ちょっと首をかしげて、拗ねるような表情を見せていた。


 実際のところ、亮介もこの日貰ったボーナスの額にはかなりの満足感を抱いていた。前々から、夏のボーナスの支給額は二.五か月分だと聞いていたので、十五万五千円の給料だと、税引きの手取りは三十二~三万てところか、そんなふうに皮算用していた。それだけに、実際に受け取った三十八万六千円という金額は以外であり、また、うれしくもあった。 このところの仕事ぶりを認めてくれたのかな。 

そう思って、普段は口やかましいだけの、課長の南に、この日ばかりは感謝した。


 亮介は今年二十四歳。 堂島川に沿った北区中島のSホテルの営業マンになって二年ちょっとたつ。 彼にとって、今回のボーナスは入社以来四度目のものだった。


 この調子だと冬は四十万は軽く越えるな、よし、仕事の方これからも手を緩めずにがんばろう。ジョッキを傾けながらそんなふうに考えていた時だった。





エンタメ小説の書き出し2000字 シリーズ1~8 (その2)



書き出しの2000字を読むだけで


面白いか否か」「読まれるかどうか」「売れるか売れな

いか


がわかる

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(その2) 


ナイトボーイの愉楽

 

いつもなら道夫は梅田のガード下でバスを降りて、そこから職場のある中之島まで歩いて行く。でもその夜は阪神百貨店の前で南へ向かう路面電車に乗ることにした。

 始業まであと十二~三分しかなく、歩いてではとうてい間に合わないと思ったからだ。


 商都大阪にもその頃ではまだトロリーバスとかチンチン電車が走っており、今と比べて高層ビルもうんと少なく、街にはまだいくばくかの、のどけさが残っていた。


 これは道夫がちょうど二十になった時の昭和三十七年頃の話である。


 電車は時々ギイギイと車輪をきしませながら夜の街を随分ゆっくりと走っているようであったが、それでも五分足らずで大江橋の停留所へ着いており、歩くより三倍位は速かった。電車を降りて、暗いオフィス街を少し北に戻って最初の角を右に曲がると二つ目のビルに地下ガレージ用の通路があって、それを通るとNホテルの社員通用口には近道だ。


 始業まであと三分しかない。ロッカールームで制服に着替える時間を考えると、どのみち間に合わないとは思ったものの、この際たとえ一分でもと、そのガレージの斜面を小走りに下って行った。そのせいか、タイムカードに打たれて時間は九時五十九分であやうくセーフ。でも地下二階のロッカールームで制服に着替えて職場のある一階ロビーまで上がって来た時は、十時を七分も過ぎていて、ちょうど昼間のボーイとの引継ぎを終え、まるで高校野球の試合開始前の挨拶よろしく、向かい合った二組のボーイ達が背を丸めて挨拶している時だった。


 まずいなこりゃあ 引継ぎにも間に合わなくて。今月はこれで三度目か。リーダーの森下さん怒るだろうな。 道夫はそう思ってびくびくしながら森下が向かったフロアの隅にあるクロークの方へ急いだ。


 森下はクロークの棚に向かって、その日預かったままになっている荷物をチェックしていた。

 「浜田です。すみません、また遅刻して」 道夫は森下の背後からおそるおそる切り出した」 「浜田か。おまえ今日で何度目か分かっているのだろうな」

 「はい。確か三度目だと思いますが」

 「そうか。じゃあこれもわかっているだろうな。約束どおり明朝から一週間の新聞くばり」

 「ええ、でも一週間もですか? そりゃあちょっと」

 「この場になってつべこべ言わないの。約束なのだから」


 道夫はつい一週間前も二日連続で遅刻して、罰として三日間、朝の新聞くばりをさせられたばかりだ。そしてもし今月もう一回遅刻したら翌朝から一週間それをやらせると、この森下に言われていたのだ。


 あーあ、また一週間新聞くばりか。 想像するだけで気持ちがめいり、そう呟くと森下の背後でおおきなため息をついた。

 夜の十時から朝の八時まで勤務するナイトボーイ達にとって、早朝のこの新聞くばりほどキツイ職務はない。オフシーズンで客室がすいている時ならまだしも、今のような四月の半ばだと、三百室ほどあるこのホテルの客室は毎日ほとんどが詰まっている。


 その客室のすべてに新聞を配って歩くのだ。森下リーダーを除く八名のボーイが毎日二名づつ当番で当たっており、普通だと三~四日に一回の割でまわってくる。

 まだ半月しかたっていないというのに、遅刻の罰の分も含めて道夫は今月もう六回も当たっていたのだ。それをさらに明朝から一週間もやらねばならないのだ。


 でも仕方ないか。それを承知で遅刻したのだから。そう思いながら立ち去ろうとした時、森下が言った。「浜田、まあそんなにくさるな。もしお前が明日からしばらく遅刻しなければ最後の二日ぐらいはまけてやってもいいから」 

 「えっ本当ですか。しませんよ絶対に。じゃ五日間でいいのですね」

 少しだけ気持ちが軽くなった思いで、さっきより明るい声で答えた。

 「まあそれでいいけど。ただしお前が明日から連続五日間一分たりとも遅刻せず出勤した時に限ってだよ。いいね。 おいそれより仕事、仕事、ほらチェックインのベルが鳴っているじゃないか」


 森下のその声に促されて、振り返ってロビー手前のフロントカウンターの方を見ると、フロント係の上村さんがボーイを呼ぶベルをせわしげに押していた。

 「あれっ、誰もいないのだな。行かなくちゃ」 いつもならチェックイン担当として、ロビーには四~五人のボーイが待機しているのに、この時はみな出はらっていて、道夫以外は誰もロビーにいなかった。


「森下さん、じゃあ僕行きます。どうもすみませんでした」

 森下に向かってピョコンと頭を下げた道夫は、フロントカウンターの方へと小走りに進んでいった。カウンターの前で待っていたのは新婚らしい若いカップルとビジネスマン風の中年白人の外国人男性だった。上村さんは先客カップルの方のルームキーを道夫に渡した。


 「お待たせしました。お部屋の方へご案内いたします」 そう言ってそのカップルに向かって深々とお辞儀をした後、両手に荷物を持ちエレベーターへと向かっていった。

 背後に二人を従えて歩きながら思った。 しめしめ、最初のチェックインの客が新婚カップルとは、今日はついているぞ。この二人だとチップも千円は下ることはないだろう。

 頭の中に過去のデータを思い浮かべながら、そんな皮算用してほくそ笑んだ。


 およそこうした都市ホテルの客の中で、日本人の新婚カップルほで気前のいい人種はない。旅慣れたビジネスマンだと五百円までがいいとこのチェックインのチップだが、新婚客だと、部屋に荷物を持って案内するだけのこの簡単な仕事に、千円や二千円はざらに奮発してくれるのだ。それどころか、先月などは三千円というのが三回もあった。




2023年8月23日水曜日

TV野球中継 アナや解説者の敬語の使い方がおかしい

 


まず質問です。下はテレビ野球中継での出演者2人が相手に応答する発言ですが、(1)と(2)のうち、どちらの言葉づかいが正しいと思いますか?


(1)高校野球中継ゲストの斎藤佑樹さん


さっき高嶋さんが言った・・・・」


(注)

斎藤佑樹さん(35歳)はハンカチ王子の愛称で有名な元プロ野球選手

高嶋仁さん(77歳)は優勝経験のある前高校野球監督



(2)プロ野球中継解説者の赤星憲広さん


先ほど川藤さんがおっしゃった・・・・」


(注)

赤星憲広さん(47歳)は足の速い盗塁で人気のあった元阪神タイガース選手で現プロ野球若手解説者

川藤幸三さん(74歳)は元阪神タイガース選手のベテランプロ野球解説者


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上の発言、まちがっているのはどちらか


上は敬語についての2者の発言でどちらか一方の間違いを指摘してもらう質問です。


おそらく多くの方がお分かりになったのではないかと思いますが、正しいのは(1)の斎藤さんの方です。


(1)(2)とも発言者と相手は親子ほど年齢が離れていますが、この場面では年上の人に対する敬語は必要ありません。


なぜなら職場での客が介在する会話では、尊重されるのはあくまで客であり、たとえ相手が上司や年長者であっても、敬語は使わないことになっているからです。


いうまでもなくここでは視聴者が客です。したがってこの場面で年長者を慮って敬語を使うと視聴者に失礼になるのです。



テレビ出演者で敬語がうまく使えない人は珍しくない


とはいえ、この場面の赤星さんのように第3者が介在する職場などの会話で、先輩や年長者など目上の人に対して敬語を使っている場面には多々遭遇します。


これでひどいのは、言葉遣いについてよく訓練されているはずのアナウンサーがたまにいることです。


そんな時はウンザリして観るのを止めてしまうことさえあります。



間違った敬語遣いを聴くと気分が悪くなる

アナウンサーにも敬語を間違える人がいる


上で述べたようにテレビなどの言葉のプロであるはずのアナウンサーの敬語の誤用にはまったくうんざりします。


これに関してはごく最近もありました。8月19日4チャンネルの世界陸上走り幅跳び中継で男性アナが若い女性解説者に「どう思われますか?」と敬語を使って問いかけていたのです。


この場合正しいのは「どう思いますか」ではないでしょうか。なぜなら視聴者という立派なお客が介在しているからです。


ズバリ、この方アナウンサー失格です。


2023年8月19日土曜日

ヤフーニュースで 久々に感動的な記事に出あった

 インターネットのヤフーニュースは毎日目を通していますが数が多い割には感動的で印象に残るような記事にはこのところ出会っていません

でも昨日掲載されたこの記事には久に感動を覚えました

記事のテーマは別に珍しくなく毎日のように流れている大リーグ大谷選手の話題です

でも切り口や執筆者が良かったのか始めから終わりまで非常に興味を持って読めました

この記事は週刊女性から転載されたものですがこんな良いアーティクルが載るなら女性週刊誌も捨てたものでないですね

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落ち込んだ時に記事を読む大谷翔平に触れるだけでメンタルが整うのはなぜか精神科医が分析 

8/18() 6:02配信 週刊女性PRIME


 連日日本のメディアを賑わせている大谷翔平。  7月に行われたオールスターでは観客席から「come to Seattle」コールが起こったり他選手からもオオタニサンバットニサインクダサイと言われたエピソードまで大谷人気を証明するかのような話題をふりまいた野球がよくわからない層でもニュースを追ってしまう大谷選手


ベンチの一挙一動ファンとの交流コーチとのやりとりなどなどなにもかもが注目の的だがコメント欄ではメンタルが落ち込んだ時に大谷翔平の記事を読む」「疲れたときについ記事を読んでしまうといった声もあがっている


多くの日本人に影響を与えるようになったWBC

 精神科医の前田佳宏医師は実際に私の患者さんでメンタルの状態が悪かった人も大谷選手を見てなんだか元気が出たと話す人がいますと語る。 


今までもアメリカという野球の本場でのチャレンジに関心を抱いていた人は多いとは思いますがここまで多くの日本人に影響を与えるようになったのはやはりWBCからではないでしょうか」 


 大谷選手を見てあのWBC優勝の感動がよみがえるあの感動を再びといった期待がメンタルへも影響するほどの人物へと押し上げたのではないかと分析する。 


パニック障害の人などは例えば電車を見るだけでもそのことを考えただけで発作が出てしまうという人がいますその逆で大谷選手の活躍を見て、WBCを見ていたときの興奮や感動自分が奮い立つ気持ちなどいろんな感情が呼び起こされメンタルへいい影響を与えるといった現象が起こっているということもよくあります」 


 精神医学としては薬とは違ってその影響がその人それぞれのへどう作用するかは十分に研究されていない。 「けれども実際の診療では気持ちややる気は周りからの影響を多かれ少なかれ受けていると思われますつまり悪い影響もよい影響も意外と周りから影響を受けている可能性があると前田医師は言う


 「仕事で疲れているなんだか落ち込んでいるといった人が大谷選手の活躍を見て元気になるといったことはうまくいかなかったことを忘れさせ後ろ向きになる気持ちを払拭してくれるようなそんな効果があるかもしれません」 


 ここまで国民の関心が高いのはまさに今彼が頑張っている前人未到の記録に挑戦している最中だというライブ感が大きいとも。 「毎日変わる情報で期待や楽しみが増えますよねいい刺激を受けて明日どうなるかともに頑張っている感覚が強くなる人もいます

 

存在そのものが日本人のカンフル剤

さらに大谷選手の本当の魅力はその屈強な体躯と超人的な野球選手というだけでなく素顔の無邪気さ可愛らしさ人間らしさにあると考える人も多い


  今年の年収は推定43億円にものぼるとされる超一流セレブ選手となっても一切浮ついた私生活を見せずひたすらに精進するストイックさその反面大谷選手の笑顔には見る人を安心させる人柄のよさがにじみ出る。 


本来日本人が美徳としてきた部分がすごくうまく体言されている人ですよね謙虚で実直で勤労的そんな彼がアメリカで非常に受け入れられていることは同じように生きてきた人が肯定されたような気持ちになり救われる部分もあるのでは」  


コロナ蔓延からの経済的な影響の余韻がまだ色濃く残りまた世界情勢による物価高で鬱屈感のある日本さまざまな分野で国力の低下を実感するニュースも多い


そんな中で大谷選手のアメリカでの活躍が一種のカンフル剤となっていることは間違いない。  “推し活などと同じで間接的に見ることでテンションが上がったりワクワクしたり穏やかになったりそうした手段を持っておくことは精神衛生上役立つ。 


彼のニュースを見て勇気をもらえるといった人は写真などを壁に貼ってながめるのもいいと思いますやはり目でみることで自分を奮い立たせるといった一定の効果があります」 


 過去にここまで誰にでも愛され敵さえも味方につける人気と実力を兼ね備えた選手はいただろうか。 「本当に稀有な存在ですよね同じ時代に生きてくれて感謝したくなるような)。


うまく頼ってこのストレス社会で自分の気持ちをうまく調整することが大事なのかなと思います」  現在レギュラーシーズンの半分以上が消化されているメジャーリーグ。  


この結果次第ではあるがポストシーズンへ進出さらには最大の盛り上がりを見せるワールドチャンピオン決定戦までの奮闘を期待したい


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 前田佳宏 まえだ・よしひろ


2013年島根大学医学部卒業東京大学医学部附属病院精神神経科に入局後東京警察病院国立精神神経医療研究センター都内クリニックにて薬物依存症トラウマ児童精神科専門外来を経験


現在は和クリニック院長生きづらさを最短で軽くするセルフメンタルケアの講座や情報発信をする産業医やメンタルヘルス企業の社外顧問としても活躍


出典:ヤフーニュース 2023/8/18

2023年8月16日水曜日

クラウドソーシングはスキルシェアともいうのか


 「クラウドソーシング」と「スキルシェア」の違いとは

アメリカをはじめとした海外のクラウドソーシングについてgoogle検索してみたところ出てきたのはタイトルにスキルシェアとついたものが多かったのだが

はたしてクラウドソーシングとスキルシェアは同一のものなのか、それとも異質のものなのか、その違いについては次のように説明されている。


スキルシェアは、スキルを売りたい人が自分のスキルを商品・サービスとしてサイトで出品をし、欲しい人が買う流れになります。一方で、クラウドソーシングは「ソーシング(委託)」という言葉が入っているように、発注する個人や企業が依頼したい業務と単価を設定し、その仕事をしたい人が応募する流れになります。この定義を日本に当てはめてみると、クラウドソーシングにあたるのがクラウドワークスやランサーズで、スキルシェアの方はココナラということになる。


上の説明で分かるように、スキルシェア、クラウドソーシングともに在宅ワークなどを斡旋する組織であることは変わりありませんが

スキルシェアは主体がスキルの担い手のユーザーにあり、一方のクラウドソーシングは、ワーカーに仕事を依頼する発注者側に主体があります。


コロナ禍がテレワークを後押し、クラウドソーシングはいま絶好調


いかがでしょうか。両者の違いはお分かりになりましたか。要するに2者の大きな違いは注文や発注の仕方にあるのですね。こうした違いがあるとはいえ、一般的には両者ともカテゴリーはクラウドソーシングとしてとらえられることが多いようです。


いま世界はテレワークの時代です。テレワークとはオフィスに出勤せず、自宅も含めて自分の好きな場所で仕事をするスタイルです。


こうした仕事のスタイルにピッタリなのがクラウドソーシングやスキルシェアなのです。


コロナ禍でテレワークによる在宅ワーカーが一気に増えたこともあって、この業界はいま全盛を迎えているようです。



クラウドソーシング(スキルシェア)世界ランキング


規模が頭抜けて大きい米国のアップワーク



             出典:ディールラボ



上のグラフは世界のアウトソーシング上位8社です。これを見てまず気づくのはトップにある米国のアップワークの桁違いの規模です、そのシェアは実に13%を超えており、2位以下7社の合計を合わせてやっと追いつけるほどです。


日本でトップのクラウドワークスは一応3位につけていますが、シェアはわずか1.8%でしかなくアップワークの7分の1程度でしかありません。


これだけ見てもクラウドソーシング先進国アメリカのすごさがよくわかります。



2023年8月9日水曜日

素手でにぎる寿司 食べたくない

 


最近気になることの一つに寿司屋の寿司の握り方がある。それは素手で握るか、それとも手袋をつけて握るかについて店によって違いがあることだ。

これが気になり始めたのは衛生的な観点からで、特にコロナ禍以後の手洗いの励行に影響がある。つまり手の衛生について神経質になってきたのだ。

そのせいもあってか、近頃商店街や地下の食堂街で寿司屋を見つけると決まってカウンターの中を覗き込み職人の姿に目をやるようになった。

そしてカウンターの中に目をやり、職人が手袋をつけて握っているか、それとも素手で行っているかをチェックするのである。

なぜこれをやるかといえば、素手で握った寿司は不潔に感じられ食べたくないからである。


寿司屋のカウンター まず目が行くのは職人の手


このように、いつの頃からか、すし屋が目につくと、まずカウンターに目をやり、中の職人の手袋の有無をチェックするのが習慣になってしまった。


以前から素手で寿司を握るのは不衛生だとは感じていたが、今のように必ず手の状態をチェックするということはなかった。


これが徹底しだしたのはコロナ禍の影響もあるが、それだけでなくネットでアメリカ(ニューヨーク)のすし屋が職人の手袋の装着を義務化している、ということを知ったことも影響がある。どちらの影響が強かったかははっきりしない。


素手と手ぶくろ 店の割合は半々ぐらいか



チェックを初めてから分かったのは、手袋をつけて握る店と、素手で握る店は、その割合が半々ぐらいであるということだ。


つまりすし屋が10店あると、5店が手袋をつけて、残り5店が素手で握っていることになる。


しかし、いまだに半分が素手で握っているとは驚きである。それもそうだろう。コロナ禍で食品衛生が厳しくなった後でもこの状況だからである


コロナ禍で一番強く叫ばれてきたのは手の消毒である。なぜならばい菌が一番先につくのは手であり、それ故に「手はばい菌のすみか」と考えられるからなのだ。


それにしてもアメリカの寿司職人は手袋の着用が義務化されているというのに、日本ではまだ半分の職人が素手で握っているのは全く解せない。


いったい現場の寿司職人はどのように考えているんだろうか。


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なぜ素手で握るのか 職人の言い分

国内の寿司店に「手袋着用」の動きはあるのだろうか。寿司職人の養成学校「東京寿司アカデミー」の校長は、カウンタースタイルの伝統的な江戸前寿司では「ありえない」と前置きした上で、テイクアウト型の店舗や回転寿司チェーンなどでは、手袋を着用して握るところが多くなったと語る。




   東京寿司アカデミー校長はこう考えている


「江戸前寿司の『伝統』を守るという観点から見れば、やはり素手で握るのが正しいといえます。ですが、今ではアルバイトやパートといった、『職人』以外が調理場に立つケースも少なくありません。こうした状況の中で、食中毒を防止するために、手袋の着用を義務化したという海外の動きは十分に理解できます」


全自動のすしロボットの導入も進んでいる

また、回転寿司チェーンのなかには、全自動でシャリを握る「寿司ロボット」を導入しているところも多い。国内外で「寿司ロボット」を販売しているメーカーによれば、「衛生管理の問題から、寿司ロボットを導入する企業は多いです」。職人が握るよりも衛生的に優れているかは不明だが、人間に任せるよりも「管理」が徹底できる点が好まれているという。

出典:J-CASTニュース