2024年3月1日金曜日

シャーデンフロイデ 他人の不幸は蜜の味

 



人の自慢話はいくら暇でも聞きたくないが、失敗談なら忙しくて暇がない時でも聞きたい

誰もが自慢話より失敗談を好むのはなぜなのか

「他人の不幸は蜜の味」(注1)という格言があるように、およそ人の不幸話を聞くことほど愉快なことはない。相手の不幸をよそに、聞いた方は幸福な気分になるのだ。

こうした時の心のメカニズムはいったいどのようになっているのだろうか。


 

  (注1)「人の不幸は蜜の味」とは

 

他人の失敗や不幸を見聞きすることで喜びなどの快感を得ることです。

心理学ではこの感情を「シャーデンフロイデ」と言い、ドイツ語の「Scha  den(損害)」と「Freude(喜び)」が組み合わさった言葉です。他人の不幸や苦境に対して喜びを感じる心理現象を指し、他人を傷つける意図を持つものではありません。

脳科学では、誰かが失敗したときには、実際に脳の「報酬系」「快楽中枢」と呼ばれる場所が活発になることが確認されています。これは個人の意思とは関係なく、人の不幸を見ると私たちは「快感」を覚えてしまうということです。

また、妬みの対象の人物に不幸が起こると、その人物の優位性が失われ、自身の相対的な劣等感が軽減され、心地よい気持ちになります。この心の痛みの強い人ほど、他人の不幸が起きると痛みが緩和され、蜜の味と感じやすいことが脳科学的に示されました 

                                   google 生成AI

 

 

新聞の人生相談が人気なのは不幸なテーマが多いから

今はインターネットの影響で新聞の購読者が減り続けているが、そんな中でどんなことがあっても新聞を止めないという人たちもいるようだ。

止めない理由が何かといえば、人生相談を読みたいからなのだ。人生相談といえばその内容はどちらかといえば人の不幸を取り上げたものが多く

不倫、離婚、借金、病気、DV(配偶者や恋人からの暴力)など、決して幸せな状態とは言えないようなテーマを取り上げているようだ。

こうした傾向になるのも、人々が他人の不幸話を聞くのを好むので、読者獲得に役立つからなのだ。

 

自叙伝は失敗の話を強調して書くべし

人は自分の生きざまを記録して本にして残したいと自叙伝を書きます。


せっかく書いたものですから、出来たら人に読んでもらいたいと思うのが普通です。


しかし本人の願いに反して自叙伝というものはあまり魅力を感じてもらえないようです。


その最大の理由は自慢話が多くてつまらないからです。読んでもらいたいのなら自慢話は曲力少なくし、なるべく失敗談を強調することです。


いつの世でも人は他人の不況を喜ぶのが常なのですから。


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