2025年1月18日土曜日

このデータは見逃せない! 寂しすぎる日本人《愛情生活満足度》がこんなに低い

 


このブログでは過去にネットで人気の「社会実情データ図録」というサイトを利用させていただき、社会問題に関する数々の図録やデータから話題になりそうなテーマを選び、その解説とともにブログに掲載してきました。

そのデータや図録はランキング形式になっているものが少なくなく、一見するだけで取り上げられたテーマの国際ランキングが解ります。

これで気になるのは、近年いろいろな分野での日本の凋落ぶりです。今回のテーマ《愛情生活満足度》も例外ではなく、日本が韓国と並んで最下位にランクされているのが大いに気がかりです。

 

愛情生活満足度の国際比較

 日本の夫婦は、大切なことを相談し合うと言う意味では「仲が悪くない」。そうはいっても、それで満足している訳ではない。夫婦愛と言う点では不満が大きいのである。


 愛情生活についての国際比較調査をパリに本社を構える世界的なマーケティング・リサーチ会社であるイプソス社が行っているので、それを見てみよう。

 愛情生活に関しては「恋愛や性生活」、「愛されていると感じること」、「配偶者やパートナーとの関係」という3項目への満足度を聞いている。驚いたことに、日本は、世界最低の満足度となっている。中でも「恋愛や性生活」に対する満足度は各国と比較してもかなり低く、Durex社データにもとづく図録2318を裏打ちするデータとなっている。少なくとも日本が他国と比較してかけ離れて満足度は低い点は共通している(下図参照)

日本と並んで韓国の満足度も低いが、それについで男性が愛を強調する印象のあるイタリアの満足度が低くなっているのは、やや、意外である。

 日本人もいつまでも満足度の低い従来型の夫婦関係にとどまってはいられない。家制度が解体してから多くの年月を重ね、図録2428で見たように社会的な脈絡から空気のような存在となっていた日本人の夫婦もさすがに欧米の夫婦のように愛情を求めあう存在へと変化してきていると考えられる。

 ところが、図録で見た結婚生活における不安として「二人の間でおこる問題の解決」や「二人の相性」は日本でもかなり増えており、いまや、フランスやスウェーデン並みとなっている。こうした点にも家を支える同志というより互いの愛情を重視する夫婦関係へと転換しつつある動きをうかがうことが出来るのである。

出典:社会実情データ図録