(Part2)
情報があふれかえっているネット時代の今は〈知識収集源〉の選択肢が多いためか、たとえ本好きな人でもコンスタントに読書を続けることは簡単なことではない。
その証拠に〈趣味読書〉という人でも、何らかの理由でしばらく本から遠ざかることさえあるのだ。
その期間も決して短くはなく、一か月、二か月と続くことさえある。そんなとき再び本に近づくためには何らかのきっかけが欲しい。
その一つがおもしろい本に出合うことである。せっかくリスタートする読書がスムーズに進むには、おもしろい本が必要なのだ。
そうでなく、どうでもいいような本に当たったら、再び中断に陥るかもしれないからだ。そうならないために読む本は本は慎重に選ばなければならない。
以下は人気のアプリ「新書マップ」から項目別に厳選した面白そうな本、5冊である。
新書マップ・項目 4「お金と経済」より
(その1)お金の賢い減らし方:90歳までに使い切る 光文社新書
(内容)
世の中には「お金の増やし方」の本が溢れている。経済コラムニストである著者への執筆依頼も、資産の運用や管理に関するものがほとんどだ。お金はもちろん大事、清貧の思想などと言うつもりはない。だが、昨今のお金に対する異常な関心の高さを見ていると、「お金に支配されている」人が多いように思えてならない。しかし、「お金は支配してこそ役に立つ」、決して振り回されてはならないのだ。ではいったい、どうすればよいのか。 本書では、お金を増やすことばかりに偏った世間の風潮に対し、誤った認識、過剰な不安を払拭するとともに、お金の本質を深く掘り下げ、人生を豊かに生きるための具体的な「お金の使い方」の考えを提示。死ぬ時に一番お金を持っているといわれる日本人のお金観に一石を投じる。
(目次)
第1章 ホンネ、タテマエ、そして勘違い
――日本人のお金観と歪んだ認識を考える
第2章 お金について少しだけ深く考えてみよう
――お金の歴史とお金の持つ役割
第3章 “お金を増やしたい”という呪縛
――お金の増やし方の決定的な間違い
第4章 お金の使い方、減らし方
――お金を使って豊かになる
第5章 お金よりも大切なもの
――お金に人生を支配されないために
著者紹介
大江英樹(おおえひでき)
1952年大阪府生まれ。経済コラムニスト。大手証券会社で個人資産運用業務や企業年金制度のコンサルティングなどに従事。定年まで勤務し、2012年に独立後、「サラリーマンが退職後、幸せな生活を送れるように支援する」という理念のもと、資産運用やライフプラニング、行動経済学に関する講演・研修・執筆活動を行っている。CFP(日本FP協会認定)、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、日本証券アナリスト協会検定会員、行動経済学会会員。著書に『定年前、しなくていい5つのこと』(光文社新書)、『となりの億り人』(朝日新書)、『知らないと損する年金の真実』(ワニブックスPLUS新書)、『あなたが投資で儲からない理由』(日経プレミアシリーズ)、『経済とおかねの超基本1年生』(日経ビジネス人文庫)など多数。
(その2)騙されていませんか 新潮新書
(内容)
うまい話に、騙されてませんか。「保険料が半額になります」「100億円あげる!キャンペーン実施中」「老後の新しい不動産活用法です」「ふるさと納税なら、絶対損しない」―あなたを狙うセールストークのここが「落とし穴」だ!投資から保険、老後資金、節約術まで、人気経済ジャーナリストが徹底解説。ポイントや電子マネーと上手く付き合うコツも伝授する。決断ひとつで大損する前に、読んでおきたい42篇。
(目次)
1 節約編(「100億円あげる!キャンペーン実施中」の落とし穴―電子マネー
「ちょっと帰りにコンビニへ」の落とし穴―無意識消費 ほか)
2 投資編(「投資でお金を増やしましょう」の落とし穴―金融庁ホームページ
「郵便局なら、安心です」の落とし穴―郵便局 ほか)
3 保険編(「入院ゼロでも給付金が出ます」の落とし穴―「日帰りOK」保険
「若いうちに入ったほうがトク」の落とし穴―生命保険 ほか)
4 老後編(「佐藤様、こちらへどうぞ」の落とし穴―銀行店舗
「免許返納したら身分証明書がなくなる」の落とし穴―高齢者運転 ほか)
著者等紹介
荻原博子[オギワラヒロコ]
1954(昭和29)年、長野県生まれ。経済ジャーナリスト。大学卒業後、経済事務所勤務を経て独立。経済の仕組みを生活に根ざして解説する、家計経済のパイオニアとして活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
(その3)債権回収の現場
(内容)
深刻な不況下、激増する自己破産や多重債務者を生む一因として、露骨な高金利や非情な取立てを糾弾される金融業界。 しかしその真実の陰で、一部の大手サラ金を除き、信販会社ほか多くの企業は巨額の不良債権を抱え、現場の社員は歪んだ企業論理と壮絶な多重債務者との板挟みに陥っている。 一体何が彼らを狂わせるのか。 知られざる債権回収の真実を“現場の視点”から照らし出す。
(目次)
第1章 債権回収というしごと(取立てってなんだ;督促は手法なのか;連帯保証人 ほか)
第2章 取立てビジネス(組織;癒着;不正 ほか)
第3章 我は債務者(債務者・多重債務者・不良債務者;巻き込まれる;自己破産 ほか)
著者からのコメント
債権回収の現場 多くを語ることが、決して正しいとは思っていません。知られたくない部分でしたから、編集さんには、勘弁して欲しいといったのですが、「罪滅ぼしのつもりで書いてください」これに押し切られたようなものです。これで、なにもかもが終わったとは思っていませんが、かつて触れ合った、数多くの債務者の方やその家族の方々の思いを代弁するために、この本を書いたのは事実です。知られたくなかった過去ですが、今は、この本を書いて良かったと思っています。非難を受けるのも覚悟の上で。これからも、事実と本音の世界を書いていきたいと思います。読んで下さった皆さん、ありがとうございます。
出典:amazon
(その4)連帯保証人 宝島社
(内容)
「連帯保証人」は「ただの保証人」ではない! 貸し手に都合のいい「人的担保」である!! 推定2000万人といわれる我が国の「連帯保証人」人口。 「自己破産」「ノイローゼ」「自殺」…悲惨なケースが絶えないにもかかわらず放置されてきたこの制度の真の危険性とその解決法とは。 連帯保証人たちの悲惨な実例を徹底取材し、制度自体の危険性と改善点を問題提起する。
(目次)
第1章 実録「連帯保証人」地獄の手記(連帯保証人に襲いかかる恐怖の日々)
第2章 「連帯保証人制度」って何だ?日本にしかないのか?(連帯保証人ってなんだ?
日本は世界一の連帯保証人大国だ! ほか)
第3章 連帯保証人地獄から生還する方法(解決のためのツールとケーススタディ
解決のための心構えとケーススタディ)
第4章 連帯保証人制度は、こう改善せよ!(連帯保証人制度の何が問題か?
連帯保証人制度をめぐる世の中の動き ほか)
著者等紹介
吉田猫次郎[ヨシダネコジロウ]
1968年東京生。中央大学経済学部国際経済学科卒業後、大手商社に就職するも、実家の多額の連帯保証債務を背負い、29歳のときに退職。以後、家業を継ぎ、商工ローン・ヤミ金・不渡り危機と戦いながら自力再生を目指す。この一連の体験記を32歳のときにホームページに書き綴ったところ大反響を呼び、現在は中小零細企業の再生コンサルティング、講演、執筆、自殺防止活動など多忙な毎日を送っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
出典:紀伊国屋書店
(その5)世界のマネージョーク集:笑って学お金との付き合い方
中央公論新社
(内容)
累計100万部突破の人気シリーズが、マネーをテーマに新登場。風刺・ユーモアを通して、お金についての知識や教養を深めることができる「本邦初?」の一冊。そもそもお金とは、人間にとっていったい何? 欲望やいやらしさ、それでも憎めないところなど、お金があぶり出すものは、まさに人間の本質か。お金をめぐるニュースも絶えない現代。日本経済の混迷や「働き方」、格差問題、そして消えない将来不安……。ジョークの力で笑い飛ばそう!
(目次)
序章 お金とは何か?
第1章 「働き方」を笑い飛ばそう
第2章 経済をユーモアで
第3章 貧しい人も富める人も
第4章 ギャンブルは是か非か
第5章 お金を巡る罪と罰
第6章 お金を巡る人間模様
著者等紹介
早坂隆[ハヤサカタカシ]
1973年愛知県生まれ。ノンフィクション作家。『世界の日本人ジョーク集』(中公新書ラクレ)をはじめとするジョーク集シリーズは、累計100万部を突破。『昭和十七年の夏 幻の甲子園』(文藝春秋)でミズノスポーツライター賞最優秀賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
出典:紀伊国屋書店
次回以降の掲載予定
Part3 1月25日
Part4 2月 5日