2025年1月22日水曜日

ヘビースモーカーは何を食べてもおいしいと感じない・タバコは味覚の最大の敵なのか

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食事中にタバコを吸う人とは

レストランなどで時々目にするのですが、目の前にある料理を食べるのを中断してタバコを吸っている人の姿です。

男性に多いのですが、なぜおいしい料理を味わっている最中にタバコを吸うのでしょうか。

その理由は簡単です。つまり出された料理がおいしいと思えず食事に熱中することなく、つい食べるのを中断して一服となってしまうのではないでしょうか。

こうした人はたぶんヘビーな喫煙のせいで味覚を失っているに違いありません。

そうなのです。タバコで恐ろしいことは食べ物の味覚を失ってしまうことなのです。


これは恐ろしい!「喫煙で味覚が失われてしまう」


喫煙は味覚の最大の敵

Search Labs | AI による概要

 

喫煙すると、舌の味蕾細胞がニコチンやタールによって刺激され、味覚が鈍くなることがあります。これは軽度の味覚障害で、特に薄い味が感じ取れなくなります。喫煙者は濃い味つけを好む傾向があり、味覚の識別閾値も非喫煙者よりも高くなります。また、喫煙量が増えると味覚識別能が鈍くなる傾向があり、ニコチン依存度が高いほど味覚閾値は上昇します。

喫煙によって味覚が鈍くなる原因としては、次のようなものも考えられます。

•  タバコを吸うと体内に活性酸素が作られ、それを体外に出すのに多くの亜鉛が使われるため、亜鉛が欠乏して味覚障害が起こる。

•  タバコを吸い続けると舌の周囲が傷つき、舌癌になるリスクも高まる。

禁煙することで、味蕾細胞は復活し、本来の味覚を取り戻すことができます。禁煙後2週間で舌の先端、その左右および舌側面の味覚閾値は非喫煙者レベルに回復し、舌背後方は4週間で回復します。舌背の回復には2カ月から12カ月かかったという報告もあります。 

 出典Search Labs | AI による概要


長かった《味覚喪失》の時代 禁煙で味覚を取り戻したわたし

禁煙したのは確か55歳のときでした。理由は単純で年取って煙草を吸い続けるのはかっこ悪いと思ったからです。

だから健康上のことではなく、まさか喫煙が味覚に悪影響を与えるとは想いも及ばなかったのです。

おいしいものを見つけそれを食すことは人生の楽しみのひとつです。その極めて大切なことがタバコによって奪われるのです。

喫煙者と味覚について知りたくなったのは、高齢になった最近のことなのです。きっかけは「最近は何を食べてもおいしいのはなぜだろう」と、何を食べてもおいしく感じることを不思議に思うようになったからです。


単なる習慣で食事をしていただけの期間が長かった

最近は何を食べてもおいしいがなぜだろうという疑問を持ったのは、若いころの長い間、何を食べてもさして美味しく感じない時期が長かったからだ。

でもなぜだろうとその原因は長い間わからなかった。でもある日ふと、ひょっとして原因はタバコなのではないだろうか、と思ったのだ。

20代初めごろから50代中ごろまで、35年も吸い続けた煙草を止めたからではないだろうか。

それによって長い間食べ物のおいしさを感じることなく、単なる習慣で楽しみのない食事を続けていたのだ。

でも禁煙によって、失っていた味覚を取り戻したことに気づいたのだ。

 

食べ物を美味しく感じるのは禁煙の影響、と思い至った

それにしても、禁煙が味覚を取り戻した原因ということに気づくのがずいぶん遅く、止めてから数年も経っていたのは、われながらなんと愚かなことだろう。

でも遅ればせながら、大事な味覚と食欲を取り戻せたのがなによりうれしい。