2025年1月1日水曜日

人気アプリ〈新書マップ〉から面白そうな本を探してみた ・(本をあまり読まない人にもおすすめしたい) シリーズ(Part 1~Part 4)



(Part1)

読書が好きな人でも、何らかの理由でしばらく本から遠ざかることがある。そんなとき再び本に近づくためには何かきっかけが欲しい。その一つがおもしろい本に出合うことである。


せっかくリスタートする読書がスムーズに進むには、おもしろい本が必要なのだ。そうでなく、どうでもいいような本に当たったら、再び中断を余儀なくされるかもしれないからだ。


そうならないために読む本は本は慎重に選ばなければならない。


以下は人気のアプリ〈新書マップ〉から項目別に厳選した面白そうな本7点である。




新書マップ・項目 9「男と女より



(その1)「もてない男」 小谷野 敦 ちくま新書




(内容)


歌謡曲やトレンディドラマは、恋愛するのは当たり前のように騒ぎ立て、町には手を絡めた恋人たちが闊歩する。 こういう時代に「もてない」ということは恥ずべきことなのだろうか? 本書では「もてない男」の視点から、文学作品や漫画の言説を手がかりに、童貞喪失、嫉妬、強姦、夫婦のあり方に至るまでをみつめなおす。 これまでの恋愛論がたどり着けなかった新境地を見事に展開した渾身の一冊。


(目次)


第1回 童貞であることの不安—童貞論

第2回 「おかず」は必要か?—自慰論

第3回 女は押しの一手?—恋愛論

第4回 てめえらばっかりいい思いしやがって!—嫉妬・孤独論

第5回 妾の存在意義—愛人論

第6回 強姦する男、誘惑する女—強姦・誘惑論

最終回 恋愛なんかやめておけ?—反恋愛論


作者:小谷野 敦(こやの・あつし)

1962年茨城県生まれ。東京大学文学部大学院比較文学比較文化専攻博士課程修了、学術博士。大阪大学助教授、東大非常勤講師などを経て、作家、文筆家。著書に『もてない男』『宗教に関心がなければいけないのか』『大相撲40年史』(ちくま新書)、『聖母のいない国』(河出文庫、サントリー学芸賞受賞)、『現代文学論争』(筑摩選書)、『谷崎潤一郎伝』『里見弴伝』『久米正雄伝』『川端康成?`』(以上、中央公論新社)ほか多数。小説に『悲望』(幻冬舎文庫)、『母子寮前』(文藝春秋)など。

出典:筑摩書房


(その2)「知的に見える男、バカっぽく見える男」 新潮選書



(内容)

スーツの着こなしも、スマートカジュアルも、じつは「骨格」が九割。自分の「骨格」に合う服を選べば着心地は抜群、知的な雰囲気と男らしさが「見た目」にプラス。胸囲とウエストを測るだけ、目からウロコのテクニックを英国在住のコンサルタントが伝授する。日本人が気にする「八頭身」のウソとホント、顔の輪郭で決めるメガネ選び、錯覚を利用したスタイリング術――どんな場面でも効く、シンプルかつ最強の「見せ方」


(目次)

はじめに

第1章 貴方のイメージはおしゃべりなのです

第2章 男性の「骨格」は全部で3種類

第3章 「骨格」に合うスマートカジュアル

第4章 八頭身を気にするのは日本人だけ

第5章 首の長さ、肩幅、胸の高さが語ること

第6章 たまご形? 四角形? 男の輪郭分析

第7章 目の錯覚を利用するスタイリング術

第8章 知っておきたいメンズ・ドレスコード

第9章 ニューノーマル時代を生き抜くためのWOW!!

おわりに


(その3)「非モテから始める男性学」集英社新書




(内容)

恋人がいない、女性から好意を向けられない等の苦悩は、「非モテ」という言葉によって90年代後半からネットを賑わせてきた。 現在も「非モテ」問題は多くの男性の心を捉えて離さない。 しかし、本当に「非モテ」男性はモテないから苦しいのだろうか? 男性性が内包する問題について研究し、当事者の語り合いグループを立ち上げた著者が、男性が「非モテ」という苦悩を抱くまでの過程や内実を掘り下げ、問題の背景や構造を解き明かす。 そして「非モテ」の苦悩から抜け出すための実践まで男性学の視点から提示していく。 「“キモい”“弱い”“ダサい” 暴力的に片づけられがちな問題を豊かな言葉で掘り返す男性研究の書」――桃山商事・清田隆之氏、推薦!


(目次)

第1章 「非モテ」とは何か

第2章 「ぼくらの非モテ研究会」

第3章 追い詰められる非モテ・自分を追い詰める非モテ

第4章 女神への執着と非モテ

第5章 非モテから離れる実践

第6章 非モテの苦悩の正体を考える

第7章 つながりだした非モテ

終章 隣り合って「男」を探求するということ



(その4)「男子の貞操、僕らの性は僕らが語る」ちくま新書




(内容)

「男の性」は、エロやモテるモテないといった言葉で消費され、真剣に語られることはなかった。そのせいか、性欲は尽きない、セックスしたくてたまらないとか思われているが、本当に男は皆そんなにエロいのだろうか。そういった疑問に答えるべく、「射精」「自慰」「童貞」「初体験」「恋愛」「性風俗」「結婚」といった誰もが気になるテーマを根本的な部分から考えなおす。性問題でこじらせてしまう前に読みたい一冊。女性もこれで男の本音がわかる!


(目次)

序章 僕らを射精に導くのは「誰の手」なのか?

第1章 性を「見分ける力」を身につけよう

第2章 「男子のセックス」七つの処方箋(射精―僕らの「射精原論」―まず、射精をとらえなおす

自慰―射精のために、何を使うべきか。

童貞―セックスできないのではなく、する意欲がない?

恋愛―恋人は、社会への貢献度に応じて支払われる「ボーナス」である

初体験―初体験の社会学 最も個人的な体験が、最も社会的な体験である

性風俗―「利用するもの」ではなく「反面教師にして学ぶもの」

結婚―時間を「敵」ではなく「味方」にせよ)

第3章 僕らの性は、僕らの手でつくる



(その5)「さみしい男」ちくま新書



(内容)

いま、日本の男たちは、本当に元気がない。 中年男の多くは、家庭ではうっとうしがられ、会社では上司と部下の板ばさみに遭い、どこにも自分の居場所を持てずにいる。 若い男たちにしても何事につけ消極的で、女を口説くことすらできない。 いったい、日本の男に何が起きたのか? なぜ、かくも「さみしい」のか? 本書は、「さみしい男」から抜け出す道を探り、これからの男たちの生きる指針を提示する。


(目次)

はじめに—あなたのまわりの“さみしい男”

第1章 さみしい男たち

第2章 働きたくない男

第3章 「働かないシンドローム」の積極的な意味

第4章 家庭に“居場所”がない男

第5章 コミュニケーションできない男

第6章 恋愛しない男

第7章 セックスしない男



(その6)「マザコン男は買いである」祥伝社新書



(内容)

「マザコンの長所と短所」を多角的に検証する。



(目次)

はじめに 今、なぜ、マザコンをすすめるのか?


1章 「マザコン」とは何か


2章 日本における「マザコン文化」の功罪


3章 「マザコン子育て」が真のエリートを作る


4章 「母娘マザコン」の出現


5章 マザコン男こそ「買い」である



(その7)「こわれる男たち:セクハラはなぜ繰り返されるのか」岩波新書




(内容)


「合意だったはず」「自然のなりゆきで」—告発されて「加害者」となった男性たちは、事態を理解できず、相変わらずの言い訳を口にすると茫然と立ち尽くす。 彼らはなぜ自らの加害性に無自覚なのだろうか。 相談現場で接した多くの当事者の声を通して、「セクハラをする男たち」の意識のありようを探るノンフィクション。



(目次)

第1章 「女性相談窓口」に現れる男たち(男たちが「女性相談窓口」に;労働相談にも"男性問題" ほか)


第2章 男たちのエクスキューズ—「魔が差した」というウソ(訴えられるはずがない;「大人の女」にかける願望 ほか)


第3章 引き裂かれた性(妻には知られたくない;夫の見せた別の顔 ほか)

第4章 男が壊れる(セクハラを"する男"と"しない男";暴走のスプリングボード)



次回以降の掲載予定


Part2  1月15日

Part3  1月25日

Part4   2月 5日