昨日の敬老の日にちなんでの今回のテーマである
「老人会「あるいは「老人クラブ」と呼ばれている高齢者の親睦サークルだが、このところ加入者が急激に減少してきているという。
その対策のために一部ではイメージの良くない「老人会」という名称を変える動きもあるようだ。
やや遅きに失した感は否めないが、でも今後の発展を考えたら大いに結構なことで、一部だけではなく日本のすべての老人会にそれを望みたい。
考えてもみてほしい。
50年以上の歴史のあるこの会だが、スタートした頃、老人と呼ばれた人々の状況を見てみると、例えば、50年前の1960年ごろの平均寿命は男65歳、女70歳ぐらいでであった。
ところが現在の2010年のそれは男79歳、女86歳で、50年間で実に男女平均で15年も寿命が延びているのである。
つまり、60歳を老人の始まりととらえるとするならば、50年前の余命は男5年、女10年でしかなかったのである。
それが現在では男19年、女26年と平均3倍ぐらいも余命が伸びているのである。
そうした状況下で、現在の65歳以上を一律に老人と定めるのはおかしいし、ましてや50年前と同じようにそうした人々をいっぱひとからげにして「老人」と呼ぶこと自体がおかしい。
だいたい「老いた人」という意味の老人という呼称自体イメージが良くない。
肉体年令、精神年齢には大きな個人差があって、暦年令だけで決して実態を捉えられるものではない。
70歳ぐらいになっても平均的な50歳ぐらいの人に負けないような心身ともに壮健な人はいくらでもいる。
いま会員不足で存亡の危機を迎えている老人会だが、そもそももっと早い時期にこうなることを予想して、魅力ある会の名前に変更しておくべきだったのである。
でも過ぎたことは仕方がない。
さっそく今からその名前の策定に入り、一刻も早く改名して欲しいものだ。
さしあたりどんな名前がいいだろう。
シルバーサークル、シニアクラブ、生涯現役クラブ、高齢者睦会、とっさに思い浮かぶのはこれくらいだが、
その名前次第では、当方としても入会を考えなくもない。
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