2013年7月14日日曜日

ブラック企業は増えているのか ・ これが2013年ブラック企業ノミネート会社だ

近頃よく取りざたされるようになったブラック企業問題

このところブラック企業についての話題があちこちのメディアの記事やネットのブログサイトなどで取りあげられている。


これだけよく話題になるということはそれだけネタが多いということだろうから、言い換えればブラック企業の数が増えたり、活動が盛んになっているということにもなるのではなかろうか。


確かユニクロの話題が出てきたころから急に問題として取上げられることが多くなったようなき気がするのだが、どうだろう。


さて、そもそもブラック企業と言われる会社は、いったい何ゆえにそう呼ばれるのだろうか。


例えばユニクロだが、新入社員の早期退職率が異常に高いとか、残業が多く休日が少ないとか、店長ともなればもともと勤務時間の制限はないと考えられており、それだけに残業代はつかないのは当たり前とも言われている。


こうした点がそもそもブラック企業と言われる所以なのだろうか。


でもこうした問題はユニクロだけでなく、下のリストに取りあげられている企業のほとんどに共通する問題である。


特に第1位にノミネートされている外食産業のワタミなどは労働条件の悪さにおいては引けをとらないのではないだろうか。


このようにユニクロにしてもワタミにしても社員に長時間労働をさせておいて、それに見合う賃金を払わないということは不当労働行為を通り越した犯罪にも等しい行為である。


ましてやこれが原因で過労死ともなれば殺人行為を犯したことになるのである。


ブラック企業とはこのような下地を持った会社を指して言うのである。


こうした社員の苦しみをよそに、企業の代表者は高額所得者ランキングの上位に名前を連ねたり、政治家に転進しようと選挙に打って出たりして金勘定と売名行為に励んでいるのである。


下のリストは問題の多い会社として2013年ブラック企業候補としてノミネートされている会社である。いずれもサービス残業や過労死などでの訴訟が絶えない企業の面々である。

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2013年ブラック企業ノミネート会社

● ワタミフードサービス株式会社
2008年6月に正社員だった森美菜産(当時26歳)が、厚生労働省が定める過労死ライン(つき80時間残業)をはるかに上回る月141時間の残業を強いられ、わずか入社2ヶ月で精神疾患と過労自殺に追い込まれた。

● 株式会社クロスカンパニー
2011年2月9日、立川労働基準監督署は、入社1年目の女性性社員(2009年10月死亡)が極度の過労・ストレスに死亡したとして労働災害として認定している。

● 株式会社ベネッセコーポレーション
2009年、人事を管理する人財部のなかに「人財部付」という部署が新設された。ここに配属された女性社員は、「あなたたちには問題があります。受け入れ先を獲得する活動をしなさい」と上司から指示された。電話に出ないように指示され、名刺も持たされなかった。社内ネットにもアクセスさせなかった。

● 株式会社サン・チャレンジ(ステーキのくいしんぼ)
2010年11月8日午前1時ごろ、株式会社サン・チャレンジ(本社東京都渋谷区、上田英貴代表取締役)が運営するレストランチェーン「ステーキのくいしんぼ」 渋谷センター街店の店長だった男性(当時24歳)が、店舗が入居するビルの非常階段の踊り場で首吊り自殺した。

● 株式会社王将フードサービス(餃子の王将)
2013年2月5日、「餃子の王将」で働いている25歳の男性が、王将フードサービスを相手取り損害賠償を求める裁判を起こした。男性ははじめアルバイトとして王将で働き始め、10ヵ月後の正社員として登用される。京都府内の店舗で調理などの業務を担当していたが、長時間労働のためにうつ病を発症し,11年4月から求職を余儀なくされている。

● 西濃運輸株式会社
神奈川県内の支店で事務職をしていた23歳の男性が、2010年12月31日にキャンプ場で硫化水素を発生させて自殺した。

● 東急ハンズ株式会社
バレンタインデー商戦の裏で30歳の男性が命を落としている。男性は、1997年に東急ハンズに入社し、1999年から心斎橋店(大阪市中央区)の台所用品売り場を担当するようになった。亡くなる直前には、チームリーダを勤め、7000点の商品の仕入れから販売までを管理しながらアシスタント3名の指導も担当していた。

● 国立大学法人東北大学
2007年12月、東北大学薬学部助手の男性(当時24歳)が「新しい駒を探してください」との遺書を遺し、研究室から投身自殺した。


インターネット「ブラック企業大賞」より

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