図書館は暑さを逃れる人たちと、受験生とでいつも満員
図書館の利用者が最も多い季節は?と問えば、おそらく多くに人が「秋」と答えるのではないだろうか。
多分「読書の秋」という言葉を連想するからであろう。
でも本当にそうだろうか。秋というのはもっともらしい答えだが、どうやらそうでもないようである。
7月になってから5回ほど図書館へ通っている。いずれの日も気温が35度近い暑い日ばかりである。
5日間の中には平日が3日ある。図書館は平日と土日を比べると平日の方がうんと空いているのが普通である。
でも今月に限ってはそういうことはなく、平日も土日とほとんで変わらないぐらい人の姿がが多いのである。
混み具合は席の占拠状態ですぐわかる。つまり空席が多くすぐ座席を確保できるときは空いていると判断でき、逆に空席がなく、席の確保が困難なときは混んでいるのである。
その座席数であるが、私が通っている中央図書館ともなると、全部あわせると優に100席以上はある。
そんなに多くの席があるのに、今月は5日間すべてが満席であり、座席がすぐに確保できないのである。
どうしてこんなに混んでいるのだろう、と考えるまでもない。連日の猛暑のせいである。
人々は暑さから逃れるために図書館に押し寄せるのである。
別に読書が目的ではなくても、涼しいところでゆっくり雑誌や新聞を読みながら過ごせる図書館は暑さを逃れるには絶好の場所なのである。
こうした人々によって席が占拠されてしまうのである。それだけではない。夏休みなので受験生がどっと押し寄せる。
図書館ほど受験生にとって都合のいい場所はない。
涼しくて、静かで時間制限もなくいくらでも過ごせるので、勉強には絶好の場所なのである。
こうして猛暑の夏は暑さを逃れる人たちと受験生によって図書館の席は連日占拠されてしまうのである。
でもこうした人達のいずれもが、読書のために利用するという、図書館本来の目的から外れた人達であるのだが。
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