人種のルツボNYには中国人だけでも30万人は住んでいる
人種のルツボとも呼ばれるニューヨークにはいま白人は33%だけで、後はヒスパニック系を筆頭に様々な人種が住んでいます。
白人で多いのはヨーロッパ系ではフランス人やドイツ人それにイタリア人などですが、アジア系で多いのはなんといっても中国人です。
ニューヨークのダウンタウンには有名なチャイナタウンがあり、そこだけでも大変な広さがあり中国人住民の数は約30万人?にも及んでいます。
数に?をつけたのは正式住民は20万人ぐらいで、その他の不法滞在者が10万人~20万人とも言われているからです。
そうしたこともあり、ニューヨークでは何処を歩いていても中国人に出くわします。ただ風貌が日本人や韓国人とさして変わらないため、言葉でも聞いてみないと3国のうちどの国の人かよく分からないことがしばです。
でもこれら3国の言葉を知らない白人などの現地人には区別するすべがありません。したがって黄色人種として一からげにし、中国人と見てしまうことが多くなるのです。
なぜ中国人にしてしまうかと言えば、前述したように、住人の数が日本人や韓国人に比べて圧倒的に多いからです。
NYではよく日本人が中国人に間違えられる
こうした理由で白人などの現地人は東洋人を見れば「Are you Chinese?」と聞きます。
でももし日本人がいきなりこういう風に聞かれるとムッとして不機嫌になる人もいるようです。
現在のように日中関係がやや怪しくなってきているときなどだと、なおさらではないでしょうか。
私にも若い時期にこんな経験があります。それはマンハッタンの西97丁目の下宿屋に住んでいた頃の話です。
私はこの地区のマンションに住んでいる住人から1室を借りていたのですが、そのマンションから100メートルぐらい行ったところにジミーとiうiイタリア系アメリカ人が経営するコーヒーショップがありました。
その頃私は研修生として7番街33丁目のホテルに勤めていました。ホテルの勤務は交代制ですから、朝からの時も午後からのときもあります。
ジミーの店によく行ったのは午後からの仕事のときでした。いつも朝食と昼食を兼ねたいわゆるブランチを取るため10時過ぎごろ訪れていました。
ジミーは私に向かっていきなり 「Are you a Chinese?」 と聞いた
行き始めて2~3度目だったでしょうか。それまで挨拶程度しか交わしたことがなかったジミーがいきなり私に質問をしまました。
なんと「Are you a Chinese?」というセリフを発したのです。
日ごろから日本人としてプライドを持っていた私は、それを聞いてムッとしました。はっきり言って気分の悪い質問だったのです。
「何でこの僕が中国人なんだ、日本人だよ、日本人!」そう思ったのですが、何とか怒りを押し殺して「No、I’m a Japanese」と平静を装って答えました。
このことについて後で考えたのですが、ジミーがああ聞いたのも、別段不思議はないのです。
その頃ニューヨークにいた日本人は1万5千人ぐらいなのに対して、中国人は数十万人もいたのです。
日本人に比べて数の上で圧倒的に多い中国人ですから、ジミーにしたら東洋人といえば、まず最初に中国人を思い浮かべるは当然のことなのです。
風貌で区別がつかないのですから、まず初め「中国人か?」と聞くのが妥当な質問方法なのです。
ですからジミーの質問に対して、腹を立てたこちらの方が間違っているのです。
こうした事情があるわけですから、日本人の皆さんも、どうかニューヨークで中国人に間違えられても怒らないでくださいね。
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