風が吹けば桶屋が儲かる?
居酒屋のカウンター席で隣に座っていた見るからに人なつっこそうな30代の男性に
なにげなく「お仕事忙しいですか?」と聞いてみた。
なにげなく「お仕事忙しいですか?」と聞いてみた。
するとその男性は即座に「すごく忙しいです」と答えてくれた。
「すごく忙しい」というのが少し気になったので、「失礼ですが、何関係のお仕事で?」と続けて聞いてみた。
「運送関係です」
「へー、運送関係?、でも景気まだそれほどよくないのに運送だけはいいのですか?」
「宅配は例外です。なぜならこのところネットショッピングがすごく増えているのです。ぼく宅配のドライバーやってます」。
これを聞いて私はすべて納得した。なぜなら数日前のニュースでネットショッピングの売り上げが新記録を達成したことを聞いていたからである。
運送業とは言うまでもなくモノの運搬に携わる仕事である。だからモノがよく動けば忙しいのは当然である。
でも世の中の景気はまだ本格的には戻っていない。したがって運送業者が忙しいと聞けば、ちょっと首を傾げたくなるのだが、それはネットショッピングのことを念頭においていないからである。
いま誰に聞いてもネットショッピングでモノを買った経験のない人はいないのではないだろうか。
それどころか年を経るほど、その利用回数はどんどん増えているのが実情で、この先どこまで増えるのかわからないほど絶好調なのがネットショッピングの世界なのである。
今ネットビジネスと名前のつく仕事の分野はたくさんあるが、その中でネットショッピングの売上高を凌ぐ業種は他に何もないだろう。
しかも圧倒的に抜きん出ており、この先も天上知らずの伸びが期待されていて、いったいどこまで伸びるのかは誰にもはっきりとは分からないのではあるまいか。
したがって宅配業者もその伸びに連動してますます配送物件が増えてきており、こちらの方もどこまで売り上げが伸びるか分からない。
インターネットがもたらした思いがけない恩恵を受けたのが、まさにこうした業種ではないのだろうか。
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