ここにある人が言った名言がある。
人にとって大切なのは「気概」と「愛情」と「知識」、そしてもうひとつは働く力。
だが老人になると、「気概」は「我欲」に、「愛情」は「執着」に、「知識」は「妄想」にかわり、働く力は思い出を語るぐらいのことにしか機能しない。
こんな老人が果たして尊敬の対象になるのだろうか。
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このところ日本のメディアは、オリンピックが決まったと、はしゃぎまわっている。
そうした中で極端なのは”またバブル時代のような好景気が再来する”などと馬鹿なことを言っている輩もいる。
だが果たしてそんなことを言ってはしゃいでいていいのだろうか?足もとをもっと見つめなくてもいいのだろうか。
いまわが国には老人と言われる65歳以上の人が3180万人もいる。
もちろんそうした人の中にはまだ元気に働いている人もいる。しかし大半はすでに労働力としては期待できないことも確かなのだ。
しかもこうした老人はこの先1年ごとに100万人近く増えていく。したがってオリンピックがある頃には更に大きく増えているのだ。
こうした現実を直視すれば、オリンピック開催ごときで浮かれてなどいられないのではないだろうか。
老人問題だけではない。いま国民に大きくのしかかっているのは1000兆円を超えるという世界にも例を見ない巨額財政赤字である。
さらにこれだけ円安が進んでいるのに貿易赤字が増えているという現実もある。
要するに、好むと好まざるに関わらず、今の日本は次第に規模が縮小していくダウンサイジングの時代に入っているのである。
したがって経済のあらゆる分野で、もはや拡大は期待できないのである。
こういった現実を直視することなく、好景気再来などと叫ぶ輩はどうかしているのではないだろうか。
まあそうしたことはともかく、これほど老人が増えて活力の乏しくなった今のわが国に、もはや敬老の日などいらない。
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