”じーじ” とか ”ばーば” という言葉が嫌いなのは私だけだろうか
お葬式に参加したときのことです。故人の孫の弔事がありました。書面にしたためた弔辞を半ば泣き声で読み上げるのはいいのですが、その中で故人のことをじーじと呼んでいるのが気になって仕方がありませんでした。
それも1度だけでなく何度も繰り返して使うので、気になるのを通り越して、何か嫌なものでも聞くような、変な気持ちになっていくのを禁じ得ませんでした。
もともとじーじとかばーばという祖父母に対する呼称がどうも好きになれない私ですが、このときほど違和感を感じたことはありませんでした。
弔辞を読んでいたのは20代半ばのれっきとした大人の女性です。そんな女性の口から発せられるじーじという祖父に対する呼称は、どう聞いても耳に馴染むものではありませんでした。
まあ弔辞を読むときは故人に語りかけるようにするのが普通であり、それに多分小さいときから使い慣れているので本人は何気なく発しているのでしょうが、決して大の大人が並みいる衆人の前で口にする言葉ではありません。
じーじとかばーばというのはあくまで幼児言葉として使われるものあり、それ以外の人が使ったら聞く人に違和感を感じさせ、強いては聞き苦しさを与えることになるのです。
したがって身内の中ではいざ知らず、多くの他人が出席した公の場で決して使ってよい言葉ではないのです。
子ども時代から慣れ親しんできた言葉だけに、当事者は意識せずに使っているのかもしれませんが、こんなところにも人の品性は現れますから注意が肝要です。
じーじとかばーばは、もともと沖縄地方でよく使われた言葉らしいのですが、本土で使われるのはあくまで幼時言葉としてであることをよく認識しておかなければなりません。
何もじーじやばーばを使わなくても、日本語には”おじいちゃん”とか”おばあちゃん”という良い言葉があるではないですか。
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