”マスメディアへの信頼度が高い”ことは良いことなのか?
上に掲げた統計データはあまり新しいとはいえませんが、統計の専門機関からごく最近発信されたものです。
しかしこのデータはいったい何を意味しているのでしょうか。言い換えればこのグラフを見て私たちは何に気づけばいいのでしょうか。
「マスメディアへの信頼度が高い」ということがはたして良いことなのでしょうか。
マスメディアといえば新聞や雑誌、あるいはテレビなどの報道機関のことを指します。それに対して日本人は極端に信頼度が高いというのです。
でもこれは裏返せばマスメディアの報道に極端に弱いということになり、抵抗や反対の立場を取る人が少ないとも言えるのです。
つまりマスメディアの発することに対しては盲従することが多いとも言えるのではないでしょうか。
ではそのマスメディアとは誰がつくるものなのでしょうか。言わずと知れた日本のマスメディアは私たちと同じ日本人が作っているものです。
いわゆるジャーナリストと呼ばれる報道関係に従事する人達の手によって作られるのです。
ではその人達は誰が選んだのでしょうか。別に国民が選んだのでもなんでもなく、単にメディア関係者の手によって選ばれた人たちなのです。
では何故そうした人達によって発信された情報に私たちは盲従しなければならないのでしょうか。何故間違っていないかいかどうか、自分自身で検証しようとしないのでしょうか。
おそらくマスメディアへの信頼度が低い他の国の人達は、常に検証した上で判断を下しているが故に、信頼度は日本のように高くなっていないのではないでしょうか。
つまりメディアが下した判断に対してYes.と言わずにNo.と言う人が多いのです。でも日本人だけなぜこれだけ多くの人がメディアの判断にYes..と言うのでしょうか。
これでは先生の問いかけにいっせいに同調して答える幼稚園や小学校低学年の生徒のようではありませんか。
日本人の精神はいまだにそれほど幼稚なのでしょうか。この統計データを見る限りそんな気がしてなりません。
私たちは毎日メディアの発信したニュースなどの記事に接します。でもそれを鵜呑みにしてはいけないのです。マスメディアと言え所詮一人の人間が書いた情報を発信しているです。
人がやる以上、勘違いや偏見などが入らない正しい意見をいつも発することができるとは決して言えないのです。
誤解などによる間違いは絶えず起り得るのです。したがって受ける側は絶えず検証をしなくてはいけないのです。
いったいいつから日本人はこれほど批判力の乏しい人種になってしまったのでしょうか。長い間画一的な指導を続けてきた学校の教育が悪いのでしょうか。
それとも抵抗力のない農耕民族の悲しい性(さが)なのでしょうか。
今私たちが一番にしなければならないことは上に掲げたこうしたデータを認めることなく、何故これほどマスメディアに対して従順なのかをよく考えてみることではないでしょうか。
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