喫煙者が減っているのに歩行喫煙者が増えているのはなぜなのか
ウォーキングをやっている関係で、雨の日でも風の日でも、外を歩かない日はありません。
住居が市街地にあるため歩くエリアは比較的人通りの多いメーンストリート近辺になります。それだけに途中で行き交う人の数もそれだけ多くなります。
そうした行き交う人々の中で最近特に目立つようになったのは歩行喫煙者です。
もちろんこうした人を目にするのは何も今に始まったことではありません。なのになぜ今頃になって歩行喫煙者のことを敢えて取り上げるか言いますと
喫煙人口が減っているのに反して、歩行喫煙者だけは逆に増えているからです。
増えているという表現より、むしろ急増していると言ったほうがいいかもしれません。
まるであの人も、この人も、というほど、行き交う人々の多くがタバコを手にして歩いているのです。
もちろん歩行喫煙禁止エリアではそうした人々は少ないのですが、規制がないエリアだと一気に数が増えているのです。
でも、なぜ今頃になって歩行喫煙者がこうも増えているのでしょうか?そんなことを考えていて、ハタとその原因に気づきました。
それは屋内でタバコを吸える場所が次第に少なくなっているからなのです。
オフィスはもちろん、最近では休憩時間に息抜きに入るコーヒーショップでも客席の半分以上は禁煙席になっています。
店に入って喫煙席が空いていればいいのですが、そんなときばかりではないでしょう。
したがってせっかく息抜きのために入ったコーヒーショップでもタバコを吸うことができないこともあるのです。
そうした人が外へ出ると、待ってましたとばかりに歩行喫煙を始めるのです。
こう考えると歩行喫煙が次第に増えてきている原因がよく分かります。
つまり室内禁煙の方も一気にではなく、徐々に増えてきていますから、それにつれて歩行喫煙がだんだん増えてきているのです。
それに歩行喫煙禁止エリアも徐々に広がる傾向があります。
このように屋内、屋外とも喫煙可能エリアはどんどん狭まっているのです。したがってそうしてエリア以外の喫煙が禁止されていない場所へ入ると、人々は一気に喫煙を開始するのです。
あいにく私がウォーキングをする通りはオフィス街の大通りなのに、まだ歩行喫煙が禁止されていません。
それだけに喫煙禁止エリアから締め出された人たちが、待ってました、とばかりタバコを吸い始めるのです。
でも考えようによっては歩行喫煙は、室内喫煙以上に迷惑なことではないでしょうか。
それは外は室内と違って風が吹くからです。その風がタバコの灰を飛ばすのです。そしてその灰がそばを歩いている人にふりかかるのです。
またタバコを持った手が近くの人に触れないとも限りません。タバコの火の温度は800度もあるのです。
肌に触れるとヤケドをしますし、衣服に触れれば一瞬で焼け焦げてしまいます。
そんな危険性があることを、歩行喫煙者は認識しているのでしょうか。
いつも思うことなのですがタバコの発売者であるJTは、なぜもっと歩行喫煙の減少に取り組まないのでしょうか。
タバコの箱の注意事項に「歩行喫煙をやめましょう」と一行つけ加えるだけでもかなりの効果があると思うのですが。
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