2023年1月29日日曜日

テレビCM乱発!リクルートはどこを目指しているのだろうか?

 テレビのCM中には感覚が斬新で時代のセンスを先取させてくれるものもあるでも大半は商品やサービス名を強調するだけの味気ないもので見る側にはすぐ飽きがくる

それをよく承知のはずの提供側企業なのにまるでこれでもか、これでもかという調子で連日連夜、攻勢を仕掛けてくるのにはうんざりだ。

下でご紹介するのは2022年度にTVCMが特に多かった上位10社のリストであるが、中でも注目すべきは2位以下を大きく引き離して首位を独走するリクルートのダントツの放映回数である。


TV-CM 会社ランキング   リクルートがだんとつトップ

2022 TV-CM会社ランキング



 

2021年トップのリクルートが独走する中、2020年トップの興和が追う展開
キリンビール」「アサヒビール」「サントリーのビール業界がランクイン


テレビの放送内容をテキスト化した「TVメタデータを提供する株式会社エム・データ本社東京都千代田区代表取締役社長薄井司「20224-6TV-CM会社ランキングを発表しましたランキングは、202241から2022630東京地区地上波キー局で放送されたTV-CMを対象とし一部ランキングは、TV-CMの出稿状況を可視化したクラウド型TVデータ分析サービス「TV Rank」にて集計・可視化したものです

 


出典株式会社エムデータ


2023年1月25日水曜日

タイトルがユニークで変わっている「〇〇本」という書物 

冊とも名前だけでなく中身がおもしろい

下でご紹介する5冊の本はすべてタイトルが「〇〇本」という形になっています。変わっているのはタイトルだけでなく、中身もなかなかユニークで興味深い内容になっています。

 

                                         1冊目お金本左右社



(内容紹介)

累計万部話題の文豪アンソロジー最新作
友人に借金し借りた金で酒を呑み親の脛を囓り執筆以外の金儲けを考える現実と理想の間でもがきながら今日を力強く生きるのだ貯金は底をついても才能は枯渇しない作家実業家ミュージシャンまで総勢96生きるか死ぬかのお金ばなし100

 

                                             

                                         2冊目《〆切本左右社



(内容紹介)

追いつめられて苦しんだはずなのにいつのまにか叱咤激励して引っ張ってくれる……〆切とはじつにあまのじゃくで不思議な存在である夏目漱石から松本清張村上春樹そして西加奈子まで90人の書き手による悶絶と歓喜の切話94篇を収録泣けて笑えて役立つ人生の切エンターテイメント! 〈本書まえがきよりしめきりそのことばを人が最初に意識するのはおそらく小学生の夏休みです──。 本書は明治から現在にいたる書き手たちの切にまつわるエッセイ・手紙・日記・対談などをよりぬき集めたしめきり症例集とでも呼べる本ですいま何かに追われている人もそうでない人も読んでいくうちにきっと「〆背中を押してくれてありがとう!」と感じるはずですだから本書は仕事や人生で切とこれから上手に付き合っていくためのしめきり参考書でもあります



                                      3冊目《〆切本2》左右社



(内容紹介)

あの怪物がかえってきた作家と切のアンソロジー待望の第非情なる編集者の催促絶え間ない臀部の痛みよぎる幻覚と猛猿からの攻撃をくぐり抜け切と戦った先に待っているはずの家族は仏か鬼かバルザックから川上未映子までそれでも筆を執り続ける作家たちによる勇気と慟哭の80今回は前回より遅い…]


 

                                   4冊目悪口本彩図社文芸部



(内容紹介
文豪と呼ばれる大作家たちは悪口を言うときどんな言葉を使ったのだろうか
そんな疑問からできたのが本書文豪たちの悪口本です
選んだ悪口は文豪同士の喧嘩や家族へのあてつけ世間への愚痴など随筆日記手紙友人や家族の証言から文豪たちの人となりがわかるような文章やフレーズを選びましたこれらを作家ごとに分類し章にわたって紹介していきます
川端康成に刺すと恨み言を残した太宰治周囲の人に手当たりしだいからんでいた中原中也女性をめぐって絶交した谷崎潤一郎と佐藤春夫など文豪たちの印象的な悪口エピソードを紹介しています
文豪たちにも人間らしい一面があるんだと感じていただけたらうれしく思います


 

                                      5冊目口説き本彩図社文芸部



内容説明
本書は文豪たちの恋の顛末を口説き文句を介して紹介する一冊です

愛人を夢中にさせた太宰治素直になれない中原中也甘い口説き文句を連発する芥川龍之介先輩詩人を熱烈に慕った萩原朔太郎知らずに男を口説く石川啄木思いを伝えられない梶井基次郎身も心も捧げようとした谷崎潤一郎……。

口説き方は文豪によって千差万別です誠実な口説き文句を伝え続けて願いを成就した文豪もいれば気の利いたことをしたつもりが上滑りして失恋をする文豪もいましたそんな忘れられない経験をもとに優れた作品を生み出した文豪もいます
口説き文句からはそうした文豪たちの人間らしい一面を窺い知ることができます自分が口説かれた気持ちで読んでいただくと一層文豪やその作品を身近に感じることができるかもしれません


内容の説明の出典:1冊目~3冊目左右社冊目~5冊目彩図社

          

 

2023年1月20日金曜日

ベストセラー作家も認知症になるのか

あの森村誠一がうつ病と認知症に

かつてベストセラー作品を何冊も出した作家の森村誠一氏の話です

氏は最近老いの正体写真下というエッセイ集の本を出したのですがこれはそれを読んで知ったことです

氏は現在90歳の一つ手前の89歳ですこの歳になっても書きおろしのエッセイ集を出すのですから見上げた作家魂ではありませんか

エッセイの中で氏はうつ病にかかりそれがどうにか回復するとその次には認知症にかかったことを正直に語っています

この病気のせいで物忘れが激しくなって一時は言葉という言葉をほとんど忘れてしまい作家としての執筆活動に対して絶望を感じたそうです

その後奥さんの手助けやかかりつけ医師の治療のおかげで徐に回復し何とか執筆を再開することができるようになったのです

そして以前から関わりのある出版社の編集者の力も借り、音声の書きおこしなどもまじえてこの本を出版することができたのだと語っています

この本を読む限りではおかしな個所など少しもなく認知症の人でもこれだけのものが書けるとは驚くばかりです

とはいえ決して普通の人にできることではなくこれまで多くの作品を世に出してきた文章の達人である作家ゆえのことであるに違いありません




・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


作家 五木寛之が語る先輩 石坂洋二郎のこと

作家の五木寛之氏は今90歳ですが自身が高齢になったので知人の認知症のことが気になるかもしれませんがこれをテーマにした氏のエッセイをよく読みます
なかでも先輩作家石坂洋二郎氏のことを書いたどれも同じような内容のものを度目にしました
それは高齢で認知症にかかった石坂氏が五木氏の名前を間違うことが多いという話です
どのように間違うかというと歌手の五木ひろしとよく混同するのです
五木氏がエッセイに書いた話では例えば石坂氏が人と話するときに先日五木ひろし君に会ったよとか五木ひろし君が言うにはねえなどというふうに話すのです
五木氏としては失礼ながら石坂氏が歌手の五木ひろし氏と交友があるとは思えませんから親しくしていて会うことが多い自分のことを指して言っていることがすぐわかるのです
でも五木氏はこうした話を決して皮肉や嫌味で書いているのではなく自分よりうんと高齢存命時認知症にかかっている石坂氏の近況を伝えるためにユーモアを交えてほほえましく書こうとしているのではないかと思います

2023年1月15日日曜日

これは珍しい!作品が〆切に間に合わず読者へのお詫びに書いた作家・野坂昭如の手書きの原稿

 

この原稿には親しみがわく 上手くはないがユニークで男性的な文字

下の写真の原稿のタイトルが読者へとなっているのが何故かというと、〆切直前に失踪してしまい原稿提出をすっぽかした作家・野坂昭如氏が

作品が間に合わなかったお詫びにと、読者に対して書いたものであり、これは小説新潮に載せられたそんな珍しい原稿なのだ

パソコンとワープロの普及ですっかり姿を消ししてしまった手書き原稿だが普通の人ならまだしもそれが有名作家のものとなるとその価値は絶大だ

ましてや400字詰め原稿用紙に書かれたものとなればまさに垂涎もの

 







野坂昭如とはこんな人


火垂るの墓アメリカひじきなどの小説、「四畳半襖の下張裁判やヒット曲黒の舟唄などで知られる作家野坂昭如小説家批評家そして歌手政治家などな顔を持つがその人生を貫く軸となったのは少年時代に体験した戦争だった。「焼け跡闇市派を名乗り常に戦争反対の立場から活動を続けた


野坂昭如は昭和5年生まれ。14歳の時神戸の空襲で父を亡くし幼い妹を連れて子どもだけで福井県に避難したしかし妹は栄養失調のために間もなく亡くなってしまうこの時の体験をもとに生まれたのがアニメ映画にもなった直木賞受賞作火垂るの墓である

自分が食べる分をもっと減らし妹に分けることが出来なかったのか消すことのできない罪の意識を背負った野坂は戦争体験から目を背けることなく正面から向き合い作品を生み続けた。「戦争童話集」「一九四五・夏・神戸」「『終戦日記を読むなど。「自分は戦争体験を伝える最後の世代と位置づけ平和に向けた情念は衰えることはなかった激動の戦後史を反戦平和を原点として生き抜いた人生だった

出典:NHK人物録 NHK

手書き原稿出典:〆切本2(左右社

2023年1月9日月曜日

国の地位が危うくなってきた日本だが、世界に誇れるものがまだあった

このところ様な分野で日本の地位が急激に下がりつつありことに経済面での沈滞は目を覆うばかりだ。

最近では労働者の賃金がお隣の韓国に抜かれたということが報道され、まさか韓国にはショックが隠せない

それはともかくこのまま停滞が続けばこれまでかろうじて地位を保ってきた世界先進7か国のメンバーも危うくなるのではという声もちらほら出はじめている

これでは国民の気分が落ち込んでも仕方ないのだがそんな中で少しだけ勇気を与えてくれるようなニュースが最近流れた

そうなのだ日本にはまだこんな分野で世界に誇れることが残っていたのだ

 

世界長寿企業ランキング・日本が創業100、200年の企業数で1

世界の長寿企業ランキング創業100年企業日本企業が50%を占める

  20221020

日経BPコンサルティング・周年事業ラボでは世界の企業の創業年数が100年以上、200年以上の企業数を国別に調査した

2020年に発表した調査結果に続き今回が2回目となる日本は共に企業数で世界1位となった世界の創業100年以上企業のうち日本の企業は50%、創業200年以上の企業では65%という結果となった


創業100年企業の国別ランキング

創業から100年以上を経過した企業の数を国別に調査した最も100年企業が多かったのは日本で37085


世界の創業100年以上の企業総数、74037社に占める比率は50.1%となった。2位は米国の21822(29.5%)、3位にドイツの5290(7.1%)が続いたスウェーデンを除くと実質的な順位は10位まで変動なしとなった


創業200年以上までさかのぼっても1位は日本の1388世界の200年企業2129社の中での比率は65.2%となった。2位は米国の265(12.4%)、3位はドイツの223(10.5%)、4位は英国の81(3.8%)となった


前回調査と比べて順位に大きな変動はないが、10位に今回公表除外国となったスウェーデンの代わりにフランスが入った前回比プラス5)。創業200年以上で5位のロシアは創業100年だと16(327と大きく順位を下げる

 

1 創業100年以上の企業数と比率

 

 

企業数

比率

1

日本

37085

50.1%

2

米国

21822

29.5%

3

ドイツ

5290

7.1%

4

英国

1984

2.7%

5

イタリア

1182

1.6%

6

オーストリア

649

0.9%

7

カナダ

594

0.8%

8

フィンランド

474

0.6%

9

オランダ

467

0.6%

10

オーストラリア

425

0.6%

2 創業200年以上の企業数と比率

 

 

企業数

比率

1

日本

1388

65.2%

2

米国

265

12.4%

3

ドイツ

223

10.5%

4

英国

81

3.8%

5

ロシア

38

1.8%

6

オーストリア

34

1.6%

7

オランダ

17

0.8%

8

ポーランド

16

0.8%

9

イタリア

14

0.7%

10

フランス

11

0.5%

 

 

 

 

 

企業特定の条件は以下の通り企業活動ステータス活動中法人形態事業所公的機関外国企業宗教法人小中高校を除く所在地売上高年商100万円以上情報が収録されている企業


公表除外国データ信ぴょう性が疑われる国)=スウェーデンコロンビアウクライナ

日本企業の集計帝国データバンクのCOSMOS2収録の企業情報(100年企業の算出は20228月時点で創業・設立いずれかが100年を超えている企業。200年企業は同条件で200年を超えている企業


海外企業の集計ビューロー・ヴァン・ダイク社のorbisの企業情報(20229月調査

         

              出典周年事業ラボ