この頃(とくに女性が)「おいしいものが食べたい」とか「美味しいものを食べて・・・」とか言うのをよく聴く。
でも何を食べてもおいしい私からすると、いささか疑問に思う。
ひょっとしてこうした表現は、「すこし余分なお金ができたから、ちょっとぜいたくしてでも おいしいものが食べたい」というふうに聞こえるからだ。
つまりお金に困らなくなったことを自慢したいために見栄を張って言っているのではないかと思うのだ。
それにしても近頃「おいしいものが食べたい」という輩がやたら多くなったのは不思議だ。
旨いものはゴマンとある、問題は値段がリーズナブルかどうかなのだ
そもそも美味しいもの(旨いもの)ってなんだろう。おなかが空いていれば何を食べてもおいしいはずだ。
極端な話、あったかご飯に塩をふって食べたってすごくおいしい。それに焼き魚と漬物、みそ汁があれば、もう言うことはない。
でも人々が言っているのはそんなものではないだろう。では何か。それはお金をかけた高級なものである。
つまりうんとお金のかかる値段の高い食べ物を指しているのだ。
例えば、上質な肉料理、マグロ(トロ)やのどぐろなど高級魚の刺身やお寿司などを思いっきりたべたい、たとえいくらお金がかかっても、と言っているに違いない。
つまりおいしいものとはお金をかけたものと思い込んでいるのだ。
回転ずしと銀座の高級寿司屋 どれほど味が違うというのだ
値段が高い食べものといえば、例えば寿司屋で言えば銀座の高級寿司店だ。「座っただけでもうん万円」などと揶揄されるぐらいで、とにかく高い。
でも旨い寿司なら回転ずしでも十分間に合うのに、どうしてこんなに高級な店に行く必要があるのだろうか。
そもそも銀座などの高級寿司店はなぜ驚くほど値段が高いのだろうか。それは以下のような理由だと言われている。
銀座の寿司屋はなぜ高いのか
Search Labs | AI による概要
• 素材の質が高い
• 職人の技術が込められている
• 丁寧な処理や手間がかけられている
• シャリや海苔、ワサビにもこだわりがある
• 店の空間や雰囲気も重要
では回転寿司の値段が安いのはなぜなのか、同様に理由を挙げてみると。
Search Labs | AI による概要
• 魚の漁獲量が多い種類を使用しているため
• ネタとなる魚の鮮度を保持できる流通網を持っているため
• 寿司ネタに使えない部位を有効活用しているため
たとえば、カレイは世界で約100種存在し、漁獲量も多いため、回転寿司でも安く提供できるのです。また、スシローでは、通常寿司ネタとして使われないまぐろの頭やスジ部分などをサイドメニューとして有効活用しています。
おいしいものなら コンビニやスーパーで「賞味期限切れの安くて旨いモノ探し」はどうだ
個人的には高級寿司屋なんか行きたくない。貧乏人だからではなく、その価格がどう考えても合理的でなく、馬鹿げているからである。
そんなとこへ行かなくてもおいしいものを食べる方法はいくらでもある。例えばコンビニやスーパーで正味切れになった安くて旨いモノ探しというのはどうだろう(もうやってるよ、と言われそうだが)。
以前はコンビニでは安売りはしなかったが、最近では方針を変えて積極的に値引き商法を取り入れようとしている。スーパーは言わずもがなである。
言うまでもなくコンビニでもスーパーでも高級食材は売っている。したがって「コンビニ&スーパーの賞味切れ安くて旨いもの探しツアー」ではないが、これを定期的に行って丹念に回れば、きっと安くて旨いものがたくさん見つかるに違いない。