2011年1月8日土曜日

「美食」VS「粗食」・はたして体にはどちらがいいのだろうか?



世の中が豊かになるに連れて「美食家」という言葉はよく耳にするようになったが、それに対して「粗食家」という言葉を聞くのは次第に少なくなってきたような気がする。

そもそも今回のタイトルでブログを書こうと思ったのは故人であるあの「鬼平犯科帳」で有名な池波正太郎氏の「作家の四季」というエッセイを読んだからである。

ご存知の方も多いと思うが、氏はフランス料理に始まり和洋全般あらゆる料理に精通するの名だたる「美食家」で、作家の中でも氏の右に出る人はおそらく一人もいないのではないだろうか。

その名だたる美食家の池波氏は意外に早い67歳という年令でこの世を去ったのである。

亡くなった当時(1990年)の男性平均寿命76歳からすればどちらかと言えば早死にの方に属するであろう。

テレビの「鬼平犯科帳」の熱烈なファンである私としては残念で仕方がない。

ここで気になるのは生前は名だたる「美食家」と言われた氏と、比較的早死した事との因果関係である。

これに関してインターネットに興味を引く記事が載っていた。

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この記事は「アンチエイジング対策」や「寿命延長」にカロリー制限がどれほど有効かという動物実験の結果を載せたのもである。

ネズミを使った実験だがチームを三つに分けて、まず「Aチーム」には自由に餌を食べさせた。

次に「Bチーム」には平均75%を与え、「Cチーム」には平均40%の餌を与えた。

その結果それぞれの平均寿命はAチーム23ヶ月、Bチーム33ヶ月、Cチーム45ヶ月だったそうだ。

この例によると栄養失調にならない範囲でカロリー制限をした方が長生きできるということがはっきり証明されており、その意味で「美食」よりカロリーの少ない「粗食」の方が長寿に役立つと言えるのである。
                                     インターネットサイト「美食から粗食へ」参照

一般的に世の「お金に不自由のない方々」はえてしてグルメ志向に走る人が多いと思われるが、そろそろ考え直して美食の回数を極力減らして、なるべく粗食の回数を増やしてみたらどうであろうか。

私などは物理的な理由で粗食しか出来ないのでそんな心配は無用なのだが・・・。

最後に同じくサイトに載っていた「粗食の理念」に沿った長生きする為の「食生活の心得」を引用しておきたい。

理想的な食生活の基本
1. 1日の摂取カロリーを(30×標準体重)kcal以下にする
2. 1日の摂取タンパク量は約70〜100g。多すぎても少なすぎてもダメ!
3. タンパク源を様々な食品からバランスよく摂る
4. 脂質の摂取量を総カロリーの25%以内にする
5. 青魚でEPA、DHAを摂る
6. 牛乳や乳酸菌(ヨーグルト)は毎日きちんと摂る
7. 食物繊維(野菜など)は一日25g以上必要
8. 甘いものは控えめに
               インターネットサイト「美食から粗食へ」より

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