2011年8月9日火曜日

さあ、これからどうなる? ・ ”おひとりさま”急増の日本社会 

上野千鶴子著「おひとりさまの老後」という本がベストセラーになって以来、このところ巷に"おひとりさま"という言葉が氾濫するようになってきた。

でもこれは決して言葉の一人歩きではなく、現実として今の日本はシングル急増社会なのである。

いま日本では一人暮らし世帯比率が3割を超え実に全体の31.2%にまで及んでいるのである。

いったいどうしてこんなにシングル世帯が増えてしまったのだろうか。

まず最も大きな原因は生涯独身者が急増していることである。

先日のこのブログにも書いたが、いま日本には生涯に一度も結婚しない人が、男性で実に17%(女性7.8%)もいるという。

つまり100人の男性のうち17人は結婚することなく生涯を終えるのである。これは尋常な数ではない。

そして、これが人口減少やその他のマイナス要因のもとになるいわゆる負のスパイラルを生み出しているのである。

でもこれが現実の姿なのだから、嘆いてばかりいても仕方がない。

ということで、本日のブログではこの"おひとりさま"を対象にした最近のマーケットに注目してみることにしよう。

必須になってきた「お一人さま対象マーケティング」

いまやそのシェアの面でも大きなウェイトをしめるようになってきた"おひとりさま"層だが、今後もますます増加が予想されるとあれば、ビジネスとしてもこの層にターゲットを絞ったマーケティングが必要になるのは当然である。

ではいまこの分野に焦点が絞られたビジネスはどう進んでいるのだろうか。
 
以下そうしたものの各種サービスについて眺めてみよう。

あるわ、あるわ!お一人さま対象のサービス

・おひとりさま焼肉
・おひとりさま旅行プラン
・おひとりさまカフェ
・おひとりさま用鍋料理
・おひとりさま用コンロ
・おひとりさまの遺言
・おひとりさま起業家のためのセミナー
・おひとりさまのハートをつかむサービス
・おひとりさまご用達デリバリー
・おひとりさま料亭
・おひとりさまディナー
・おひとりさま惣菜パック
・おひとりさまおせち料理

このほかにも多々あるが、いちいち書いていたらきりがない。

さて、上野千鶴子の「おひとりさまの老後」がベストセラーになって以来、それに触発されたのかいま本屋の店頭には「おひとりさま」とタイトルのつく本が山のように並んでいる。

以下、その書名をあげてみることにしよう。

「おひとりさまのはつらつ人生手帳」
「毎日がおひとりさま」
「おひとりさま介護」
「ひとりぐらしも5年目」
「おひとりさまの防犯術」
「おひとりさまのはじめまして」
「男おひとりさま道」
「おひとりさま日和」
「村上祥子のおひとりさまごはん」
「おひとりさま、お金の本」
「おひとりさまの法律」
「おひとりさま道」
「おひとりさま1年生」
「おひとりさまのイエローページ」
「おひとりさま自衛隊」

と、ここにあげただけで15種もある。でもこれだけでなくまだまだあるのだが、紙面の都合であげることができない。

これ以上知りたい方は「おひとりさま本」でネット検索していただきたい。また上に上げた本の内容についてはタイトルで検索すればわかるはずである。

今回はおひとりさま対象マーケットのうち各種サービスと本についてだけ書いたが、今後この市場には各種のビジネス分野が進出してくるに違いない。

シングル急増社会の日本では、今後のビジネス展開には「おひとりさま」は重要なキーワードとして決してははずすことができなくなってくるに違いない。

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