2011年8月2日火曜日

ネット全盛時代のいま、名ばかりの大学など要らない・定員割れが続くわが国の大学

私大の4割、定員割れ 11年度、充足率は過去最低
 
全国の4年制私立大学の39.0%が今年度、定員割れしたことが、日本私立学校振興・共済事業団の集計で分かった。

入学者数を入学定員で割った定員充足率は過去最低の106.4%で、私大にとって厳しい経営環境が続いている。
 
5月1日現在で584校ある4年制私大のうち、募集停止や通信教育のみなどを除く572校の入学状況を調べた。223校が定員割れし、うち入学者が定員の8割未満が107校、5割未満も16校あった。昨年度の定員割れは569校中218校(38.3%)だった。
 
全体の入学定員45万2997人に対し、実際の入学者は48万1955人。定員充足率は前年度比2.1ポイント減の106.4%となった。

定員充足率は18歳人口の減少を背景に低下傾向が続き、えり好みをしなければ大学に入れる「全入時代」が近づいている。

  朝日新聞(2011/07/30)

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・私大の定員割れ5割弱 大学の「倒産」現実に

大学全入時代を迎え、大学の"倒産"が現実のものになった。私大の定員割れは全体の50%近くに達し過去最悪の事態になっている。

国の教育方針を決める文部科学大臣の諮問機関「中教審」は大学の統合再編も視野に入れて本格的な議論を展開している。

「いつ、つぶれてもおかしくない状態」の法人が激増!

国は少子化が進み大学を取り巻く環境が厳しくなるなか「中長期的な大学教育全体の在り方を見直さなければならない」として大学教育制度の再構成や国際競争力の強化などの審議を中教審に諮問している。

これは、私立大学の入学状況調査で、私大の定員割れが08年に昨年比7.4%アップの47.1%(266校)になったことが"引き金"になった。

定員割れの私大はかつて年20から30校だったが、1999年以降、急激に増加、06年には200校を突破した。

少子化と規制緩和による大学数の増加が主な原因。文部科学省は、定員割れが進めば大学の経営破たんにつながり、在学生へ影響が出ると中教審に解決策を預ける事になった。

現実に、私大の経営状況は厳しくなっている。私学事業団がまとめた私大の経営状況調査では、521の大学法人のうち64法人が「経営困難状態」と判定され、9法人は「いつ、つぶれてもおかしくない状態」というショッキングな結果が出ている。

  
   インターネット「深刻化する大学の定員割れ」より抜粋

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