傑作ブラックジョーク(5題)
”ブラックジョークとは苦笑を伴うユーモアである”
(1)熊は教えを守った
熊に襲われようとしている、キリスト教徒の男が神に祈った。
「あの野蛮なる熊にキリストの教えを授けてください」
熊は、飛びかかり覆い被さった。そのとき、熊は手を合わせて何かブツブツ言っている。
「天にまします我らの父よ、今日も食事を与えてくれたことに感謝します」
(2)とんだ遺言
ジョンは、病気で入院している友人のハリスのお見舞いに行った。
「ハリス、どうなんだ?具合のほうは」
「ウ…。グ…」
体中のあちこちにチューブでつながれたハリスは、満足にしゃべることもできなかった。
「気の毒になぁ……。おい、息子さんに何か伝えたいことがあったら、この紙に書いてくれ。」
「ぐぅっ!!!」
「どうした!ハリス!どうした!」
彼は急いで走り書きしたかと思うと、急にぐったりし、そのまま帰らぬ人となってしまった。
お通夜の日、ジョンはハリスの息子に会った。
「ハリスは死ぬ直前にこれを残した。よっぽどあんたに伝えたかったらしい」
「え……。これが僕への伝言ですか」
その紙にはこう書いてあった。
『酸素チューブから足をどけろ』
(3)それはまだ記録にない
天国にさえない風体の男がたどり着いた。門番の天使は男の記録をざっと調べ、困った顔で言った。
「あなたは天国に入るほどの善行もしていませんが、地獄へ行くほどの悪行もしていませんね」
「はあ」
「何か、生前に善いことをされませんでしたか?」
すると男は誇らしげに答えた。
「一度だけ、女性を助けたことがあります」
「ほう」
「私がフリーウェイをドライブしていると、女性ドライバーが悪そうな奴らに囲まれて困っていました」
「それで?」
「私は車を停め、そのご婦人から手を離せ!豚野郎!と言ってやったのです」
すると天使は満足そうに頷き、記録を調べながら尋ねた。
「それは勇気ある行動ですね。いつ頃の話ですか?」
「つい5分ほど前です」
(4)世間はチョー狭い
ジョンとディックの二人がゴルフを楽しんでいたが、前でプレイしていた二人の女性の進みがどうにも遅いということで、先にプレイさせてもらえないか交渉しようと、ジョンが女性の二人組に歩み寄ろうとして、急に引き返してきた。しかも顔面蒼白で。
「ジョン、一体どうしたというんだい。まさかチキンになっちまったのか」
「ディック、世間は狭すぎるよ。二人のうちの一人は俺の妻で、もう一人は俺の愛人だったんだよ。なんてこった。。」
「ジョン、まあ待て、俺が行ってきてやるよ。心配するな。」
ディックはそう言って、二人組に近づいたが、途端引き返してきてジョンに向かって言った。
「ジョン、世間は狭いな。」
(5)娘のほうがいちまい上手?
ある小さな女の子が、学校から帰ってきてママに言った。
「ママ、ママ、今日、あたし25セントもらっちゃった!」
「あら、どうして?」
「あのね、ポールを登って学校の旗を取ったら、男の子がくれたの!」
「分かったわ。」
ママは困ったような顔をして言った。
「その子達の目的は、あなたの下着を見ることだったみたいね。」
「だから、もうそんな事しちゃ駄目よ。」
「はーい。」
次の日、女の子は学校から帰るとママに言った。
「ねえ、ママ。今度は1ドルもらっちゃたの!」
「まあ、昨日あれだけ言ったのに、またやったのね。」
「その子達は、あなたの下着を見たがっているだけなのよ!」
怒っているママに、女の子は首を振りながら答えた。
「ううん、あたし見せてないわ。」
「だって、下着、着けなかったもの。」
インターネット「勢蔵の世界」&「うましかニュース」より
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