左の写真に見るように、いま日本中の山中や道路わきののいたるところにテレビが不法投棄されているという。
これは言うまでもなく、地デジ化で使えなくなったテレビの不法投棄である。
なぜ不法投棄されるかといえば、業者などに頼んで処分しようとすると高いリサイクル料金がかかるからである。
その金額がどれくらいかといえば、16インチ以上ならなんと2835円もかかるのである。
この費用をおしむ人たちが不法投棄に走るのである。
でも、考えてみればこうした人々の心情も理解できなくはない。
それもそうだろう。国の勝手な政策によって望んでもないのに無理やり地テジ対策の出費をせまられ、おまけに性能的にはまだ使えるテレビを処分しなければならないのである。
その処分に費用が3000円もかかるとなれば、黙って従う人ばかりではないだろう。
そうした人が山中やその他人目のつかないところにそっと捨てようとする気持ちは人情としてわからなくもない。
そもそもこうした問題が持ち上がるのは国の政策が悪いからである。
無理に地デジ化を強いるなら、せめて処分費用ぐらいは国が負担して無料にすべきなのだ。
それだと不法投棄などは起こらないはずである。
そうした無策の結果、当分の間、国や地方は不法投棄されたテレビの回収にあたる費用を負担し続けなければならず、結局は高くつくのだ。
下に載せたのは、あるテレビ番組で報道されたテレビ不法投棄に関するレポートである。
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地デジ化直前!アナログテレビ不法投棄「懲役5年、罰金1000万円」
2011/6/30 14:07
繁華街の道路にポイと捨てられたテレビ。
アナログ放送終了がいよいよ7月24日(2011年)に迫った。
地デジ化への転換で不用になったアナログテレビの不法投棄が問題になっている。
・粗大ゴミ置き場にポイ捨て
千葉県市川市でも今年になってテレビの不法投棄が急激に増えている。
市は週3回パトロールしているが、不法に捨てられたテレビは月に100台ほどに上る。
人通りの多い歩道に粗大ゴミのように置かれていたりする。いらなくなったテレビを処分するには、
通常、リサイクル料金として15インチ以下が1785円、16インチ以上は2835円、運搬業者に頼めばさらに収集運搬費がかかるが、それをケチってこっそり捨てているのだ。
リポーターの阿部祐二が「うわー、何だ、これ。テレビ、テレビの山です」と悲鳴を上げたのが三重県伊賀市の山中。
道路から約300メートルほど入っていくと、テレビが大量に投げ捨てられている。
しかも、中の部品が一切ない空っぽのテレビだ。リサイクル業者によると、部品に付いている鉄や銅を取り外して売りさばき、金にならない外枠を遺棄したのではないかという。
地元の人の話だと、今年の春先ごろからとんでもない異臭がして異変に気がついたという。
この場所は数十年前に住宅用地として開発、分譲されたが、買い手がなかったのか、山林のままになっている。
市役所は「私有地なのでテレビが捨てられたものなのか、置いてあるものなのか分からない。
所有者と連絡がつかず、市としては動くことができない」とお手上げの状態だ。しかし、放置しておいていいのか。
インターネット「テレビの不法投棄」より
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