2012年5月9日水曜日

韓国「朝鮮日報」が伝える ・ 「パラサイト中年」が急増する日本



35‐44歳の6人に1人が結婚せず親と同居、10年で2倍に

失業率高く非正規職も多数、両親も大部分が定年直前

貧困層に転落する危険大
 

日本で35-44歳の6人に1人は、結婚しないまま両親と同居している「パラサイト族(韓国ではカンガルー族)」であることが調査の結果明らかになった。

総務省が最近発表した労働力統計によると、2010年の時点で35-44歳だった人のうち、16.1%に当たる295万人が両親と同居する未婚者であることが分かった。

これは10年前の2000年の調査で159万人(10.0%)だったのに比べ、2倍近く増加したことになる。1990年には112万人(5.7%)だった。

20‐34歳で両親と同居している未婚者は1064万人だった。

日本で、両親に頼って暮らす未婚者の問題は1990年代に提起されはじめ、当時「パラサイトシングル(寄生する独身の意)」という新造語が生まれた。

当時「パラサイトシングル」とは、両親と同居し、自分の収入は趣味などに使う「優雅なシングル」を意味する言葉だった。

しかし現在では、日本の長期不況や親世代の高齢化に伴い、貧困の象徴となった。

毎日新聞は2日、1990年代の問題として指摘されていた20‐30代の「パラサイトシングル」の大部分がそのまま年を取り「パラサイト中年」になったと報じた。

 このようなパラサイト中年の大部分は不安定な雇用により、下流層に転落する危機にさらされている。

パラサイト中年の失業率は11.5%と、35‐44歳の平均失業率4.8%の2倍以上となっている。

1年以下の非正規職として雇用されている割合も11.2%に達する。

2012/5/7
李漢洙(イ・ハンス)記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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