世を挙げてネット全盛時代の今日、はたしてネット利用は読書にどういう影響を与えているのだろうか?
この疑問に対して、一般的には情報源としての読書は、その多くの座をネットに奪われている、と考えるのが自然であろう。
こうした視点に立てば、ネット普及前と比べて読書量は減っていると考えるのが普通である。
ある調査によると60%を上まわる大多数の人々が、インターネットの利用が増大するにしたがって、読書量は減少すると答えている。
情報を受け入れる側のキャパシティを考えれば、人情としてほとんどの人がこの考えに同意できるのに違いない。
だが本当のそうなのであろうか ?
毎日新聞がこの問題について大がかりな調査を実施したところ、意外にも従来の大方の考えに反する結果が出たのである。
その調査によれば、ある一定時間数までのインターネット利用は読書量を減らすことがあるが、それから先は利用時間が増えるにしたがって、読書量はむしろ増えていくという調査データを示しているのである。
ここでは、その理由については述べてないが、察するところ、ネットと読書の相関関係による知識欲のシナジー効果(相乗効果)によるものではないだろうか。
つまりネット利用、読書ともその量が多くなるほど、物事に対する知的関心度が高くなり、また疑問点も多くなって、それを解決するためにネット利用量、読書量とも次第に増えていくのである。
もう少し具体的に言うとネット上の疑問を読書で解決し、読書上の疑問をネットで解決しようとする相関関係から双方とも量が増えていくのである。
だとすると、インターネット利用時間の多い人ほど、それに比例して読書量(時間)も多いということが納得できる。
なるほど!理屈を考えてみれば、こうした考え当然と思えてくるのである。
ネット利用と読書の関係。皆さんはどうお考えでしょうか。
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