議論が熱い! 6時間を超える徹底議論 「絶望の時代の希望論」
この本は2012年の元旦にNHKEテレで放送され大好評を得た「新世代が解くニッポンのジレンマ」という討論番組を書籍化したものである。
出演者は宇野常寛・荻上チキ・水無田気流・駒崎弘樹・開沼 博・猪子寿之・渋谷知美・飯田泰之・菅野稔人・齋藤ウイリアム浩幸・城繁幸・松岡由希子の12氏でいずれ劣らぬ若手の論客たちある。
司会者・・堀 潤(NHKアナウンサー) ・ 杉浦友紀(同)
論客たちの一言
新しいニッポンのカタチとは?「非正規雇用の夫婦が共働きで子ども2人を育てるくらいの基準で
もういちどOSをつくり直すべきだと思います」
(宇野常寛)
「国家は要らないという話ではなくて、
適切なサイズにしていこうという話」
(荻上チキ)
「非典型所属者同士は、
必ず強力なニーズを持っているはずです」
(水無田気流)
「何が問題かというと、子どもの世代に
その貧困が社会的に遺伝していくということなんです」
(駒崎弘樹)
「原発は非常に象徴的で、成長を前提とするもの全て、
要素が集まっていると思うんです」
(開沼 博)
「無責任だと思うんだな、政治に興味を持てば
世の中変わるからなんて言うのは。絶対に変わらないから」
(猪子寿之)
「男子のみなさんに問いたいのが、
自分の子どもを育てる準備、できていますか? ということです」
(澁谷知美)
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目次
第1章 あなたが考える「格差」とは?
再生産され、固定化される「格差」
地獄への道は善意で舗装されている
「格差」は遺伝する
お金をばら撒けばばら撒くほど貧困になる国
「苦しい」ことがデフォルト設定になっている?
この国のOSは60年代から変わっていない
第2章 貧困を生み出すジレンマとは?
日本は若年層で雇用調整を行なっている
「ウォール街」を占領した貧困層
金融経済=「悪者」は思考停止を招く
日本の貧困層はなぜ増えているのか?
標準世帯はすでにマイノリティ
会社に帰属する日本の働き方
日本企業は「共同体」
集団に属せない心が「格差」を感じる
子どもを育てる準備ができているか
第3章 政治のジレンマとは何か?
"政府"がやること、"民"ができること
選挙にも「格差」がある
数の不利をどう乗り越えるか?
自ら行動し、政治にも提案する
第4章 財政と年金破綻のジレンマとは?
増税をしても、国の借金は返せない?
年金制度改革を進めるために何が必要か?
年金制度改革は今がチャンス
第5章 経済成長のジレンマとは何か?
「経済成長」の中身そのものを見直す必要性
イノベーションで経済成長を促進する
フレキシブルな労働市場をつくる
イノベーションの「プロジェクトX史観」に陥るな
イノベーションをもたらす天才は作れない
第6章 ここまでで、学生が気になったこととは?
目の前のニーズを解決することがイノベーションになる
情報の独占をやめる
第7章 新世代が考えるニッポンのカタチは?
「行動する市民」たちに重大なヒントが
「事前規制」から「事後規制」へ変える
ソーシャル・ネットワークという資産の活用
「必要は発明の母」を体現しているインターネット
経済成長に補助金制度は必要ない
3.11から見えてきたもの
自分の手足で動き出すことが必要
新世代が提案する日本再生の処方箋
ゆるやかにつながっていく小さな可能性
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