日曜日の図書館は混んでいる。
五月晴れが続くさわやかな季節、屋外で過ごしたほうがよほど快適とも思えるのだが、どういうわけかこの屋内空間だけは、そうした尺度では計れないようである。
日曜日は午後から映画鑑賞会があり、、それが目的の来館者が時間前にやってくるので、よけいに混雑に拍車がかかる。
11時過ぎに着いて、まだ開館から1時間ほどした経っていないというのに、すでに玄関先にはざっと見ても100台以上の自転車が止っている。
中に入ると、一番手前の新聞・雑誌閲覧コーナーはすでに満杯状態。
もっともここだけはウィークデイでも混んでいるのだが。
いつも指定席にしている景色のいい窓際の席も1人用の椅子席はすでに満杯で、1脚だけある長椅子にわずかな空席があるのみ。
でも背もたれのもない長椅子は長時間の読書には不向きなので、仕方なく普段はあまり行かないいちばん奥の資料室へ行ってみる。
すると20席ぐらいある二人用の机の席にかろうじて1席だけ空きがあった。
席の片方には自習の男子学生がいる。
席に座ってぐるっと辺りを見渡すと、同じような自習者が半分ぐらいを占めている。
図書館は本来”自習禁止”の場所である。その旨の注意書きもいたるところに出ている。上の写真もその一例だ。
しかしそんな注意書きなどどこ吹く風、自習学生は後を絶たない。
特に学校の試験前になると、おびただしい数の学生が押しかけてきて、ほとんどの席が占拠されてしまうのである。
その影響で純粋に読書目的で来館した人々が席に着けないのである。
でもこれについてあまり苦情を言う人もいないようで、図書館側も注意書きの他にはなんら対策を採ってはいないようである。
ルール違反とは言え、熱心に学習にいそしんでいる健気な学生の姿を目の当たりにしては、あまり厳しいことも言えないのが人情なのだろうか。
わたし個人としても、たとえ自分の席がなくても「自習学生をしめ出せ」などと、過激なことは言えない。
かくして本日は自習学生とともに資料室の一角での読書となった次第である。
0 件のコメント:
コメントを投稿