2013年8月3日土曜日

アメリカにも振り込め詐欺はある! ・ 最近アメリカでよく起っている詐欺事件とは?


アメリカは世界ナンバーワンの先進国である。それは良いことばかりでなく犯罪においても然りであり、他の国より一足先に新しい手口のものが出てきている。

例えば知能犯罪と呼ばれる詐欺にしても、あの手この手と目新しい手口が次々と出現してきている。

日本で一向に減ることのない振り込め詐欺であるが、アメリカにも古くからこの手の詐欺は存在している。

ただ日本が電話を使う手口が主流であるのに対して、さすがインターネット王国だけあって、最近では電話を使うものより、メールを使う手口が多いのがアメリカの振込み詐欺の特徴である。

何でもアメリカの10年遅れと言われる日本だけに、こうしたメールによる振込み詐欺は今後日本でも増える事が予想される。

アメリカの10年遅れだとすると、そろそろわが国にもこうしたメールを使った新手の振り込めさぎが登場してきてもおかしくない頃である。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

米国の振り込め詐欺

最近,日本では振り込め詐欺の被害が多発していますが,米国においても電話やインターネット,手紙を利用した様々な詐欺事件が発生していますので,ご注意下さい。特によくあるのは次のような詐欺メール事案です。

【事案A】 知人を装った者からの旅先で盗難に遭ったとの相談

知人を装った犯人がメールで「旅先で盗難に遭い、所持金もクレジットカードも全てなくなった。代金をホテルに払わないとホテルから出してもらえず、このままでは飛行機に乗ることができないので助けて欲しい」等と申し立て,送金を要求する手口。

犯人は,何らかの方法で第三者のメールアカウントを不正に取得し,それを悪用しているものと思われます。

その不正取得したメールアカウントのアドレス帳,あるいは送受信履歴を利用してメールを送付してくるため,一見して本当に知人からメールが来たように思われるので注意が必要です。

お金を要求してくる不審なメールが届いたときは,慌てて送金せず,落ち着いて,以下のように対処して下さい。

●メールの体裁や言葉遣いが,普段のその人からのメールと比べて不自然な点がないか注意してよく読んでみる。

●メール送信元である知人の電話番号を知っている場合は,実際に本人に電話してみる。(メールを返信した場合,知人になりすました犯人がそれに呼応することがありますので,確認にはなりません。)

●本人の電話番号がわからない,または電話しても連絡がとれない場合は,相手方の職場等,相手方をよく知っている人に本当にその旅先に行っているのか等を確認する。

●同じ内容のメールが他の知人等に送信されていないか確認する(アドレス帳を利用した一斉送信の場合は,他の知人にも同じ内容のメールが来ている可能性が高い。)

【事例B】 遺産相続詐欺

英国等に実在する大手銀行のChief Financial Officerを名乗る者から,ビルマ(文面のまま。現在のミャンマー。)で亡くなった日本人一家(手紙の送付先と同じ名字)の遺産について,相続人が判明しなかったことから現在口座が凍結されており

,あなたを遺産相続人として手続きを開始したいので,連絡いただきたいとの手紙が届き,相手方の要求に従って相手に連絡を取った場合,遺産の現金化や海外送金の手数料,税金等の名目で多額の送金を求められ,送金後,全く相手方と連絡が取れなくなり,お金を騙し取られるという手口。

犯人は,何らかの方法で不正入手した在留邦人の個人情報を基に,それらしく装った手紙を書いていると思われます。
万が一,このような手紙を受け取ったときは,不用意に対応することなく,詐欺の疑いがあるのではないかと冷静に考えることが重要です。

例えば,これまでの事例ですと,大手銀行からの手紙であるにもかかわらず,会社名等が入ったレターヘッドが使用されておらず,また,封筒や紙は汎用品と思われるものが使用され,繰り返しコピーされたように印刷が非常に荒く,さらに相手のEメールアドレスのドメインがフリーメールのもの(@live.com)である等,不審な点がいくつもありました。


在留邦人向け安全の手引き (2013年改定) 在シカゴ日本国総領事館




0 件のコメント: