2013年12月27日金曜日

靖国問題の前日にも韓国を刺激していた ・ 実弾提供:日本の態度に韓国政府の怒り収まらず 朝鮮日報


これで更に亀裂が深まった日韓関係
 
 国連軍の一員として、南スーダンに派遣された韓国軍の「ハンビッ部隊」が23日、国連を通じ、日本の陸上自衛隊から提供を受けた実弾1万発は、約330万ウォン(約32万5000円)相当、即席麺6箱分のサイズだ。そんな実弾1万発が韓日の軍事・外交関係を揺るがしている。


韓国政府は日本の反応に激しい不満を抱いている。日本政府が自衛隊の軍事的役割拡大のために今回の一件を活用していると受け止めているからだ。


 韓国国防部(省に相当)は24日、外交ルートを通じ、日本側に「強い警告」を送った。韓国政府高官は「日本は頂点に立つ国家とはいえない」と漏らした。


米国は弾薬提供事実を公表せず

 現在南スーダンには、韓国軍約280人、日本の自衛隊約320人が派遣されている。両国はいずれも国連の勧告に従い、実弾を携行した。


韓国国防部は、日本は相対的に安全な首都ジュバに駐留しているため、治安の不安定なボルに駐留している韓国軍に弾薬を提供する余裕があったとの見解だ。ハンビッ部隊には日本だけでなく、米国も小銃弾を提供した。


 韓国国防部関係者は「米軍は反政府軍を刺激する可能性があるとして、実弾提供の事実を公表しなかった。日本はそれを全く考慮せず、メディアに情報を流した」と批判した。


 韓国政府はハンビッ部隊の安全に配慮し、日本側に報道自粛を求めた。しかし、日本では23日午前からメディアが報道を開始した。


韓国国防部関係者は「日本政府は23日午後2時に閣議を開き、実弾提供の是非を最終決定することになっていた。


国防部はその段階で国内メディアに説明するつもりだったが、日本政府が事前に意図的にリークしたようだ」と語った。


日本政府の軽挙妄

 日本の小野寺五典防衛相が24日、南スーダンに派遣された自衛隊責任者からの映像報告の内容をそのまま公表したことについても、「あり得ないことだ」との反応が韓国側から出ている。


韓国政府筋は「映像の内容は事実と異なるばかりか、両国の軍の間でのやりとりを了解もなく公表するのは、友好国の行動とはいえない」と不満をあらわにした。


 日本政府内部では「戦後秩序が維持されてきた日本で実弾提供問題がどれほど重大なことなのかについて、韓国側の理解が全くない」との声が出ている。


日本メディアは「韓国側が必要だというから実弾を提供したのであり、日本は国内での手続きを踏んだだけだ。それに韓国がなぜ問題提起するのか理解できない」と報じている。


 日本政府は25日にも実弾提供の事実を宣伝し続けた。安倍晋三首相は「人道上、危機管理上、判断した。


現場(で韓国側)からは感謝の念をもらっている」と述べた。これについて、韓国政府関係者は「日本政府があまりに軽挙妄動に走っている。


韓国軍と日本の自衛隊はいずれも国連の南スーダン派遣団(UNMISS)の所属で、UNMISSの司令官(少将)の指揮を受けるため、所属部隊間で必要に応じて資源を再配分するのは日常的なことだ」と述べた。

東京= 車学峰(チャ・ハクポン)特派員

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版 2013年12月27日

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