2013年12月25日水曜日

いま一押しの本はこれだ! ・ 書評「人間パワースポット」鈴木光司著 角川書店


この本はどこから読んでも面白い
ご存知、「リング」や「らせん」などのベストラー作家鈴木光司氏が作家として大成功をおさめるまでの半生を綴った自伝である。


しかしこの自伝はじつにおもしろい。読み出したらやめられないほど、グングン惹きつけられて、どんどん先が読みたくなっていく。


全体は9つの章からなっていて、見出しタイトルは105もあるが、どのタイトルを読んでもおもしろい。


さすが稀代のエンターティンメント作家である。人がどんなことを書けばおもしろがるかを実によく心得ている。


この人は小学生の頃から、三つの夢を抱いていた。


その夢は、小説家になって成功すること、初恋の人と結婚すること、ヨットで太平洋を横断すること、である。


誰でも夢は持っているが、達成するのは難しい。でもこの人は人生半ばで三つの夢をすべて達成しているのである。


並外れた努力もあるが、これほど幸運に恵まれた人は稀ではないだろうか。この本を読んで少しでもこの作家の強運にあやかりたいものだ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
人間パワースポット

成功と幸せを“引き寄せる”生き方
成功を引き寄せるテクニックを伝授

今まで歩んできた人生の中で、不幸だったことはないと自認する著者が、自らの半生を通し、日常から、自身に成功のエネルギーを導く生き方を伝授する、迷える現代人に贈る最高にポジティブな生き方指南書。


電子書籍配信日:2013年11月28日
定価(税込): 1575円 
売日:2013年11月26日
角川書店

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
著者紹介

本名=鈴木晃司。静岡県浜松市生まれ。神奈川県横浜市出身。慶応義塾大学文学部仏文科卒。劇団を旗揚げし、脚本、演出を手掛ける。

『楽園』が日本ファンタジーノベル大賞優秀賞。『リング』は横溝正史賞最終候補まで残り、のち刊行され、ホラーブームの火付け役に。

『リング』『らせん』で超有名になり、今や長者番付作家部門にも名が挙がるほどになった。

直木賞候補作の『仄暗い海の底から』は、氏が有名になってからの作品で、なぜ最初に候補に挙がったのがこの作品なのか、鈴木光司ファンの誰も(?)知る者がいないまま、現在に至っている。


0 件のコメント: