2023年9月1日金曜日

リスキリング  高度なスキルばかりに目を向けてはいけない

 



リスキリング とは


リスキリングとは、「新しいことを学び、新しいスキルを身につけ実践し、そして新しい業務や職業に就くこと」で、主に企業の人材戦略の一環として言われる。今まではこうしたことは新規社員の採用で行ってきたが、近年日本でもリスキリングの重要性が叫ばれ、国や企業でもリスキリングの流れや取り組みが始まっている。 ... Google Books



リスキリング  挫折して失敗に終わるのはなぜ?


いまリスキリングが注目されていますが、気になるのは人々が高度なスキルばかりに目を向けようとしていることです。


その内容といえば、例えば人気のあるプログラミングやMBAなどのようですが、これらを習得するのにかなりの難易度が伴います。


それゆえに目指すのは良いとしても、心配されるのは中途挫折です。つまり困難に負けて途中でギブアップするのです。


こうなればいわゆる計画倒れに終わって、せっかくのリスキリング計画がとん挫するだけでなく、貴重な時間を無駄に費やすことになります。


この原因は計画の失敗にあるといっていいでしょう。つまり自分の力の及ばない難関テーマに無謀に挑戦した結果なのです。


できればこうした失敗は避けたいものです。そのためには自分の現状と能力とをよく知った上での計画の策定が必要です。


つまり、自分に今不足している基礎的なスキルを探り、その中から能力が届きそうなテーマを見つけることから始めるのです。



リスキリング まず基本技術のマスターから


タッチタイピングから始めたらどうだろう


上で述べたように、リスキリングの対象としては、例えばプログラミング、MBAなど高度な技術ばかりに目を向けるのではなく、基礎的なスキルでいま自分に何が不足しているかを探り、見つけたテーマにまず挑戦するべきです。


IT関連での基礎的なスキルとして極めて大切なテーマの一つにタッチタイピングがありますが、はたしてあなたはこれをマスターしているでしょうか



     タッチタイピングができる人は意外に少ない


最近(2023年5月)のマイナビの調査によると、タッチタイピングができるのは社会人の約3~4割に過ぎないということです。


年代別に見ると、最もタッチタイピングができるのは30代男性で割合は36.2%、女性では50代の40.5%でした。



タッチタイピングができる人は3割強しかいない


上でわかるようにIT関連の基本スキルとも言えるタッチタイピングでさえ、マスターしている人の割合は30%強でしかないのです。


これを言い換えれば日本人の7割弱の人たちがタッチタイピングができなくてパソコンが苦手ということになります。


いうまでもなくパソコンはキーボードで操作され、その,主流はタイピングです。このタイピングを早く打つ技術がタッチタイピングなのです。


したがってこのタッチタイピングができなければキーボード操作が鬱陶しくなり、結果としてパソコン嫌いになっていくかもしれません。


ここまで言って一つ気が付くことがあります。それはカフェでパソコンを打つ人の数です。



カフェでパソコンを打つ人はタッチタイピングがでできる人


コロナ禍でモバイルワークが盛んになっていますが。近頃はカフェでもパソコンを打っている人をよく見ます。

で、どれくらいの人がパソコンを打っているかを観察してみますと、スマホをやっている人の数の3分に1ぐらいではないでしょうか。

つまり全体で30%程度ですが、この30%で何かお気づきのことはないでしょうか。

そうなのです。上で書いたように30%といえば、タッチタイピングができる人の割合と同じ数字なのです。

ということはカフェでパソコンを打っている人はタッチタイピングができて、パソコンが好きな人であり、残り70%のスマホばかりいじっている人たちはタッチタイピングができないパソコン嫌いな人たち、と推測することも、あながち間違っていないのではないでしょうか。


リスキリングは何のためにやるのか


一般的な考えではリスキリングの大きな目的は生産性を上げることにあります。さらに言えば、それによって賃金アップを図ることがターゲットになります。


いま国を挙げてリスキリングが叫ばれているのは日本の生産性が低いからで、この生産性の低さこそが長年に渡る日本の低賃金の元凶と考えてのことなのです。


その生産性を上げるための一つの手段にリスキリングとしてのタッチタイピングの習得があるのです。


パソコンにはキーボードがついていますが、これで最もよく使用するのは文字入力です。


例えば今人気のWebライターですが、記事執筆で生産性をあげるのに必要なのは言うまでもなく入力スピードです。このスピードにおいてタッチタイピングが出来るか否かで天地の差が出てくるのです。


それもそうでしょう、タッチタイピングができれば文字盤は見ずに目を参考資料などに向けて打てます。


でもタッチタイピングができないと、キーボードと参考資料を交互に見ながら打っていかなければいけません。これだとスピードに決定的な差が出るのは致し方ないことです。


このようにWebライターの仕事一つ見てもタッチタイピングができるか否かで生産性に大きな差がつくのです。



タッチタイピングが苦手だとパソコンが好きになれない


IT社会の今パソコンはスマホと並んで日常生活に欠かせないツールです。ところが、小学生でも無難に使っているスマホなにに、パソコンとなると違っていて、ほとんどの人がスマホを使っているのに反してパソコンをコンスタントに使っている人は3割程度でしかありません。


3割と聞いてなにか思いつくことはありませんか。そうです。前項でも述べていることですが、この3割というのはタッチタイピングができる人の割合と同じでなのです。


いったいこれは偶然なのでしょうか。いやそうではありません。3割という数字が一致したのは、タッチタイピングができる人はパソコン好きで、これが苦手な7割弱の人はパソコンはあまり好きでないのです。



タッチタイピングは高齢者のリスキリングにも適している


リスキリングの大きな目的が仕事の生産性を上げるためだとすれば、その対象は働き手ですからリタイアした高齢者は入らないことになります。


しかし、もしリスキリングが生きがいにつながることだとしたらどうでしょうか。


仕事という大きな目標を失った高齢者は目的がなくなり、ともすれば生きがいを無くしがちです。そうだとすれば、老化をどんどん早めるだけです。人生100年と言われ始めた今、それだけは避けたいものです。


そのために挑戦したいのがリスキリングなのです。とはいえ難易度の高いものは勧められませんが、それほど難易度が高くなく習得すれば残り人生に大きく役立つものとしてタッチタイピングはピッタリではないでしょうか。


いうまでもなくタイピングは指を動かします。指の運動はは脳の活性化にもつながるといわれていますから。老化を防ぎ若さを維持することにもつながるのです。


そのうえタッチタイピングができればパソコンが好きになり、趣味の世界がうんと広がっていき,生きがいが一層アップするのではないでしょうか。





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